星降り山荘の殺人 の商品レビュー

倉知淳(著者)

2015/11/16

最近、クローズドサークル的な小説が読みたくて、ちょうどいいと読んでみた。
すっごい面白かった。すっごい裏切られた！

上司を殴り、左遷された杉下和夫はスターウォッチャーの星園のマネージャー見習いとして、秩父の山奥へ出張へ向かう。以前は、キャンプ村だったところを買い取った不動産屋が再開発のために、星園をはじめとし、UFO研究家、女流作家、作家の秘書、女子大生2人組、不動産屋の社長とその部下は一晩キャンプ村で過ごすが、翌朝死体が見つかる。警察を呼ぶにも電話は通じず、さらには悪天候で山奥に閉じ込められてしまったのだった…

読者であるあなたも推理してみてください、的な小説だったからか作者の注意みたいなのが章のいたるところにあった。事件が明らかになってから、その注意書きを見ると、これも伏せんだったのか！と驚くことばかりだった。そして、騙された！
だけど、事件の動機がちょっとモヤモヤしてしまった。納得できないというか、もうちょいはっきりしてほしかったな。

2015.11.16　読了

2015/10/21

びっくり、というよりなるほどーと思った。

やたらと出てくる注意書き、これは罠なのだろうなと思ったけど
読み返してみれば嘘はついてない。
誤解させる気満々ではあるけど。

お話自体は面白味にかける、
動機もいまいちといった感じでした。

2015/09/08

再読。

私が今まで読んだミステリの中で、真犯人を指摘する部分で「ええっ？？」と声を上げてしまうくらいビックリしたどんでん返し物の１つ。（あとは綾辻行人の『十字館の殺人』ね）
なので、ネタは分かっていたものの、もう一度あの驚きを読みたくて購入。やっぱ騙されるように書かれてるな~。

2015/08/28

2015/08/27読了。
騙されたー！
分かってから読み返してみると、確かに、あの説明文は嘘はついてない。
星園さんの過去の話は本当だったのかな。
読んでる途中、これはシリーズ物になるんやろなぁと思ってしまった。
そこまで仕掛けだったのかな！

2015/05/09

マジで「やられた！」ミステリーのテンプレに載っていたので、初の作家さんにチャレンジ。
でも「で？」って感じだなぁ。
いや、もちろん誰が犯人かは分からなかったけどね。
アリバイを潰して行くのも面倒だし、先生の説明は長ったらしくてそれが正しいのかどうかも分からず読んでたし……
それに主人公が30才前のくせに、言葉が古い。
そんな言葉最近聞かないよなって言葉が多くて違和感。
「夢」の話を中途半端に放置してるのも意味分からず。
きっと地の文にみんな「やられた！」って思ったんだろうけど、思いっきり含みのある説明だし、それにはやられなかった。
期待が大き過ぎたらしい。

2015/04/29

本格ミステリ。
各所に伏線が張られているのだが、それに気付く程賢くなかったので、素直に最後までサラサラと読んだ。
ラストは物凄く爽やかで読後はスッキリとした気持ちになれるとおもう。

解説を西澤保彦氏が書いている。
確かに文章の雰囲気が似ているかもしれない。

2015/04/23

ところどころ作者のコメント付きで面白かった。
注意して読んでいたけれど犯人は意外だった。

クローズドサークルものは結構読んできたので、久しぶりにドキドキする小説も読みたい（＾ｕ＾）

2015/04/23

面白かった！
各章の冒頭に作者のコメントがつく形式（『伏線が張られている』『その推理は正解』等、なかなかに煽ってくる）。
物語の展開は良く言えば懇切丁寧、悪く言えば冗長でのんびりしすぎと感じたが、作者がわざわざ述べる通りどれも伏線になっており必要な描写だった。
クライマックスの推理シーンからグッとのめり込んで読んでしまった。
ただ、ラストのアッサリさ、犯人の動機の微妙さが指摘されてもいる。その点はその通りだと思う。しかし私は全体を通して十分に楽しめたので許容範囲。

犯人は単純に考えたらわかったかもしれなかったなあ。まあ、フェアでしょう。
皆キャラが立っていて◎。ノンシリーズ。
できることなら、星園＆杉下のコンビをもっと見てみたかったのだけども…。

2015/02/23

再建を図る雪降る山荘で殺人事件が起こった。集められたのはUFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女流作家など一癖も二癖もある人物たち。犯人は一体誰なのか。

各章の冒頭に著者からの謎解き解決のヒントととも取れる一文があり、読者に犯人探しを挑戦させるような展開に。犯人探しは引っ掛かった。謎解き部分はあっさりしていたものの納得した。
でもホームズはホームズのままで居てほしかった…
せめて最後の最後でキャラ崩壊はしないでほしかった…

2014/11/14

メタ的な説明に「そこまで解説して大丈夫か？」と不安になるものの、見事に騙された。
犯人が明かされた瞬間、最初の数ページを読み直してしまった。
探偵役と助手役に振り回されたが、トリックの説明部分がダラダラとしていたので、スッキリと描いて欲しかった。