完本・列伝 太平洋戦争 の商品レビュー
リアルな戦争は本当…
リアルな戦争は本当はちっともカッコよくなんかない。なのに戦争を美化したがるのは 自分達の過去を正当化したいからなのだろうか。戦争と言うおろかな行為を繰り返さないために必要なこととは
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戦争で活躍したのは提…
戦争で活躍したのは提督でもなければ大将、中将らエライ人たちでもない。本当に戦ったのは名前も残らない一般の人たちだったのだ。そしてその人たちのおかげで今の日本があるのだ。
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「半藤一利」のノンフィクション作品『完本・列伝 太平洋戦争―戦場を駆けた男たちのドラマ』を読みました。 『聯合艦隊司令長官 山本五十六』に続き「半藤一利」作品です。 -----story------------- あの苛烈にして悲惨な太平洋戦争をよく戦ったのは、将軍や提督では...
「半藤一利」のノンフィクション作品『完本・列伝 太平洋戦争―戦場を駆けた男たちのドラマ』を読みました。 『聯合艦隊司令長官 山本五十六』に続き「半藤一利」作品です。 -----story------------- あの苛烈にして悲惨な太平洋戦争をよく戦ったのは、将軍や提督ではない。 歴史の陰に埋もれた人物に光をあてて描く、人物太平洋戦史。 “日本の最大の試練”であった、太平洋戦争の時代。 振り返って見れば、その日、その時を、誰もが必死で生きていた。 そして生きのびた者、ついに命を失った者……それぞれの人生の中に、いかなるドラマがあったのか。 本書では、将官から一兵卒にいたるまで、著者が自ら取材した人物たちの体験談を基に、戦場の知られざる事実を発掘し、ドラマチックに描き上げる。 ≪主な登場人物≫ ●志賀淑雄大尉(戦闘機隊長とスクープ記者) ●松村平太大尉(真珠湾に殺到した男たち) ●藤田怡与蔵中尉(われ機動部隊上空にあり:ミッドウェイ海戦) ●神重徳大佐(殴り込みに徹した参謀) ●吉川潔中佐(小さな艦長の大きな勇気) ●若林東一大尉(高地に戦い高地に死す) ●北本正路少尉(ニューギニアの健脚部隊) ●森本猛夫技師(不沈も所詮は形容詞にすぎず) ●寺内正道中佐 ほか(不沈の“雪風”四人の艦長) ……読みごたえ充分の一冊である。 ----------------------- 昭和35年(1960年)から翌年にかけて『週間文春』に連載された『人物太平洋戦争』の記事を中心に編集された作品です。 当初は『列伝・太平洋戦争』として、上下2巻で文庫化されていた作品が、平成12年(2000年)に新装版として一冊にまとめられたとのことで、以下の6部構成、約570ページの大作となっています。 ■第1部 昭和十六年 ― 輝ける日 ■第2部 昭和十七年 ― ミッドウェイの落日 ■第3部 昭和十七~十八年 ― ソロモン海の死闘 ■第4部 昭和十九年 ― 太平洋上の戦雲 ■第5部 昭和二十年 ― 最後の栄光のために ■第6部 国破れて ― 万骨枯れたり 太平洋戦争に関わった三十余名の物語… 軍属として兵員等の輸送に携わった船長や艦船の建造に携わった造船技師等、将官や兵士だけに留まらず幅広い人物が選ばれています。 印象に残ったのは、部下を惹きつける魅力を持った求心力のある上官のエピソード… 具体的には、、、 歩兵第二二八連隊の尖兵中隊を率いた中隊長で、香港攻略やガダルカナル島で活躍した「若林東一」大尉、 不沈駆逐艦「雪風」の三代目艦長で、太平洋の各地で奮戦した「寺内正道」中佐、 戦争は破壊だけではないとの信念のもと、戦場で植樹を続け、戦後、捕虜として抑留されている際に敵国の中国から表彰された「吉松善三」大佐、 第八方面軍司令官で、占領統治下のジャワでの善行が評価され、戦争裁判で無罪となり帰国したものの、部下が戦犯としてオーストラリアのマヌス島に抑留されていたことから、自らも志願してマヌス島で抑留された「今村均」大将、 等々、リーダーシップを発揮し、部下からの信頼感を得て、部隊の一体感を醸成し、組織としてチームワークを強化することで、潜在能力を引き出すことのできた能力には、学ぶべきモノがありましたね。 彼らの積極的な行動や信念を持った指導は、職場でのマネジメントで求められることと同じだと思います。 失敗事例についても、反面教師として、役立つこともあるんですけどね。 それから、、、 真珠湾攻撃出撃前、「志賀淑雄」大尉の気持ちの昂ぶりは、ラグビーのキックオフ前の気持ちと共通するものがあり、強く記憶に残りました。 生死を賭けた戦争とスポーツではレベルが全く違うと思いますが… 読みながら気持ちがシンクロしましたね。 でも、戦争を美化したり、軍備拡大を奨励するつもりは、全くありませんよ、、、 逆に、本書を読んで、死を強要する行為は絶対にあってはならないという思いを強くしました。 過ちを犯さないために、ある程度は、当時の日本が犯したこと… 真実をキチンと認識しておきたいですね。
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“日本の最大の試練”であった、太平洋戦争の時代。その日、その時を、誰もが必死で生きていた。そして生きのびた者、ついに命を失った者…それぞれの人生の中に、いかなるドラマがあったのか。本書は、将官から一兵卒まで、著者が自ら取材した人物たちの体験談を基に、戦場の知られざる事実を発掘し、...
“日本の最大の試練”であった、太平洋戦争の時代。その日、その時を、誰もが必死で生きていた。そして生きのびた者、ついに命を失った者…それぞれの人生の中に、いかなるドラマがあったのか。本書は、将官から一兵卒まで、著者が自ら取材した人物たちの体験談を基に、戦場の知られざる事実を発掘し、描き上げた貴重な一冊。 2010.6.4読了
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