まんげつのよるに の商品レビュー
大切な人を喪失した時の感覚が あまりにもリアルで 感銘を覚えたのと同時に 恐ろしさも感じました。 そう言った意味で、心にズシンと響く一冊です。 主人公2人が救われて、よかった。 私は、7巻完結派です。
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行方不明になったガブと再開できたメイ。 でも、ガブは記憶喪失になっていて、おいしいやぎのメイを食べようとします。 大好きなガブに食べられてしまうのか・・ ドキドキしながら読み進めました。
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山を超える覚悟をしたガブとメイに、こんな試練が待ち受けていたとは。 完結して満足。 (読んだ時期:6歳2ヶ月)
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友達同士のオオカミのガブとヤギのメイ。吹雪の中、追手に戦いを挑んで、雪崩に飲み込まれて、消えたガブ。 約束の地で、友の生還を待つメイ。そして、運命の再会。ハッピーエンドか?と思われたのも、つかの間。 そこに現れたガブは、全ての記憶をなくし、本能のみが残った普通のオオカミだった。命を賭けて育んだ友情は、露と消えるか? つらいのは、そこに、楽しい記憶があるからだ。生きるのに何が必要なのか?人生の意味を問う。 まとめると『人生は 予想できない 大航海 つらくも楽しい 生き方それぞれ』といったところでしょうか?
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2009年度 6年生 2月 合同 2010年度 6年生 7月 合同 これは、3年生の時からシリーズで読み続けてきました。 子供達が楽しみに待ってくれてた最後のお話でした。 ガブとメイが姿を隠して演じますが、 回想シーンもオルゴール曲を流し、雰囲気が出せ、 最後は気持ちが入って、泣きそうになりました。 静かに聞いていましたが、みんなはどう感じてくれていたかな? 先生は、余韻に浸って下さっていました。
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今まで、ここで終わってもいいけれど、 もうちょっと続いてほしいような、 余韻のある終わり方をしてきたあらしのよるにシリーズだが、 これは正真正銘の完結編である。 みどりのもりにたどりついたメイ。 ガブの姿は見えない。毎日ようにガブと再会する夢ばかり見る。 みどりのもりにいて...
今まで、ここで終わってもいいけれど、 もうちょっと続いてほしいような、 余韻のある終わり方をしてきたあらしのよるにシリーズだが、 これは正真正銘の完結編である。 みどりのもりにたどりついたメイ。 ガブの姿は見えない。毎日ようにガブと再会する夢ばかり見る。 みどりのもりにいても、ガブがいないのでは、 メイのこころはひとつも晴れない。 もりのだれとも口をきかず、ガブのことばかり思い出しながら、 独り言でずっとガブと話している。 体は衰弱し、生きる気力もなくなっていった。 見えなかったものが見え、聞こえなかったものが聞こえる。 この世の外から聞いているような感じ。 これは、私が、かつて死に近づいた人から聞いたのと 同じような感覚のことだろうと思った。 次第に自分が自分でないような感覚。 メイは、心と体が離れかけていたんだと思う。 それを呼び覚ましたのは、森にオオカミが現れたという声。 ガブが生きているのかもという思いだけがメイの命を支えた。 一方のガブを生かしていたのは、 「どんなことをしてでも、いきてはたさなければならないやくそくがある」という思いだった。 だけど、彼は、その約束が何だったのか覚えていない。 なだれに巻き込まれたとき、彼は、すべての記憶を失っていた。 自分が何ものなのかすら、覚えていなかったのだ。 覚えていたのは、ヤギの肉が大好物だったという本能だけ。 草原で2匹は再会する。 メイは、歩き方の癖からガブを覚えていた。 が、ガブはメイをおいしいヤギとしか思っていなかった。 ガブは、満月の夜にメイを食べるつもりでいた。 メイは必死で考える。どんな話をすればガブがメイを思い出すのかを。 出会わなければよかった! はじめてメイがガブとの出会いを悔やんだとき・・・・。 後半の見開き7ページは、この作品の表現の最も秀逸な部分であると思う。 これは、絵本でなければ、できないことだ。 病や障害が、その人らしさを奪っていったとしても、 それが完全になくなってしまうわけではない。 本質は変わらないのだ。 そして、その本質を引き出すのは、 お互いを結びつける言葉であり、愛、なのだ。
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