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チャペックのこいぬとこねこは愉快な仲間 の商品レビュー

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2020/01/06
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2020年の一冊目。 『ロボット』という言葉を作ったカレル・チャペックの実兄、ヨゼフ・チャペックの作品。 カレルが文、ヨゼフが挿絵でいくつもの本を出しているが、この本はヨゼフが文、挿絵ともに担当。 有名な作品『ダ-シェンカ』(未読)と共に世界中の子供達に読まれているロングセラーらしい。 ‘こいぬとこねこが仲良しで、一緒に暮らしていた頃のお話です。二人は森の中にちいさな家を建てて住んでいました。そして、何から何まで人間の大人たちがやるとおりに、やりたいと思っていました。’から始まる、こいぬとこねこの貧しいながらも愛に溢れた愉快な毎日。 スラップスティック・コメディみたいに、こいぬとこねこが身体を張って笑わせてくれる回もあるし、ふたりが「こいぬとこねこのつまらないおはなしを書いているチャペックさん」にアドバイスをしてあげに会いに行くメタ展開ありの飽きさせないつくり。 とにかくふたりが可愛くて身もだえしちゃう。 捨てられて泣いていた人形を拾って「この子はこれから僕たちの子供になるんだよ」なんて展開なんてもう、、、。 このものがたりは娘アレナとその友達を相手にする中から生まれたものらしく、なるほど、お父さんから娘に伝えたいことが詰まっているんだろうな、と思わせる訓話っぽいところもある。 でもなんで過去形でおはなしがはじまるのだろう、ふたりになにがあって、それからどうしたんだろう、と気になりますね。

Posted byブクログ