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QED 百人一首の呪 の商品レビュー

3.6

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

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2011/05/16

す、すげー…としか言いようがないという 正直殺人事件の方の謎は「え、そんなん?」とあっさりしたものだったんですが、百人一首に魅せられる… 学生時代にただ暗記させられた百人一首がこんな素晴らしいものなんて…(と思う前に実は「駄作多いんかよ!」とぷりぷり怒ってしまったのですが) ひた...

す、すげー…としか言いようがないという 正直殺人事件の方の謎は「え、そんなん?」とあっさりしたものだったんですが、百人一首に魅せられる… 学生時代にただ暗記させられた百人一首がこんな素晴らしいものなんて…(と思う前に実は「駄作多いんかよ!」とぷりぷり怒ってしまったのですが) ひたすら百人一首を解き明かすので、登場キャラクターの魅力とかもそこまで現れませんし、ストーリーというより解説重視というか…物語としてはどうなんよと思うんですが、私は面白かったです。ちょっと古典とか自分で調べたくなる… 作者の高田さんが薬科大卒というのが伝わる文章…薬局の様子やらなにやら

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2011/01/29

希代の天才,藤原定家が残した百人一首。その一枚を握りしめて,会社社長は惨殺された。ミステリー好きそして百人一首好きの私にはたまらない一冊でした。百人一首に隠された暗号が事件をとく鍵に・・・・定家は怨霊を恐れるあまり魔除けの札として百人一首をもちいて自分の周りに結界をつくったのか?...

希代の天才,藤原定家が残した百人一首。その一枚を握りしめて,会社社長は惨殺された。ミステリー好きそして百人一首好きの私にはたまらない一冊でした。百人一首に隠された暗号が事件をとく鍵に・・・・定家は怨霊を恐れるあまり魔除けの札として百人一首をもちいて自分の周りに結界をつくったのか?本の最後についている百人一首・胎蔵界曼荼羅と百人秀歌・金剛界曼荼羅にはびっくりしました。

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2010/08/22

百人一首部分は正直完全置いてけぼりでした。 一応ミステリ部分もありますが、その占める割合はほんの一部。 数多くのシリーズがあるのは知っていますが、最初がこれだと読み進めにくいですねー。

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2010/08/03

上の引用文を補足すると、第9回メフィスト賞受賞作です。そして高田氏のデビュー作です。 日本史や古文がわんさか出てくるので、途中手間取ったり休憩を取らざるを得ませんでしたが、文章自体はすんなり読めました。 歴史ミステリーと小説自体のミステリーが上手く絡まっていて、とても面白か...

上の引用文を補足すると、第9回メフィスト賞受賞作です。そして高田氏のデビュー作です。 日本史や古文がわんさか出てくるので、途中手間取ったり休憩を取らざるを得ませんでしたが、文章自体はすんなり読めました。 歴史ミステリーと小説自体のミステリーが上手く絡まっていて、とても面白かったです。どちらも独立したミステリーなんだけど、どちらかの謎が解けないと一方の謎も解けないようになってます。謎が一つずつ解けていく様は、まるでからくり人形かドミノ崩しです。全部の部品が組み合わさる、或いは収まるべき所に収まった時、その大きな全体像が把握できる…というような感じです。 百人一首については、私は本作キャラの奈々さんよりだいぶ素人ですが、それでも興味深いものがありました。藤原定家とそれに関わる人々、時代背景も丁寧に解説されていました。それに、キャラ桑原を通して様々な文献についての考察もきちんとされていて、勉強するだけじゃなく、奈々と一緒に読者も考えられるように配慮されています。だから、曖昧な部分がなくてスッキリとします。 ストーリーとしては「連続殺人」とか「不可能犯罪」「ダイイング・メッセージ」など、ミステリーの要素を全て持っていましたが、ちょっとボリューム不足かな?と感じました。各キャラの個性や事件背景、犯人の動機も中途半端に感じました。百人一首の解説があれだけ懇切丁寧だったため、ストーリーがその影に隠れて薄いです。できれば犯人の動機だけでももう少し紆余曲折ある人間ドラマだと心に響くと思います。 シリーズになっているようなので、この人も少しずつ制覇していこうと思います。次回作に期待!

Posted byブクログ

2010/07/22

[ 内容 ] 希代の天才・藤原定家が残した百人一首。 その一枚を握りしめて、会社社長は惨殺された。 残された札はダイイング・メッセージなのか? 関係者のアリバイは証明され、事件は不可能犯罪の様相を呈す。 だが、百人一首に封印された華麗なる謎が解けたとき、事件は、戦慄の真相を地上に...

[ 内容 ] 希代の天才・藤原定家が残した百人一首。 その一枚を握りしめて、会社社長は惨殺された。 残された札はダイイング・メッセージなのか? 関係者のアリバイは証明され、事件は不可能犯罪の様相を呈す。 だが、百人一首に封印された華麗なる謎が解けたとき、事件は、戦慄の真相を地上に現す! メフィスト賞受賞作。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/06/11

面白い。 ただ、説明を読むのが大変だったし、文字だけだとうまくイメージできない事もしばしば(笑) タタルと友達になって説明して欲しい。

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2010/05/26

高田崇史『QED 百人一首の呪』講談社ノベルス ■ 本の概要 漢方医の桑原崇と大学時代の後輩で薬剤師をしている棚橋奈々が主人公。至る所に歴史蘊蓄が散りばめられている。 腹黒いところがありながらも、株式投資で巨万の富を得た真榊大睦。彼は、年に一度だけ家族が集まる自宅、通称カルタ屋...

高田崇史『QED 百人一首の呪』講談社ノベルス ■ 本の概要 漢方医の桑原崇と大学時代の後輩で薬剤師をしている棚橋奈々が主人公。至る所に歴史蘊蓄が散りばめられている。 腹黒いところがありながらも、株式投資で巨万の富を得た真榊大睦。彼は、年に一度だけ家族が集まる自宅、通称カルタ屋敷で後頭部を殴られて死亡した。その手には希代の天才・藤原定家が残した百人一首の中の一枚が握られていた。それが意味することは何なのか。関係者のアリバイは証明され、事件は不可能犯罪の様相を呈す。だが、百人一首に秘められた謎が解けた時、事件は戦慄の真相を地上に現す。 ■ 全体的な感想 まず歴史の蘊蓄が膨大だね。しかもかなり本格的で、興味ない人にはツライかも。 自分は結構歴史の話とか好きなんで、かなり楽しめたけどね。 「百人一首の謎」に迫るのがメインで、殺人事件はあくまでもサブ。 百人一首は、同時期に作られた百人秀歌は、2つ合わさることで1つの新たな宇宙を作り上げる。 そしてその2つは、定家が創作した「歌曼荼羅」だという。 ■ 百人一首に選ばれている歌人たち 柿本人麿:調停に反旗を翻した後、刑死。 大伴家持:死後に遺骨が流刑。 小野小町:仁明天皇崩御と同時に宮廷を追い出され悲惨な老後を送った上没した地さえ定かではない。 安倍仲麿:遣唐使として唐に渡ったが、帰国の望みが叶わず唐の地に没し、その後鬼になったと言われている。 蝉丸:醍醐天皇の皇子だったにも関わらず、盲目のため山に捨てられ後に琵琶法師になったという伝説がある。 在原業平:桓武天皇の血を引きながら、藤原氏に追い詰められて東国まで逃げた。 菅原道真:無実の罪を着せられて大宰府に流され、その地で没して天神となった。 崇徳院:保元の乱に敗れ、その後大怨霊として明治の頃まで日本に君臨していた。 天智天皇:実は暗殺されたという説がある。 順徳院:承久の乱で敗れた後、佐渡に島流しされた。 後鳥羽上皇:承久の乱で敗れた後、隠岐に島流しされた。 式子内親王:定家が恋心を抱いていた女性。順徳天皇を猶子に迎えようとした直前に病死。 ■ 百人一首について 藤原定家の晩年の大仕事。 1230年から5年ほどかけて作られた。 阿仏尼:定家の子為家の側室。『十六日記』を書いた。 元々は『小倉山荘色紙和歌』と呼ばれていた。 百人秀歌と酷似。 百人秀歌:定家が選んだ歌集。正式名称『百人秀歌嵯峨山荘色紙形京極黄門撰』。百一首ある。 ■ 和歌 西行法師: 心なき身にもあはれは知られけり。鴫(しぎ)立つ沢の秋の夕暮れ。 願はくば花のもとにて春死なむ。その如月の望月のころ。

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2010/05/21

百人一首なんて、とバカにしちゃ~いけない!!一つひとつ見ていくとだんだんと大きな繋がりが!!歴史をほとんど知らないけれど、最後に綺麗に繋がる不思議!すぐにはまりました!!

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2009/12/22

殺人事件より百人一首に関する歴史ミステリーのほうが興味深い。後鳥羽上皇と藤原定家の確執に、ドラマを感じます!

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2014/06/22

百人一首にこめられた藤原定家の暗号を解いていく過程は、おもしろくて、まったく知らなかった新しい世界だった。 百人一首の配列を明かしていく過程の記述は、小説ではなく例えば新書で出されていてもおもしろく読めるものだと思う。 それだけに、崇の語る百人一首の謎がそれほど殺人事件の解明に...

百人一首にこめられた藤原定家の暗号を解いていく過程は、おもしろくて、まったく知らなかった新しい世界だった。 百人一首の配列を明かしていく過程の記述は、小説ではなく例えば新書で出されていてもおもしろく読めるものだと思う。 それだけに、崇の語る百人一首の謎がそれほど殺人事件の解明にかかわってこなかったところが残念。 百人一首と殺人事件は、「百人一首」というキーワードで結びついているようではあるが、しかしまったく独立しているように思える。 この話がミステリであるなら、殺人事件の解明という主題のために、百人一首配列を語るというスタイルがとられるはずである。 しかし、殺人事件をメインに見ると、百人一首の謎はあまりに独立している。 この本は、百人一首の謎が主題であると見るのが本当のところなのでは。 百人一首の謎の1つの形としてこの殺人事件が描かれたということなのではないかと思う。 そうなら納得だ。 だって、殺人事件の謎解きの部分はなんだか唐突でおそまつで、全然納得できなかったから。 百人一首の謎の根本と、殺人の解明の根本がもっと一致していたらもっとおもしろかったのにな。

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