万葉集ハンドブック の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
万葉集についての入門のために図書館で借りた。しっかり読み込めば万葉集やその周辺の歌集まで見渡せる良書だ。万葉集研究の一人者が揃って執筆しているだけに細部にわたって緻密に描かれている。 山部赤人(やまのべのあかひと) 天地の 分かれし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 布士の高嶺を 天の原 振り放け見れば 渡る日の 陰も隠くらい 照る月の 光も見えず 白雲も い去き はばかり 時じくそ 雪は降りける 語り継ぎ 言い 継ぎ往かむ 不尽の高嶺は 反歌 田子の浦に打ちゆ出てみれば真白にそ不尽の高嶺に雪は零りける (3・317−318)
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