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変身 の商品レビュー

3.7

28件のお客様レビュー

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とにかく、変!なんで…

とにかく、変!なんで主人公は朝目覚めると巨大なムシになっているのか?そして誰も「どうしてムシになったのか」とつっこまないのは何故!?でも、変だ変だと思いながら読み進んでしまう不思議な作品。

文庫OFF

夢?いや現実としてと…

夢?いや現実としてとらえて読んでみてください。なにか自分にないものを得ることができます。

文庫OFF

2023/08/08

ある朝突然、虫になってしまったセールスマンの青年とその家族の生活の行方を追う。カフカ文学を代表する有名作。 20世紀の文学を代表する作家とされるフランツ・カフカの最も有名な作品。一読して、けったいな話である。何なの、この状況……。しかし、後からじわじわくる何かがあり、この物語が...

ある朝突然、虫になってしまったセールスマンの青年とその家族の生活の行方を追う。カフカ文学を代表する有名作。 20世紀の文学を代表する作家とされるフランツ・カフカの最も有名な作品。一読して、けったいな話である。何なの、この状況……。しかし、後からじわじわくる何かがあり、この物語が示すものを読み取ろうと、深読みしたくなる。読者に解釈と思索を要求する不思議な作品だ。 まず、主人公が虫になってしまったことについての論理的な説明は一切ない。この物語で焦点になるのは、その状況が及ぼす結果、生活への影響である。虫になるという設定以外、非現実的なファンタジー要素はなく、ひたすらに現実的な家族の対応が描かれていくのだ。やがて、まぁそうなるしかないわな、という結末で終わるのもリアル。 作者はこの作品でいったい何が言いたかったのか?ここにある寓話性とは?ネットで検索して様々な考察を読んでみた。自己の内面的な苦悩、社会の不条理、家族との疎外感、etc……。どうもしっくりこない。 やがて、下記の文章を見つけた。これだ。 『「人間のアイデンティティがどう社会に存在しているのか」をこの毒虫に変わってしまった主人公とその家族との関係性を通して描いている。人間は自分が自分であるということを他者とのコミュニケーションの中で確認している』 さらに、 『他者との言葉と心の通じ合いがかなわなくなり、どんどんおたがい同士がズレていく姿は、まるで「引きこもり」』 という意見も。なるほど、面白い。 そういう意味では、非常に現代的なテーマを扱っているともいえるし、解釈次第でまだまだ読み取れるものがありそうでもある。時をおいていずれまた読んでみよう。ただ、深い意味がわからなくても、自分がいきなり虫になってしまったら……どれだけ焦るか、どれだけ恐怖するか、どれだけ悲しいことになるか、それを生々しい文章で書いてある、単純にこれだけで面白い作品だった。

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2022/11/27

改めてちゃんと読む どこかで読んだときと少し内容に齟齬があったから、バージョン違いか翻訳違いなのかもしれない。 解釈的には、こちらの作品のほうがギリギリ好き

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2022/10/21

ある朝、主人公グレーゴルが目を覚ますと、虫に変わっていました。『変身』のこの部分だけ知っている人も多いのではないでしょうか。私もそんな一人でした。 読んでみて驚いたのは、グレーゴル自身が虫に変わっていたことに対して、全く驚いていないことでした。仕事のことばかり考えているセールス...

ある朝、主人公グレーゴルが目を覚ますと、虫に変わっていました。『変身』のこの部分だけ知っている人も多いのではないでしょうか。私もそんな一人でした。 読んでみて驚いたのは、グレーゴル自身が虫に変わっていたことに対して、全く驚いていないことでした。仕事のことばかり考えているセールスマンが虫に変わってしまうということについて、現代でも考えさせられるところがあると思います。 また、家族の反応も、グレーゴルが虫になったことに驚くというより、虫を気持ち悪がっているように感じました。そして、だんだんグレーゴルが疎ましくなり、彼が死んだときには生き生きとしていきます。 虫に変身してしまうというのは突拍子もない出来事ですが、現代に生きる人間に対しても皮肉を感じるような作品で、色々考えながら読むことができました。

Posted byブクログ

2022/06/30

フランツ・カフカの代表作 ある朝、グレーゴル・ザムザは不安な不安な夢から目を覚ましたところ、 ベッドの中で自分が途方もない虫になっているのに気がついた。 という文章から始まる、20世紀を代表する不条理小説。 (翻訳が複数あり、少し違う可能性あり。) 虫になっていたというのをどう...

フランツ・カフカの代表作 ある朝、グレーゴル・ザムザは不安な不安な夢から目を覚ましたところ、 ベッドの中で自分が途方もない虫になっているのに気がついた。 という文章から始まる、20世紀を代表する不条理小説。 (翻訳が複数あり、少し違う可能性あり。) 虫になっていたというのをどうとらえるか。 家族の家計を背負わされている長男が、朝目覚めると、 虫になっていて、目覚まし時計を見ると1時間以上寝過ごしていた。 読んでいて、虫というのは比喩で、 精神疾患のような、何かしら負っているのではないか、 という感がしてならない。 あまり語れはしないので、こういう状況なら、 その可能性もあるよねって、読めばすぐにわかると思います。 家族の対応や、その後の家族の変化。 有名すぎて、今さらかとは思いますが、 まだの人で、海外の名著をサラッと読みたい人はどうぞ!!

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2022/05/27

朝起きたら得体のしれない生物になっていたという仰天の書き出しにとても興味を惹かれた。最初はかろうじて人の心を持っていたのにどんどんそれが薄れていくのはなんとも不憫で仕方がなかった。グレーゴルの家族への気持ちとは裏腹に、気持ちが離れてていくのもつらかった。最後にグレーゴルが死に、解...

朝起きたら得体のしれない生物になっていたという仰天の書き出しにとても興味を惹かれた。最初はかろうじて人の心を持っていたのにどんどんそれが薄れていくのはなんとも不憫で仕方がなかった。グレーゴルの家族への気持ちとは裏腹に、気持ちが離れてていくのもつらかった。最後にグレーゴルが死に、解放された家族の希望に満ちた様は祝福しようともし難いものではある。この本にどういう真意があるかはわからない。私が考察するには、グレーゴルはストーカーのようなものに例えられるかもしれない。愛が生きすぎたが故にそれが誰かを苦しめる。それがグレーゴルの馴れの果てではなかろうか?

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2022/01/21

学校の読書感想文の宿題の時など、必要に迫られない限り読書をしない自分にとってはとてもレベルの高い本だと感じた。まず、海外文学であるので当然日本語に訳されているわけだが、その訳が古文っぽい言い回しでセンター試験でしか古文を学習していない自分にとっては、所々拾える語があるにせよほとん...

学校の読書感想文の宿題の時など、必要に迫られない限り読書をしない自分にとってはとてもレベルの高い本だと感じた。まず、海外文学であるので当然日本語に訳されているわけだが、その訳が古文っぽい言い回しでセンター試験でしか古文を学習していない自分にとっては、所々拾える語があるにせよほとんどは理解できず読みづらさを感じた。後は、1900年台のヨーロッパの生活の常識がないので日常生活の一コマと思われる何気ない行動が理解できなくて辛かった。四畳半神話大系が好きすぎるあまり、その中でポロッと出てきた本書に興味をもったが、ネットに上がっている解説みたいなのを見てようやく話の肝が見えてくるレベルでしか読むことが出来なかった。

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2018/01/09

あまりに奇妙な物語で評価できない! この作品が世界的に読まれている、評価されている、ということがスゴイ。 雰囲気から、なんとなくバリー・ユアグローを思い出した。 確認してみたら、ユアグロー『一人の男が飛行機から飛び降りる』の解説にカフカの名前がありました。 シュールな世界観、不...

あまりに奇妙な物語で評価できない! この作品が世界的に読まれている、評価されている、ということがスゴイ。 雰囲気から、なんとなくバリー・ユアグローを思い出した。 確認してみたら、ユアグロー『一人の男が飛行機から飛び降りる』の解説にカフカの名前がありました。 シュールな世界観、不条理な物語、といったところは似ているのかも。

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2017/05/02

最近、なぜかハマってしまったカフカ。 大昔に読んだカフカ「変身」を池内訳で読んでみる。 と、これりゃまた、不条理でもなんでもないや。これは現代社会、家族の縮図ではないか! いやー、いたい話だ。

Posted byブクログ