1,800円以上の注文で送料無料

龍臥亭事件(上) の商品レビュー

4

49件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

普段ワトソン役の石岡…

普段ワトソン役の石岡さんが探偵に。御手洗ファンにはちょっと物足りないかも。

文庫OFF

2024/08/07

この作品の世界観をもう一度味わいたくて再読。 一種独特な幻想的な雰囲気を持つ作品というイメージが強く殺人事件には似つかわしくない感想かもしれないが、美しいという感覚が強い。 次々に登場人物が消えていき、全く先が読めないまま上巻が終了。御手洗潔のようなキレのある解決ではないが石岡の...

この作品の世界観をもう一度味わいたくて再読。 一種独特な幻想的な雰囲気を持つ作品というイメージが強く殺人事件には似つかわしくない感想かもしれないが、美しいという感覚が強い。 次々に登場人物が消えていき、全く先が読めないまま上巻が終了。御手洗潔のようなキレのある解決ではないが石岡の穏やかに少しずつ進む奮闘が好ましい。

Posted byブクログ

2023/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

よくない星回りで悩んでる女性から「岡山に行ってでっかい木の下に埋まっている手首を掘り出して供養しなくちゃいけないというお告げで出たのでついてきてください」とかいう謎の依頼を受けた石岡くんの珍道中。 怖いものが嫌いなのにどんどん不気味な展開が続いてその度に石岡くんがこの依頼主の女性とわあわあ騒いでるのが、まあうざ可愛い。そんな末に辿り着いた閉業中の旅館、「龍臥亭」。 着いていきなりの火事と殺人のどさくさに紛れてこの旅館に居着くことになったはいいが、隣の寺の鐘がなるたび人がどんどん死ぬ!その上死体が消えて、消えた死体の頭が川から流れてくる!何という狂乱。 その割に、あんまりパニックになったり逆上する人もいないのが不思議な雰囲気。 津山三十人殺しのことをチラチラ垣間見させつつ、上巻了。 石岡おじさんがいい歳して高校生にムラムラしているのが気持ち悪いなぁ。 どうなるのかなぁ。

Posted byブクログ

2023/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昔一度読んだんですが、今回はオーディブルで。 御手洗シリーズがオーディブルで聴けるとは〜!と嬉しくなりました。 と言いつつ、この作品は石岡さんのための物語ですね。 不気味な舞台、謎に次ぐ謎、下巻に期待は膨らみます。  石岡さん、頑張ってくれ!と応援しつつ下巻へ。

Posted byブクログ

2023/02/19

石岡くんが45歳とは思えなくて気持ち悪く感じてしまった。 自分より30近くしたの子供に感じる感覚おかしくない? 御手洗が出てこなくて(出てはくるけど)がっかり。 下巻で読んでよかったと思えるといい。

Posted byブクログ

2022/06/15

御手洗が出てこないので、面白くなるのかなと不安だったが、おぞましい連続殺人、密室、謎の男、深まる闇で興味を掻き立てられた。てんこ盛りでかなり分厚い本だが、読み終えることができた。

Posted byブクログ

2021/09/06

一応読み終わったけど、時間的にだいぶ飛び飛びで読んでいたせいか、いまいち世界観に入りきれず。 下巻を読む前にしっかり読み直した方が後半楽しめるよ、と本能に言われている気もする。ので、たぶん読み直す。笑 感想はそれから書こうかな。

Posted byブクログ

2021/02/17

これは新たなる島田氏の代表作だと云っても過言ではないだろう。『秋好事件』のノンフィクションタッチがこの作品でいかんなく発揮されており、島田氏がただ単純にノンフィクションを書いたのではないことも判った。 巨匠にして新たなる手法を生み出す、この貪欲さは新本格第1期組の、なかなか新作を...

これは新たなる島田氏の代表作だと云っても過言ではないだろう。『秋好事件』のノンフィクションタッチがこの作品でいかんなく発揮されており、島田氏がただ単純にノンフィクションを書いたのではないことも判った。 巨匠にして新たなる手法を生み出す、この貪欲さは新本格第1期組の、なかなか新作を出さない輩共に見習って欲しい姿勢である。 『津山30人殺し』をモチーフに、というかそのものを題材にかの御手洗潔のパートナー、石岡和己を主人公にして陰惨な連続殺人事件を繰り広げるというこの設定からして斬新だ。最初は単なる横溝正史へのオマージュだと思っていたが、いやいや、やはり島田氏、オリジナリティー溢れる作品となっており、島田作品以外何物でもない。 上巻に高木彬光へ、下巻で彼の生んだ名探偵神津恭介に賛辞を表しているが、これはこの作品そのものが彼の作品に対するオマージュではなく、恐らく当時彼が亡くなられたことによるものだろう。 今回特徴的なのは下巻の中間で都井睦雄の30人殺しへ至る経緯がその生涯と共に語られており、しかもそれが物語の謎の中心であるが故、フィクションとノンフィクションの境がぼやけ、真にあったかのように錯覚させられることだ。 『秋好事件』でもそうだったがこういうノンフィクションを語らせると島田氏は抜群に上手い。臨場感と睦雄の人となり、そして事件の引き金となった経緯が非常に説得力を持って語られるのだ。 (下巻の感想に続く)

Posted byブクログ

2020/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

御手洗シリーズを刊行順に読むというのがなかなか大変で、手に入ったものから、なるべく刊行順になるように読んでっているのだけれど、この「龍臥亭事件」が御手洗渡欧が初めて明らかになる話なのかな。 石岡くん45歳と思うと、確かにちょっともう少しばかりしっかりしていてもいいような。御手洗は50近くなって日本を飛び出したのかと思うとそれもまたすごい。天才は環境を変えることをいとわないんだなあ。ちょっと見習いたいような気もする。 上巻は二宮佳世という女性のオカルトじみた話から始まり、石岡君が岡山の貝繁村に連れていかれるところから始まる。面白い! 明らかに津山30人殺しをモチーフにしているけど、なかなかそれに至らないというか、石岡くん、仮にも推理小説を発表しているのになぜ知らないんだー!と思ってしまった。ホームズもあんなに語れるんだから、横溝だって読んでるでしょうに。 まあ、読者に説明の要があるのだから仕方がないというか、本来助手がいれば助手に探偵が説明する、あるいはその逆パターンという事もできるけど、今回何しろ助手が探偵役だから大変だあ。こうした連続殺人ものは、確かに御手洗がいたらこんなにたくさん殺される前に事件解決されるはずだから、御手洗の不在は事件のため……なんてメタ視点で見てしまうが、御手洗がいなくても面白い。 石岡くん、45歳が女子高生にキスされて動転してたらだめだよ……。というか、里美ちゃんの体つきがどうのこうのと内心にしてもそんなこと思ってたらちょっと気持ち悪いよ……。スマートじゃないよ。まあ、スマートじゃなくて美人好きなのが石岡くんなのだけど。

Posted byブクログ

2020/07/12

いつもは御手洗の陰に隠れてしまい存在感の薄い石岡ですが、今回は御手洗が外国に行ったままなので、御手洗を頼ってきた若い女性とともに岡山の山奥の旅館へと旅立ちました。 着いた途端早速の殺人事件。しかも密室。 おまけに次々と起こる事件に加え、閉鎖的な山奥の村での因縁と変わった造りの旅館...

いつもは御手洗の陰に隠れてしまい存在感の薄い石岡ですが、今回は御手洗が外国に行ったままなので、御手洗を頼ってきた若い女性とともに岡山の山奥の旅館へと旅立ちました。 着いた途端早速の殺人事件。しかも密室。 おまけに次々と起こる事件に加え、閉鎖的な山奥の村での因縁と変わった造りの旅館に霊まで加わり、訳のわからないまま下巻へ。 なお御手洗から届いた事件へのヒントはただ一言。届いただけマシというものか。 石岡の活躍を期待しつつ下巻を読むことにします。

Posted byブクログ