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ゴッホの遺言 の商品レビュー

4.4

11件のお客様レビュー

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2022/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

推理小説タッチで読めます。ゴッホと弟そして弟の妻の関係。いままで知らなかった世界がよく分かります。そしてゴーギャンとの共同生活の破綻。真相は? 著者の結論がなるほどとうなずけます。

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2013/01/10

20年前の本をやっとこさ読みました。 この本のメインテーマでもある一枚のスケッチが贋作であるとする考察の記述部がちとくどいので、かなりとはしながら読んだのですが、読了してみるとスケッチの偽物っぷりというよりかは、弟テオとその妻ヨーとの関係性こそゴッホの生涯に与えた影響が大きく、も...

20年前の本をやっとこさ読みました。 この本のメインテーマでもある一枚のスケッチが贋作であるとする考察の記述部がちとくどいので、かなりとはしながら読んだのですが、読了してみるとスケッチの偽物っぷりというよりかは、弟テオとその妻ヨーとの関係性こそゴッホの生涯に与えた影響が大きく、もっとそこを深堀したほうがエンターテイメントとしては面白くなったと思うのですが、筆者は美術系の学者なのでそうはいかなかったということで… 引き続き、続編も読みます!

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2012/03/17

作者=小林英樹氏が一躍有名になった衝撃の1冊。日本推理作家協会賞受賞作。 世界各国の名だたる美術館に収用されるゴッホ作品。その「真贋」に、画家そして研究者ならではの鋭い洞察力と調査、推理で迫る本書。 美術界のみならず、ゴッホ作品を所有する各美術館関係者にも衝撃が走ったものと推察さ...

作者=小林英樹氏が一躍有名になった衝撃の1冊。日本推理作家協会賞受賞作。 世界各国の名だたる美術館に収用されるゴッホ作品。その「真贋」に、画家そして研究者ならではの鋭い洞察力と調査、推理で迫る本書。 美術界のみならず、ゴッホ作品を所有する各美術館関係者にも衝撃が走ったものと推察される。 ゴッホの絵のある近くの美術館に足を運び、じっくりゴッホ作品を見つめてみるのも一興かと。

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2017/08/15

 狂気のゆえにピストル自殺をしたという定説が、実は捏造されたものだったというノンフィクションです。  著者はゴッホ作とされている『寝室』のスケッチが、美術に全く疎い素人(贋作者)のものであるとして、その論拠を丹念に明かしていきます。そしてそこから浮かび上がる贋作者の正体と、ゴッホ...

 狂気のゆえにピストル自殺をしたという定説が、実は捏造されたものだったというノンフィクションです。  著者はゴッホ作とされている『寝室』のスケッチが、美術に全く疎い素人(贋作者)のものであるとして、その論拠を丹念に明かしていきます。そしてそこから浮かび上がる贋作者の正体と、ゴッホ自殺の真実を明らかにします。    ゴッホ観が一変します。見事ととしか言いいようがないです。今までの自分の思い込みが恥ずかしくなりました。

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2011/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スケッチにも贋作があることを知りました。 贋作といっても、模写したものを贋作として売り買いする人たちと、 最初から贋作を創らせようとして書かせたものっでは、作品の意味がちがうと思っていました。 画商なら、贋作かどうかが重要でしょう。 画家なら、模写かどうかが重要だと思っていました。 ヨーロッパでは美術館で写真,ビデオ撮影ができたり、許可を得た模写をする手続きが簡単なのに、日本の美術館ではなにもできないということに唖然とすることがあります。 模写は、贋作に繋がるのかもしれませんが、技術の向上にはとても役立つと思います。写経のようなもので、先人を真似ることにより,学ぶのだと思います。 ゴッホがミレーの模写をしていることを、2011年のゴッホ展とその前のテレビ番組で知りました。 ゴッホは好きなので、どんな話題でも、新たな発見があるので、勉強になります。

Posted byブクログ

2011/01/26

自分も知っている児童書に使われているゴッホのスケッチ。 確かに見比べてみればねぇ・・・。 真贋を見極めるものの最後は 良心がものをいうのかな。

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2010/09/18

私が最も好きな画家の一人がゴッホです。 この本は画家の小林英樹さんが、ずっと「ゴッホ作」とされていた1点のスケッチを「贋作」と直感するところから始まります。それは油彩「アルルのゴッホの寝室」の作品説明のために、弟のテオに送ったと言われるスケッチでした。 実際そのスケッチは、ゴッ...

私が最も好きな画家の一人がゴッホです。 この本は画家の小林英樹さんが、ずっと「ゴッホ作」とされていた1点のスケッチを「贋作」と直感するところから始まります。それは油彩「アルルのゴッホの寝室」の作品説明のために、弟のテオに送ったと言われるスケッチでした。 実際そのスケッチは、ゴッホの作品を知る人なら贋作と疑うのが当然といえるような物なんですが、何故か疑われもせずに長い間真作とされてきたんです。 小林さんは、沢山の資料を集め、実際にアルルへ行ったりしながら、そのスケッチが贋作である事を誰にも分かるように説明しています。 私もこのスケッチが贋作であることは確信出来るくらいに納得させられました。 小林さんはもう一つ、ゴッホの自殺の真相に迫る推理もしています。 ゴッホは一般に言われているように「精神病の発作で衝動的に自殺した」とか、私も信じていたように「弟のテオが過労で倒れた事に責任を感じた」という事ではなかったのです。 そう。贋作のスケッチと自殺の真相が繋がるんです。 これ以上は本を読もうとする方に悪いので書きません。ゴッホを好きな方は是非読んでみてください。 確かにゴッホは精神を病んでいたけれど、自殺したのは発作でも衝動でもなかったんです。 フィンセント・ファン・ゴッホ。貴方は優しすぎた。

Posted byブクログ

2009/10/04

ぶっちゃけ、半分までは美術やゴッホに興味のない人には物凄く退屈。 が、後半の畳みかけるような”ゴッホの真実”はなるほど、日本推理作家協会賞受賞という感じ。

Posted byブクログ

2009/10/04

自分も画家である著者が、ゴッホの自殺についての定説を打ち破り、その真相に迫ろうとする力作。自殺の動機は、定説とは別にあったのではないか?となると、意図的にあの定説を作り上げた犯人は?そして、この犯人とあの贋作者との関係は?・・・ああ、続きを読みたい!

Posted byブクログ

2009/10/04

ゴッホの魅力に取り付かれた私。書店でたまたま手に取った一冊。著者の名前に見覚えが・・・。中学の頃通っていた塾の先生。難しいけど、ゴッホ好きにはたまらない。

Posted byブクログ