義にあらず の商品レビュー
ボクは、 学生時代を山形県米沢市で過ごしたためか、 ただ単に、性格が、ひねくれているためか、 「忠臣蔵」に対して違和感を持っています。 無論、「忠臣蔵」といぅ作品は、 赤穂事件を題材としたフィクションですので、 その作品自体を否定するつもりはありません。 (フィクションとしては...
ボクは、 学生時代を山形県米沢市で過ごしたためか、 ただ単に、性格が、ひねくれているためか、 「忠臣蔵」に対して違和感を持っています。 無論、「忠臣蔵」といぅ作品は、 赤穂事件を題材としたフィクションですので、 その作品自体を否定するつもりはありません。 (フィクションとしては、面白ぃと思います) 赤穂事件は、その事実だけを端的に言えば、 加害者(浅野内匠頭)が、 被害者(吉良上野介)を一方的に切り付け、 その裁判の判決を不服とした、 加害者の関係者(赤穂浪士)が、 被害者の家に押込み強盗を働いて、 被害者を一方的に殺害したといぅ事件です。 なのに、 なぜ、加害者が義士で、被害者が悪人なのか? どこをこねくり回しても、とても不自然です。 なので、赤穂浪士の討ち入りの時期になると、 吉良上野介や上杉家から見た忠臣蔵に関する、 小説やノンフィクションを、読んでいます…。 (探すのがとても大変なくらぃ、少ないです) 本作品も、そんな作品の1つです。 吉良上野介の妻、富子の生涯を描いています。 容姿端麗、頭脳明晰の、 エリート中のエリートである、吉良上野介と、 上杉謙信公から続く名門、上杉家の姫である、 聡明美麗な上杉三姫(富子)の、 相思相愛ぶりは、当時からよく伝わっており、 本作品は、そのラブストーリーが骨格となり、 赤穂事件は、悲哀のクライマックスです…。 作者さんは、元々はルポライターですが…、 この時代の女性の資料はほとんどなぃため、 ごくごく限られた資料を、 再現ドラマで繋ぎ合わせた作風であるためか、 小説として読むと、ちと物足りなかったかも。 (ラブストーリーに徹すると、よかったかも) でも…、読了感は、とてもよかったです…。 旧来の、盲目的な忠臣蔵ファンの方からは、 有無を言わさぬ、全否定かもしれませんが…、 これからの時代には、このよぅな作品の方が、 評価や支持が得られていくんじゃなぃかな~?
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