眼球綺譚 の商品レビュー
7編からなる短編集。 ミステリーというよりは怪奇小説です。 『特別料理』は一度読むと忘れられません。 何が起こる訳でもなく、淡々と物語りは進みます。 最後も淡々と終わりますが、主人公の一言が恐い; 『バーステー・プレゼント』 こちらは綾辻サン独特の歯抜け文章が延々続きます。 ...
7編からなる短編集。 ミステリーというよりは怪奇小説です。 『特別料理』は一度読むと忘れられません。 何が起こる訳でもなく、淡々と物語りは進みます。 最後も淡々と終わりますが、主人公の一言が恐い; 『バーステー・プレゼント』 こちらは綾辻サン独特の歯抜け文章が延々続きます。 少しづつ少しづつ埋まっていく文章。 見えそうで見えない全貌が歯痒いです。 他にも『人形』や『鉄橋』はかなりホラー色が強かったです。 怪奇・ホラーがお好きな方はゼヒ。
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新規購入ではなく、積読状態のもの。 2009/8/9〜8/11 約10年間の積読本。なぜにそれだけ積んでいたのか、を後悔させる怪奇短編小説集。咲谷由伊という同じ名前の人物が鍵となる。ただ単に怖いだけではなく、センスが良い怖さ。 中では一作目の「再生」と三作目の「特別料理」が特...
新規購入ではなく、積読状態のもの。 2009/8/9〜8/11 約10年間の積読本。なぜにそれだけ積んでいたのか、を後悔させる怪奇短編小説集。咲谷由伊という同じ名前の人物が鍵となる。ただ単に怖いだけではなく、センスが良い怖さ。 中では一作目の「再生」と三作目の「特別料理」が特に気に入った。 綾辻作品を読むのは2年ぶり以上間隔があいてしまっていたが、やっぱり安定して面白い作品であった。
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◆あらすじ◆ ある日、大学の後輩とおぼしき男から郵便が届いた。 「読んでください。夜中に、一人で」という手紙とともに、その中にはある地方都市での奇怪な事件を題材にした小説の原稿が……。 表題作「眼球綺譚」他、誕生日の夜の"悪夢"を描いた「バースデー・プレゼント...
◆あらすじ◆ ある日、大学の後輩とおぼしき男から郵便が届いた。 「読んでください。夜中に、一人で」という手紙とともに、その中にはある地方都市での奇怪な事件を題材にした小説の原稿が……。 表題作「眼球綺譚」他、誕生日の夜の"悪夢"を描いた「バースデー・プレゼント」、究極の"食"に挑んだ逸品「特別料理」など、妖しくも美しい7つのホラーストーリーを収録。 著者の新境地を拓いた初の短篇集。
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タイトルに惹かれ過ぎてたので、ちょっと期待はずれだったかなぁ、と。ホラーはあまり好きではないのですが、好きな人からみたらどうなのかな。
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2008年8月2日読了 短編集。 すべての物語に同じ名前の女性が登場する。 話の内容は、グロい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ある日、大学の後輩とおぼしき男から郵便が届いた。「読んでください。夜中に、一人で」という手紙とともに、その中にはある地方都市での奇怪な事件を題材にした小説の原稿が…。表題作「眼球綺譚」他、誕生日の夜の“悪夢”を描いた「バースデー・プレゼント」、究極の“食”に挑んだ逸品「特別料理」など、妖しくも美しい7つのホラーストーリーを収録。著者の新境地を拓いた初の短篇集。 削除
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ちょとグロい系だけどその手の話が好きなら楽しめる筈。 綾辻氏の「殺人鬼」は途中でギブしたけどこのくらいは好きです←
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本の中には「咲谷由伊」がなんらかの形で必ず出てくる。主人公だったり、主人公の妹だったり恋人だったり。それにしてもゲテモノの話は・・・人間を食べる表現は平気だけど、回虫や昆虫を食べる表現は苦手。
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「読んで下さい。夜中に、一人で」 郵送された一篇の原稿。冒頭からするりと入り込んでいて、”伊織”の妖気漂う美しさにハラハラし、『特別料理』の珍味に鳥肌を立てながらエロスとホラーの夜は更けてゆく。
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期待値が低かったということもあるんやろうけど、意外におもしろかった。ポイントは「意外に」というところで、べつに人に薦めるほどではない。でもまあ、おもしろかったと言っていいレベルではある。なんて偉そうな表現…笑。 短篇集、七本収録。ジャンルはホラーになるらしい。どっちかってい...
期待値が低かったということもあるんやろうけど、意外におもしろかった。ポイントは「意外に」というところで、べつに人に薦めるほどではない。でもまあ、おもしろかったと言っていいレベルではある。なんて偉そうな表現…笑。 短篇集、七本収録。ジャンルはホラーになるらしい。どっちかっていうと幻想小説的な雰囲気が強いと思うけど。というか、幻想小説的な雰囲気の書き方に目が行ってしまって、ホラー的な「怖さ」をスルーしてしまう。だから単なる怪談としてまとめただけの『鉄橋』なんかはつまらない。おもしろいのは順番に「再生」「眼球綺譚」「特別料理」くらいかな。 これは解説がなかなか良かった(最近はミステリから遠ざかっているからそう思うのかもしれないけど)。もちろん作品の解説をしなよとか、いたずらに他人を引いてくるなよとか、言いたいことはあるんだけど、全体的に納得してしまった。 綾辻の方向性はミステリ作家と幻想小説家のあいだで揺れている(現在まででそれがもっともよくミックスされたのが『暗黒館の殺人』だと思うけど)。この後者の空気の作り方を短くまとめてみせるとこうなる、というのが眼球綺譚という作品で、そういう意味では特に「再生」なんかはおもしろく書けたんじゃないかな、と思う。 もともと怖いものが苦手なので「怖いだけ」のホラーは得意じゃなく、最後にちゃんとしたオチがあって(べつに論理的にしてほしい、という意味ではなくてね)、幻想的な雰囲気が混ざっているこれくらいのものの方が、あたしには楽しく読めるなぁ。
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