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義にあらず の商品レビュー

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2014/12/07

ボクは、 学生時代を山形県米沢市で過ごしたためか、 ただ単に、性格が、ひねくれているためか、 「忠臣蔵」に対して違和感を持っています。 無論、「忠臣蔵」といぅ作品は、 赤穂事件を題材としたフィクションですので、 その作品自体を否定するつもりはありません。 (フィクションとしては...

ボクは、 学生時代を山形県米沢市で過ごしたためか、 ただ単に、性格が、ひねくれているためか、 「忠臣蔵」に対して違和感を持っています。 無論、「忠臣蔵」といぅ作品は、 赤穂事件を題材としたフィクションですので、 その作品自体を否定するつもりはありません。 (フィクションとしては、面白ぃと思います) 赤穂事件は、その事実だけを端的に言えば、 加害者(浅野内匠頭)が、 被害者(吉良上野介)を一方的に切り付け、 その裁判の判決を不服とした、 加害者の関係者(赤穂浪士)が、 被害者の家に押込み強盗を働いて、 被害者を一方的に殺害したといぅ事件です。 なのに、 なぜ、加害者が義士で、被害者が悪人なのか? どこをこねくり回しても、とても不自然です。 なので、赤穂浪士の討ち入りの時期になると、 吉良上野介や上杉家から見た忠臣蔵に関する、 小説やノンフィクションを、読んでいます…。 (探すのがとても大変なくらぃ、少ないです) 本作品も、そんな作品の1つです。 吉良上野介の妻、富子の生涯を描いています。 容姿端麗、頭脳明晰の、 エリート中のエリートである、吉良上野介と、 上杉謙信公から続く名門、上杉家の姫である、 聡明美麗な上杉三姫(富子)の、 相思相愛ぶりは、当時からよく伝わっており、 本作品は、そのラブストーリーが骨格となり、 赤穂事件は、悲哀のクライマックスです…。 作者さんは、元々はルポライターですが…、 この時代の女性の資料はほとんどなぃため、 ごくごく限られた資料を、 再現ドラマで繋ぎ合わせた作風であるためか、 小説として読むと、ちと物足りなかったかも。 (ラブストーリーに徹すると、よかったかも) でも…、読了感は、とてもよかったです…。 旧来の、盲目的な忠臣蔵ファンの方からは、 有無を言わさぬ、全否定かもしれませんが…、 これからの時代には、このよぅな作品の方が、 評価や支持が得られていくんじゃなぃかな~?

Posted byブクログ