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植村直己と山で一泊 の商品レビュー

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幾多の経験をしている…

幾多の経験をしているからこその話などをキャンプの焚火の傍らで聞いている、そんな感じの本。

文庫OFF

2022/06/12

雑誌『ビーパル』のスタッフが「植村直己」との一泊二日のキャンプを通じて体験談を聞いた『植村直己と山で一泊 ―登山靴を脱いだ冒険家、最後の世間話』を読みました。 『マッキンリーに死す―植村直己の栄光と修羅』、『北極点グリーンランド単独行』に続き「植村直己」関連の作品です。 --...

雑誌『ビーパル』のスタッフが「植村直己」との一泊二日のキャンプを通じて体験談を聞いた『植村直己と山で一泊 ―登山靴を脱いだ冒険家、最後の世間話』を読みました。 『マッキンリーに死す―植村直己の栄光と修羅』、『北極点グリーンランド単独行』に続き「植村直己」関連の作品です。 -----story------------- 「世界のウエムラ」が語る最後のインタビュー。 1983年5月8日、9日ビーパルのスタッフは「植村直己」と一泊二日のキャンプをした。 日本人初のエベレスト登頂をはじめ五大陸最高峰登頂、北極圏1万2千キロ犬ゾリ走破、北極点単独到達などさまざまな偉業を達成した冒険家は、つかの間の休みを心から楽しんだ。 焚き火に顔を火照らせながら、それらの冒険を振り返り、これからの夢を語った。 翌年冬、マッキンリーで消息を絶ってしまう彼にとって、これが最後の世間話になってしまった。 ----------------------- 「植村直己」がマッキンリーで消息を絶つ約9ヶ月前の貴重なインタビューを中心に構成した作品で、インタビュー以外に「植村直己」が実際に使用していた道具の紹介や、 ミュージアムの紹介、 年譜等も加えた「植村直己」好きには堪らない作品となっています。  ■写真 最後の休日  ■インタビュー 植村直己と山で一泊   ・第一章 僕は魚の頭専門みたいです―極地での食事   ・第二章 やっぱり人がいちばん怖いですね―冒険について   ・第三章 冒険が職業としたらかなり水商売的なものです―植村直己の歴史   ・第四章 サバイバル技術は生きる基本を知ること―冒険家の道具   ・第五章 東京に帰ってくると孤独を感じます―世間話と夢  ■植村直己の冒険道具館  ■冒険家のメモリアル・ミュージアム  ■エッセイ 遊びをせんとや生まれけむ(湯川豊)  ■年譜 亡くなる前の貴重なインタビュー模様が、ほぼそのまま掲載されており、不器用だけど真っ直ぐで、周囲への気遣いを欠かさない「植村直己」の人柄がリアルに感じられる内容になっています。 いやぁ… 本当に惜しい人を亡くしたと思います、、、 山で「植村直己」との一泊… その場で一緒に語り合いたかったですね。

Posted byブクログ