刺繍する少女 の商品レビュー
着想は桐野夏生そっくりなんだけど、仕上がりは全くの別物( ´ ▽ ` )ノ。 いつものように、ほのかな死の予兆を描いたものが多い( ´ ▽ ` )ノ。 ゼンマイの話は、もろ死後の世界の物語で、マシスンの「奇跡の輝き」みたいだった( ´ ▽ ` )ノ。 ケーキのかけらとアリアは合わ...
着想は桐野夏生そっくりなんだけど、仕上がりは全くの別物( ´ ▽ ` )ノ。 いつものように、ほのかな死の予兆を描いたものが多い( ´ ▽ ` )ノ。 ゼンマイの話は、もろ死後の世界の物語で、マシスンの「奇跡の輝き」みたいだった( ´ ▽ ` )ノ。 ケーキのかけらとアリアは合わせると、「サンセット大通り」みたいだね( ´ ▽ ` )ノ。 これぞ小川洋子、という短編集で、まだ彼女の世界に触れたことのない人にぜひ勧めたい一冊( ´ ▽ ` )ノ。 2015.4.14
Posted by
時々チラっと見える凶器がまた悲しくもなる そんな物語が多数でした。 たんたんと語られる、なんでもないような雰囲気が大好きです。
Posted by
再読。思えば、中学1年生でこの本を手にとったのがはじめかもしれない。最初に読んだのがこれでよかった。多少の尻切れとんぼ感は否めないが、のちに発表される長編の数々の、核のような存在だと思う。 現実と、そうじゃない世界の狭間のような、静かな物語。
Posted by
読み終わって最後のページを見たら、初版は1999年・・・もう15年も前の短編集なのですね。 小川洋子ワールド全開の短編集で、全く古さを感じない・・・と言っても15年しか経ってないか。 どれも日常のちょっとした心の隙間に、現れそうなお話。 怖いけれど、なんかわかるなあ~って感じ。
Posted by
ぜんまい線の話と寄生虫図鑑の話が印象的。 ストーリーは若干取りとめもない感じがするけど、何と言っても文章が秀逸。本当に好きだ。
Posted by
3月とかに買った、はず。だいぶ読んでなかった。小川さんぽいかんじ。やっぱりこの人はよくわからない。。
Posted by
10の短編からなる「残酷物語」 小川さんワールド オカルト、では全くない 薄気味悪い、とは少し違う 不気味、ともちょっと違う 子どもみたいな感想になるけど、きれいなのに気持ち悪い 日常と非日常の交錯、歪み 後味が良いのか悪いのか、なんとも言えない、静かで涼やかなのに目を背けた...
10の短編からなる「残酷物語」 小川さんワールド オカルト、では全くない 薄気味悪い、とは少し違う 不気味、ともちょっと違う 子どもみたいな感想になるけど、きれいなのに気持ち悪い 日常と非日常の交錯、歪み 後味が良いのか悪いのか、なんとも言えない、静かで涼やかなのに目を背けたくなるような恋愛
Posted by
一つ一つ、余韻の残る短編の集まった短編集。幻想的だったり、哀しかったり、官能的だったり…ふけや汗、病、傷などの、美しくはない生の痕跡が、目を逸らされることなく細かく描写されることで、独特の残酷性が生まれ、それが官能性につながっていく。
Posted by
酒井駒子さんの装画が素敵すぎて衝動買い。写真と実物は異なります。奥付の日付が今年の1月だったので、どうやら新装版になったようだ。 冷たい気配が漂う短編集。 あまりにも美しいものが、時に近寄りがたい雰囲気を纏っているのと同じような感覚だろうか。 ページを捲るたびに、行間に漂ってい...
酒井駒子さんの装画が素敵すぎて衝動買い。写真と実物は異なります。奥付の日付が今年の1月だったので、どうやら新装版になったようだ。 冷たい気配が漂う短編集。 あまりにも美しいものが、時に近寄りがたい雰囲気を纏っているのと同じような感覚だろうか。 ページを捲るたびに、行間に漂っている「死」の気配がぽろぽろと零れ落ちてくる。 淡々として端正な描写の奥で、「ああ、でも最後には、きっと恐ろしい裏切りが待っているに違いない」という予感に息が詰まる。 なんだかもう、「恐ろしいものを見てしまった」、という読後感だ。 短編集だけどちびちび拾い読みをしないで、ぜひ全篇をとおして読んでほしい一冊。 このただならぬ気配と緊張感に、どっぷり浸かってみてほしい。 戻って来られなくなってしまう危険性は大いにあるが。
Posted by
どれもが冷たい美しさを持っている。現実を丹念に見つめていたら、幻想世界に迷い込んでしまったような。図鑑が一番好き。
Posted by