古書店めぐりは夫婦で の商品レビュー
古書収集にはまった夫…
古書収集にはまった夫婦の様子をコミカルに描いた傑作エッセイ。
文庫OFF
夫婦そろって作家の二人が古書収集にはまっていく実体験を小説化。 いかにお金をかけずに良い贈りものができるか、を競争したことから始まった古書探しのはずなのにお金が飛ぶ飛ぶ(笑)。 先に進むにつれてマニアックぶりが加速していき、段々古書の内容にはついていけなくなりましたが、それでも読...
夫婦そろって作家の二人が古書収集にはまっていく実体験を小説化。 いかにお金をかけずに良い贈りものができるか、を競争したことから始まった古書探しのはずなのにお金が飛ぶ飛ぶ(笑)。 先に進むにつれてマニアックぶりが加速していき、段々古書の内容にはついていけなくなりましたが、それでも読んでいて自分までワクワクしてしまいます。 人だけでなく本とも一期一会。大好きな本に少しでも多く出会っていきたいなぁと思った一冊です。続編もあるんですよね。ますますエスカレートしていくのかしら。楽しみです。
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米国の古書店事情も欧米の初版本のことも何も知らずに読んだが、ぐいぐい引き込まれた。その気がないのにどんどん深みにはまっていく様は分野を問わず共通なんですね。
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出てくる作家のほとんどわからないのに面白かった! コレクター熱はどんな世界もよく似てるのね。出来れば綺麗な本が欲しい気持ちはよくわかる〜ε-(´∀`; )
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古書店めぐりとはいっても、 ベストセリングな本を安く手にいれるために ブックオフを何件も巡るようなタイプの話ではなく、 貴重な本や有名タイトルの初版本を探し歩くなかで、 様々な本と(人と)巡り会う物語。 日本ではメジャーでないネルソン・オルグレンの名前が数回出てくる箇所や、 デ...
古書店めぐりとはいっても、 ベストセリングな本を安く手にいれるために ブックオフを何件も巡るようなタイプの話ではなく、 貴重な本や有名タイトルの初版本を探し歩くなかで、 様々な本と(人と)巡り会う物語。 日本ではメジャーでないネルソン・オルグレンの名前が数回出てくる箇所や、 ディケンズの初版と巡り会う(そして予算が足りず棚に戻す)箇所など読みどころが多い。 そしてスタインベック〜ヘミングウェイ〜フォークナー(とフィツジェラルド)の米文学の大きな流れも見えておもしろい。 数ある初版についてのエピソードのなかで、 なんといってもトリハダものなのは下記の箇所 ----------------------------------------------- わたしたちはおそるおそる手にとった。 もし手のなかでばらばらになったら 弁償しなければならないのでは、と気が気ではなかった。 「表紙を開けばわかるが、表題紙がない。 内容を示すようなものまったくない」 マイクルはまた間をおいた。 わたしたちはしかたなく本をひらき、表紙のつぎをのぞいてみた。 「『ユリシーズ』です」 -----------------------------------------------
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次第に古書の世界にはまっていき、エスカレートしていく夫婦の仲の良さが"同士"っぽくて楽しかった。古書の奥深さとそれにまつわる人間の業に面白みを感じつつ、最終的に思い入れのある本を買って大切に本棚に並べることの豊かさに回帰していくのもとても良かった。
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読書には、こういうジャンルの楽しみ方もあるのだと知った。私には手が出せませんが。でも夫婦でのめり込めるのは素敵。蔵書について考えるいい機会になりました。
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夫婦で古書店めぐりが出来たらいいなあ、なんて思って読んだ本。海外の古書店事情が描かれていて、日本とはまた違った環境で「ヘェ〜」とつぶやきながら読んだ。敏腕の古書ハンターの視点とは違い、古書初心者が右往左往しながらも、古書の世界を楽しむ視点は読んでいてほのぼのします。
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駆け出しのフルホニスト(古本の魅力にとりつかれた人)が読めば戦慄する内容。 はじめは安いからいいよね!って言っていたのが何回か二人のディナーを削ればこの本は買える……となっていく様が恐い。 それすなわち古書蒐集家の生態である。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
再読。 気軽に読めるエッセイ。 始めの方では$45の古書を買うのに思い切りを必要としていた作者達が本書の終わりには三桁の値段のついた古書をあっさりと購入していくコレクター成長記。 この手のエッセイでよく客側の奇行なり偏屈さなりを書かれているものを多く読むが、売る側の生態を描写しているのが珍しく興味深い。
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