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海がきこえる(2) の商品レビュー

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45件のお客様レビュー

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2019/12/28

0089 2019/01/09読了 大学生になってる〜! 学生だな〜〜〜!って感じ。 方言無くなっちゃうんだねえ。 松野もザ・大学生でかわいい。 男女関係は難しいなあ〜。 拓の周りはやっかいな女ばっかりだな。 すごいストーリーが進むでもないけど、そこがリアルというか、大学生のある...

0089 2019/01/09読了 大学生になってる〜! 学生だな〜〜〜!って感じ。 方言無くなっちゃうんだねえ。 松野もザ・大学生でかわいい。 男女関係は難しいなあ〜。 拓の周りはやっかいな女ばっかりだな。 すごいストーリーが進むでもないけど、そこがリアルというか、大学生のある1幕を見たのが楽しかった。

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2019/08/19

続編。 高知の田舎のシーンがないからか、ノスタルジックさはなくなった。ちょっと残念。 さらに不倫だの流産だの重い話もあり、ちょっとテイストは変わった。 学生の主人公は少しずつ大人の世界に入っていく物語。

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2019/05/31

北国で生まれ育った氷室冴子さんが、南国で生まれ育って、大学進学を機に上京したばかりの男の子を主人公に描く。 彼が、高校の同級生と、同じ大学の先輩という2人の都会派美人に振り回される物語でもあるのだけど、ありきたりの話にならないのは、2人の女性の心の揺れがとても丁寧に扱われている...

北国で生まれ育った氷室冴子さんが、南国で生まれ育って、大学進学を機に上京したばかりの男の子を主人公に描く。 彼が、高校の同級生と、同じ大学の先輩という2人の都会派美人に振り回される物語でもあるのだけど、ありきたりの話にならないのは、2人の女性の心の揺れがとても丁寧に扱われているからかも知れない。 恵まれた家庭で育ち、外見が美しく、勉強もスポーツも習い事もこなし、その狭い世界では、お姫様のような彼女たちが出会った、ままならぬもの・・・家庭がある男性への恋心。 年上の彼女は、断ち切ろうとしても断ち切りきれない思いに駆られ、同級生の彼女は、父親が母親とは別の女性と生活を始めていることを受け入れきれず、ふたりして、どこか制御不能。 そして、この二人の邂逅・・・。 同級生の彼女が、家庭ある男性とレストランで食事している年上の彼女を見かけ、デート中の二人を傷つけるような言動を取るのだが、そんなことをしながらも、彼女はデート中の彼女が恋人といてとても嬉しそうで、心から相手が好きなことをしっかり見抜いていたりする。鋭い感受性や冷静ですらある観察力や、さらには一途な恋心にどこかで憧れていたりしても、やはり、許せない、許したくない・・・という複雑さを描き出しているところが、やっぱりすごい。 主人公が大学で出会う男性の知人・友人も、なかなかに存在感があって、特に、故障に苦しんでいる4年生の陸上部の彼が、陸上生活から負けることを学んだと言うところなど、忘れがたい。 作中で、挫折という言葉は使われていないと思うが、スポーツ選手としての彼の挫折に触れられているから、まるで質の違う挫折に出会い、懸命に乗り越えようとする危なげな二人の彼女たちの姿が浮かび上がり、その彼女たちに振り回されながらも目が離せないでいる男の子たちのこともはっきりと見えてくるように思える。 あと、そこかしこから、バブル時代の香りがする。だけど、別の国を舞台にした物語を読むようで、これはこれでよいと思う。 美人を中心に据えて青春小説を書くなんて、氷室冴子さんは、すごい。

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2018/10/28

海が聞こえるの続編です。 前作ではまり、即購入して読んだ作品です。 松野と仲直りをした拓は、東京での大学生活に戻ります。 里佳子との関係が少しは進展すると思いきや、なかなかギクシャクは取れずにストーリーが展開していきます。 随所に見れる、拓が里佳子が好きな様子、里佳子が拓を...

海が聞こえるの続編です。 前作ではまり、即購入して読んだ作品です。 松野と仲直りをした拓は、東京での大学生活に戻ります。 里佳子との関係が少しは進展すると思いきや、なかなかギクシャクは取れずにストーリーが展開していきます。 随所に見れる、拓が里佳子が好きな様子、里佳子が拓を信頼している様子は、確実に2人の距離感を詰めているといえます。 物語全体に流れる切なさ、これは大人になる一歩なのかもしれません。 それぞれの身の周りで起きることも、前作の回想から、現在進行形になっていることもあり、小気味よく読むことができました。

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2018/10/08

いいね/ 非常に爽やか/ 女の嫌らしさとか、腹立つ部分がしっかりとぶれない/ 出てくる女みんな腹立つ/ バブル前後の金が余っている感じは残っているものの、現代でも通じるように上手く処理されていると思う/ 文章も読みやすく、上手い/ おすすめ

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2018/08/03

「そいつと話してると、ものごとがクリアになるぜ。ースッキリしてるよ。目的のあるやつは、コケても乗り越えることだけを考える。乗り越えなきゃ勝てないわけだしさ」(田坂) バブル期の雰囲気がなんか良い。

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2017/05/07

杜崎拓は、大学の先輩である津村知沙が、妻を持つ男性との恋に落ちていることを知ります。彼は、東京の大学に進学して一人暮らしをしている武藤里伽子から食事に誘われますが、レストランには父親の再婚相手である前田美香の姿がありました。彼女と2人で過ごすことに耐えられなかった里伽子が、そのこ...

杜崎拓は、大学の先輩である津村知沙が、妻を持つ男性との恋に落ちていることを知ります。彼は、東京の大学に進学して一人暮らしをしている武藤里伽子から食事に誘われますが、レストランには父親の再婚相手である前田美香の姿がありました。彼女と2人で過ごすことに耐えられなかった里伽子が、そのことを拓にも美香にも告げることなく、彼を同席させたのです。 ところがちょうど彼女たちが食事をしているとき、同じレストランに不倫相手の男と知沙も来ていました。里伽子は知沙に侮蔑的な言葉を投げつけ、彼女を傷つけてしまいます。そしてこの事件がきっかけとなって、拓は里伽子だけでなく、どこにも行き着くことのない関係から離れることができずに苦しむ知沙にも、辛抱強く付き添っていくことになります。 2人のヒロインが、一方は不倫相手と再婚した父親を持ち、他方は妻のある男性を好きになってしまうというように立場は違えど、共に不倫の関係に傷ついていく姿が描かれているのですが、ストーリー全体がけっしてドロドロした雰囲気にならず、それどころかピュアな印象さえ受ける青春小説として成立しているのは、彼女たちの気持ちを理解しようと努めながらも理解できずに戸惑っている拓の視点から描かれているためでしょうか。

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2016/09/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

高知での高校時代いろいろあった杜崎拓くんと武藤里伽子ちゃんは、ともに東京の大学生。 別々の学校に通っているけれど、偶然パーティーで再会してから(このあたりがバブル世代!)なんだかんだで再び会うようになって、結局はカップルになりそうなところで終わっていました。 杜崎くんにつきまとう不倫をしている上級生美女とかがかき回して、雨降って地固まるって感じだった。 最後まで里伽子ちゃんはワガママだったけれど、少しは成長しているようだし、杜崎くんはかなり大人なキャラ。 自分と違った直情径行の里伽子ちゃんを、困りつつも守ってやりたいと思っているみたいでした。 まぁ、青春だよ。 アイがあれば、なんとかなるもんだよ。 さすがは氷室さん的な読みやすく奥深い文章に最後まで楽しく読むことができました。 なんだか読んでスッキリするお話だったよ。 こういう時代を誰もが経験しているようでしていない、でもやっぱり既視感を感じてしまう青春物語でした。

Posted byブクログ

2015/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

良い人になれず、人が好いだけの青年の青春劇。なんでもない不安定な綱渡りのカップルだからこそ羨ましく思える恋愛小説。  前巻は「高知、夏、17歳」だったので、この巻はきっと「東京、冬、19歳」かな。Last Teenagerを生きる19歳の、まだ大人じゃなくてもいい存在の、甘ったれた行動が巧く描かれている。しかし、この冬が終われば子供も終わり。経験豊富な先輩に囲まれて、青年たちは大人のステージに引き上げられる。若さの終わりという、みんなの郷愁をくすぐる、むず痒い良い作品。  これを映像化したジヴリはセンスある。けれど監督はすでにもう亡くなった…。  これは拓のシナリオとしての自分の青春群像劇なんだろうなぁ。なんて。  前巻の解説で宮台真司なる人が書いていた①差異の存在 ②不確定情報 はこの巻でも感じる。  現代は男女格差やら経済格差やらなんでも平等にしたがる時代である。その結果、格差のない世の中にはドラマが生まれにくくなった。この作品はまだ昭和の臭いが強い、始まったばかりの平成の物語。一見、自由を生きる今時っポイ里加子や津村知沙は、父親や愛人に振り回されるか弱い女である。男という権力に勝てない現代の女が実は描かれている。差異が存在しているから面白い。  携帯やらITやらコミュニケーションが容易になっていく現代社会は、情報がありすぎて予定調和を生きるような時代になりつつある。そんな中でドラマは生まれない。この物語の中にあるのはあって留守番電話。すぐにはつながらない、だから相手が何を想うか悶々する。それが青春ドラマには必要で、ここにはそれがある!  分かり合えないのを、綱渡りでぎりぎりを保って関係を維持していく。だから刺激的で魅力的なんだろう。羨ましくなる。  これら二つの観点を持って見ると、不自由な二人の関係が余計に美しく見えてくる。文学だ…。  きっと拓と里加子は続かない。それが私の感想。  でも、ちょうど現在2015年くらい。あれから20年経って40歳になって「あの時、あそこで簡単に別れていたから、今でもこうして仲良く再会できるんだね。」とか意味深なことを言い合う元恋人になっていそう。そうであってほしい。読後感。

Posted byブクログ

2015/03/30

女の子達に振り回されている主人公がかわいいような、かわいそうというのか。 結局最後まで彼女?かどうかわからない青春独特の関係のままだった気がするけど、それでいいのか!押せ押せ!と思いながら楽しく読めました。

Posted byブクログ