一人の男が飛行機から飛び降りる の商品レビュー
149本の不思議な短編からなる本。 夢の中の不条理な話がたくさん。 はじめのうちはおもしろおかしく読んでいたのだが、 読んでいるうちになんとなく調子が同じように思えてきてしまって、 先に進むのがだるくなってしまった。 ショートショートのようにオチがなかったりするのがなんともむ...
149本の不思議な短編からなる本。 夢の中の不条理な話がたくさん。 はじめのうちはおもしろおかしく読んでいたのだが、 読んでいるうちになんとなく調子が同じように思えてきてしまって、 先に進むのがだるくなってしまった。 ショートショートのようにオチがなかったりするのがなんともむずがゆくあった。 なので半分ぐらいまで来たところで、読むのを断念することにした。 男は本を閉じる。 活字の荒波をみずからの手でせきとめる。 入ってくるのは窓からの雑音。 男は別の新たな本を手にする。
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人の夢の話ほどつまらないものはないっていうけど私は結構好きです。 フロイト的解釈するまでもなくアレですが。アレすぎて逆にとっても健全な気がするこのお人。でもとりあえずあなたの両親のイメージってどんなことになってるんですか。 っていうか翻訳柴田元幸さんでした。本当に変な作家好き...
人の夢の話ほどつまらないものはないっていうけど私は結構好きです。 フロイト的解釈するまでもなくアレですが。アレすぎて逆にとっても健全な気がするこのお人。でもとりあえずあなたの両親のイメージってどんなことになってるんですか。 っていうか翻訳柴田元幸さんでした。本当に変な作家好きだよねこの東大准教授。
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シュールで奇想天外な 悪夢 「賭けをした男が牛の体内にもぐり込む。もぐり込んでみて、結局そこに居座ることにする。」 ユアグローのショートショートは、最初の1,2センテンスで夢のなかへ連れて行ってくれる。 うつろうつろと夢を見ているような、怖いような、楽しいような、1,2ページで終...
シュールで奇想天外な 悪夢 「賭けをした男が牛の体内にもぐり込む。もぐり込んでみて、結局そこに居座ることにする。」 ユアグローのショートショートは、最初の1,2センテンスで夢のなかへ連れて行ってくれる。 うつろうつろと夢を見ているような、怖いような、楽しいような、1,2ページで終わる不思議な小宇宙が149本。 ユアグローは、自作品を朗読するパフォーマンスも行っていたよう。 見てみたかった。
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桜庭さんの読書日記にあったので借りてみました。訳も柴田さんで興味をもったし。 たくさんの夢、しかも比喩として使われる「夢」ではなく実際に夢で見そうな短いお話をたくさん集めた本。邪悪だったり卑猥だったり、趣味の悪いものがほとんど。たまに淋しいお話やどうってことないけどいい話とか。作...
桜庭さんの読書日記にあったので借りてみました。訳も柴田さんで興味をもったし。 たくさんの夢、しかも比喩として使われる「夢」ではなく実際に夢で見そうな短いお話をたくさん集めた本。邪悪だったり卑猥だったり、趣味の悪いものがほとんど。たまに淋しいお話やどうってことないけどいい話とか。作中の世界の矛盾というか、へんてこな部分、けれどそれを当然のように受け入れたり時にはオチも良くわからず展開していったりしていくところがまた夢っぽい。それぞれの世界観に頭を切り替えなきゃいけなかったせいか、読むのに、短編集ということで想像していたよりはるかに時間がかかりました。 二冊合本とのことですが、後半の『父の頭をかぶって』のほうが好きかな。短編で言えば「水から出て」「ピクニック」「芝生」なんかがいいなと。
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幻想小説としては、他の人が到達できない境地に達している。 ジャンルは違うけど、ちょっとだけ星新一を思い出す。 あまりにも奇妙な日常ばかりが描き出され、もしかしたら こちらが異常なのかもと自分の足元がぐらぐらしてきます。 それが不思議と気持ちよかったり…
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バリー・ユアグローの短編集。 各1~2ページという短編が大量に収められています。 どれもこれも他人の夢を覗いているような、シュールな話ばかりです。一度に全部読むと感覚がおかしくなったり夜眠れなくなったりするので、少しづつ読み進めていくのがいいでしょう。
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「毎晩夢を見るように一日一作ずつ読めば五か月近くもつ勘定」とあとがきにあるように、そんな読み方をしたら、寝る前の楽しみとして良かったかもしれない。一気に読むのは、どうしても飽きてくる。
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気鋭の小説家の方です。いろんなものを書いています。 「一人の男が飛行機から飛び降りる」いわゆるショートショートというより散文詩といった方がいいかもしれません。奇想の連続です。 かと思うと普通のショートショートもたくさん書いていたりします。残念なことに、そのほとんどは邦訳されてい...
気鋭の小説家の方です。いろんなものを書いています。 「一人の男が飛行機から飛び降りる」いわゆるショートショートというより散文詩といった方がいいかもしれません。奇想の連続です。 かと思うと普通のショートショートもたくさん書いていたりします。残念なことに、そのほとんどは邦訳されていません。もったいないですね。
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シュールレアリスム絵画集のような本です。 ショート・ショートの悪夢の魅力が詰っています。 「一人の男が家に帰ると、妻がリスと一緒にベッドに入っている。…」 「バスの中で私は、牢獄が趣味だという男と知り合う。自作の独房を見せてくれるというので、私は男の家までついて行く。...
シュールレアリスム絵画集のような本です。 ショート・ショートの悪夢の魅力が詰っています。 「一人の男が家に帰ると、妻がリスと一緒にベッドに入っている。…」 「バスの中で私は、牢獄が趣味だという男と知り合う。自作の独房を見せてくれるというので、私は男の家までついて行く。…なかに私の両親が入れられているのだ。…」 自動記述法みたいで悪夢です☆
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短編小説だから、寝る前にひとつずつ読んでいこう。 などと思った私が、浅はかで、とんでもなく愚かでした。 悪夢のような、説明出来ないようなストーリー展開が、数ページで急に終わってしまうのは、怖くて仕方がなかった。 ホラーでもないのに、怖い。 寝る前にも読めず。移動中にも、お話自体の...
短編小説だから、寝る前にひとつずつ読んでいこう。 などと思った私が、浅はかで、とんでもなく愚かでした。 悪夢のような、説明出来ないようなストーリー展開が、数ページで急に終わってしまうのは、怖くて仕方がなかった。 ホラーでもないのに、怖い。 寝る前にも読めず。移動中にも、お話自体の繋がりがなさすぎて読めず。 結局、部屋において、気が向いた時に読み進めました。
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