輝きの一瞬 の商品レビュー
お気に入りは ねずみ、探偵ごっこ、桜、死の天使、推理小説家の午後、女も虎も、変わらずの信号 読んでおきながら輝きの一瞬って?なんだろうと考えてしまった。 違う作家さんの作品を次々に読んでいくと当たり前だが リズムや表現などが異なるので、上に挙げたのは、あくまでも自分が読んで感...
お気に入りは ねずみ、探偵ごっこ、桜、死の天使、推理小説家の午後、女も虎も、変わらずの信号 読んでおきながら輝きの一瞬って?なんだろうと考えてしまった。 違う作家さんの作品を次々に読んでいくと当たり前だが リズムや表現などが異なるので、上に挙げたのは、あくまでも自分が読んで感覚があった作品。
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中島らも氏が亡くなった時になんとなく買ったこの古本。めちゃくちゃ楽しんでます。何回も。自宅トイレで。 目当ての中島らもの短編はあんまりでした。桐野夏生も東野圭吾も、あぁ雑誌に寄稿してたのねぐらいの小品。 このご時世で読んでみるとほんとこの人頭いいなと思うのが嵐山光三郎の「おか...
中島らも氏が亡くなった時になんとなく買ったこの古本。めちゃくちゃ楽しんでます。何回も。自宅トイレで。 目当ての中島らもの短編はあんまりでした。桐野夏生も東野圭吾も、あぁ雑誌に寄稿してたのねぐらいの小品。 このご時世で読んでみるとほんとこの人頭いいなと思うのが嵐山光三郎の「おかね座談会」。虚構だとしても福沢諭吉と夏目漱石と北里柴三郎の罵詈雑言、聞いてみたいでしょ? 小説的には高橋直樹の「死ぬのはごめんだ」、中村隆資の「獲物」が好きですね。「獲物」はね、平山夢明の「DINER」好きな人とか、ゴールデンカムイの読者には是非読んでほしい。短編が短編のメリットを存分に発揮した快作。 最近、エッセイを読み直してる関川夏央の「長谷川辰之助の暇乞い」、この人、上手いのね。 そしてそして、「シリウスの道」でどうしてもしりすぼみ感を禁じ得ない藤原伊織先生。原尞の100倍日本人的ハードボイルド傑作「テロリストのパラソル」の著者である彼が書いた短編。 『トマト』 政治家秘書を勤める青年が、銀座で人魚に逆ナンされる。要約するとそんな短い話。 しかし・・・なんだ、この瑞々しさと絶望の完璧な両立は! 働く若手に是非読んでほしい。美しい絶望ってあるんだよ。
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らもさんの読みたくて借りて来たんだけどおもしろかったー。 中島らもさん ココナッツクラッシュ 山崎洋子さん ねずみ 嵐山光三郎さん お金座談会 小沢章友さん 死の天使 今野敏さん 推理小説家の午後
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作家30人が行間に込めた人生の瞬間が、深い感動を呼ぶ魅惑の超短編小説集。 悍妻懦夫(高橋義夫)、花火(高橋克彦)、生きている山田(太田忠司)の3編に好感を持ちました。
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テーマ(タイトル)に沿った作品の方が少なく、短編集としてのまとまりが感じられなかった。その中で、「相合傘」は副題通り心に残る作品だった。容易には手に入らない何かを慕ったり、それを手に入れたときの幸せな時間を想像してみたり、でも手に入れてしまうと途端に色褪せて見えたり。手に入らない...
テーマ(タイトル)に沿った作品の方が少なく、短編集としてのまとまりが感じられなかった。その中で、「相合傘」は副題通り心に残る作品だった。容易には手に入らない何かを慕ったり、それを手に入れたときの幸せな時間を想像してみたり、でも手に入れてしまうと途端に色褪せて見えたり。手に入らないことの切なさ、そっと寄り添うだけで得られる幸せ。人間って何て単純で複雑な生き物なんだろう。
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桐野夏生、東野圭吾など、有名所が勢ぞろい。計30名もの作家がギュッと書くので、読んでいくのに些か疲れた。しかしそれぞれ個性がキラリ。作家たちの「輝きの一瞬」も見ることができました。
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ほんとうに短い話ばかりなので、違和感やら、ぞわぞわとするいやな感じをうまく出したところで話が終わる。 これらをまとめている編集者もすごいんだろうなー。 個人的に好きな作品。 ・ココナッツ・クラッシュ/中島らも ・ねずみ/山崎洋子 ・探偵ごっこ/落合恵子 ・サドル...
ほんとうに短い話ばかりなので、違和感やら、ぞわぞわとするいやな感じをうまく出したところで話が終わる。 これらをまとめている編集者もすごいんだろうなー。 個人的に好きな作品。 ・ココナッツ・クラッシュ/中島らも ・ねずみ/山崎洋子 ・探偵ごっこ/落合恵子 ・サドルは謳う/山上龍彦 ・推理小説家の午後/今野敏 ・山月忌/篠田節子 ・生きている山田/太田忠志
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短編集だとついうっかり読むペースが遅くなってしまいます。 子供の頃、夢中で読んだ星新一のことを思い出しながら読んでいました。 中島らも、藤原伊織、山崎洋子、山上龍彦は個人的ベストてす。 東野圭吾が期待しすぎたせいか、いまいちだったのが残念。
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【輝きの一瞬】という超短編を30編集めた文庫を読んだ。 これは「小説現代」に「超短編小説25人集」という企画で掲載されたものと「IN★POCKET」に「お題拝借ミステリショートショート競作」という企画で連載されたものを文庫化したものである。 超短編というだけあって一つの作品につき...
【輝きの一瞬】という超短編を30編集めた文庫を読んだ。 これは「小説現代」に「超短編小説25人集」という企画で掲載されたものと「IN★POCKET」に「お題拝借ミステリショートショート競作」という企画で連載されたものを文庫化したものである。 超短編というだけあって一つの作品につき6〜7ページである。一言でいうと「凄い」。 これだけの短い枠の中でさすが名人芸とばかりに見事に物語を作りあげている。 作者によって作風が違うのがリアルにわかり、とても面白い仕上がりになっているのだ。 現代小説あり、時代小説あり、ミステリありと小説のすべてが楽しめる。 この文庫を手に取ったきっかけは中島らもである。1度読んでみたいと思っていた作家だった。他にも桐野夏生や東野圭吾など僕の好きな作家が名を連ねていた事もある。彼らの作品は期待を裏切らず良かった。しかし、1番印象に残り、短い作品ながらも余韻に浸れたのは高橋克彦の「花火」という作品だった。高橋克彦の名前は知っていたが、作品は読んだ事がなかった。こういう出会いもあるのだと思わず嬉しくなってしまう。今度、彼の作品をじっくりと読んで見たいと思った。 短い話なので内容をここで説明してしまえばほとんど全てを語る事になってしまうかもしれないが、あえて紹介してみたい。 花火職人の「ぼく」が主人公のこの物語は、開催された花火大会に盲目の人達が招待されたことからはじまる。はじめ「ぼく」は盲目の人を花火大会に招待するなんて、と主催者側に憤りを感じていたのだが、盲目の彼らの言葉に驚く。彼らは花火が見えずともその音でどんな大きさでどんな色でと想像できるというのだ。そして大きな音が鳴るたびに満面の笑みを浮かべる。その出来事を通じて花火というものは視覚だけではなく聴覚でも楽しめるものなのだと勉強させられる「ぼく」だが、そこである事に気付く。 それは、同じ花火職人で「演出の天才」と賞賛されていた母親の事だ。半年前に亡くなった母親は、ある花火大会になると必ず、予算を無視し、素人のような構成で花火を打ち上げていたのだ。 「音」という事を意識しはじめてからその事がきになって頭からはなれない。そこで花火を打ち上げる時に作る花火台帳を掘り起こして見てみる。この花火台帳とは、音楽家が楽譜を見ただけでその音のイメージがわかるように、花火職人もこの花火台帳をみれば、どんな間隔でどれほどの大きさの花火が夜空を飾るのか、またその音の大きさまでわかるという代物だ。そして「ぼく」は母親の秘密を知ってしまう。 母親は必ず、とある花火大会でこれをやる。それは、「ぼく」の父親へのメッセージであった。「ぼく」は父親の顔を知らない。母親はとある地区に服役する「ぼく」の父親へモールス信号を利用して花火の音を聞かせることで父親にメッセージを送っていたのだ。母親が死んでからはじめてその地区で行われる花火大会。「ぼく」は花火の音にまだ見ぬ父親へのメッセージを込めて花火を打ち上げる。 短い作品ではあるが実に見事な構成で描かれた感動物語である。7ページの文章で映画が1本作れそうな勢いだ。高橋克彦。僕はまたひとり気になる作家を見つけてしまった。
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一編が本当に短い、超!!短編集。桐野さんが書いてたりしたから読んでみたけど、イマイチでした。輝きの一瞬ってタイトル詐欺だ。最近、なんでもかんでも「泣ける」やら「感動」で売ってる気がするけどそんな泣ける小説なんてそうそう無いし、内容に対して宣伝文が的外れなことも多い。と思います。
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