地に埋もれて の商品レビュー
2005年に携帯サイト「The News」に連載されたものを元に改稿されたもので、白兎シリーズ第1作目。 主人公は城台優枝、30代前半独身で葬儀社勤務。 なんと彼女が服毒心中したのに、男が逃げた後土の中から掘り出される場面から話は始まる。掘り起こしたのは白兎と名乗る少年で、死んだ...
2005年に携帯サイト「The News」に連載されたものを元に改稿されたもので、白兎シリーズ第1作目。 主人公は城台優枝、30代前半独身で葬儀社勤務。 なんと彼女が服毒心中したのに、男が逃げた後土の中から掘り出される場面から話は始まる。掘り起こしたのは白兎と名乗る少年で、死んだことに気づいていないまま魂が7日で腐るのを防ぐことが使命だという。
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月明かりの夜、藤花の下、わたしは土の中から引き戻された。 夢なのか、それとも幻なのか…。 黄泉と現が交差する、生と死のミステリー。 (アマゾンより引用) 何かイマイチ白兎が結局何なのか分かんなかったんだけど…(´・ω・`)
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マザコンな男に心中をもちかけられ、怖気づいた男によって仮死状態のまま地の中に埋められてしまった主人公。 掘り起こしてくれたのは不思議な少年、白兎。 白兔くんのシリーズのようです。続編だからか、白兎くんが謎すぎます。その上、文章量も軽く、あっさり読めてしまうので、深いとこまで考える...
マザコンな男に心中をもちかけられ、怖気づいた男によって仮死状態のまま地の中に埋められてしまった主人公。 掘り起こしてくれたのは不思議な少年、白兎。 白兔くんのシリーズのようです。続編だからか、白兎くんが謎すぎます。その上、文章量も軽く、あっさり読めてしまうので、深いとこまで考えることないまま読了。 生と死のミステリーとあるけれど、謎解きもなく、すっきりもせず、主人公は生きてるのか、死んでるのかな・・・くらいしか気にならず、一言で言えば消化不良。
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ホラーとも、ファンタジーとも言いきれない、ミステリアスな作品。 こういうシリアスな世界観においては、あさのあつこ特有の美しい文章が光る。 あさのあつこの文章はとても美しくて、繊細で、ガラス細工みたい。 絶妙なバランスで言葉が配置されていて、言葉選びのセンスはとっても好み。...
ホラーとも、ファンタジーとも言いきれない、ミステリアスな作品。 こういうシリアスな世界観においては、あさのあつこ特有の美しい文章が光る。 あさのあつこの文章はとても美しくて、繊細で、ガラス細工みたい。 絶妙なバランスで言葉が配置されていて、言葉選びのセンスはとっても好み。 地の文が、いいんです。 さらさらと流れる流麗な文章を読んでいると、改めて日本語の美しさを再認識して、日本語ってこんなにも綺麗な響きなんだ、と実感します。 ストーリーは毎度のことながら、55点くらいかな。 「風音に似た声で名を呼ばれる。草原の風だ。葉先が尖った丈の短い草が、一面生い茂る大地。そこを奔る風。乾いて冷たい。思わず身を引く。なんだか寒い。」
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「透明な旅路と」と同シリーズ。物語は初めから終わりまで静謐さを保ったまま進められていくので、ゆっくりと楽しむことができた。 ぜひともこれは文庫化してほしい
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不思議な話。 謎の少年・白兎と恋人との心中で恋人は逃げ、生き埋めになっているところを白兎によって助けられた城台優枝。ラストに向け、彼女が心に抱えてきた思いと向き合う話。
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あさのあつこさんらしくないテーマではあるけれども、生と死をきちんと見つめるためのテキストとして、若い人に読んで欲しい本ですね。
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不思議で、綺麗にまとまった話だと思う(貶してない) 私には、何となくで死にたがる気持ちはわからない。人に否定された寂しさと悔しさをバネに変えて生きてきたので、生と死はもっと激しいものだと思うんだ。 救いがあって良かったけれど、主人公のオチそれでいいのか。生きているのが不思議すぎる。 ラスト。職場の人であっても自分を必要とされる事は涙がでる位嬉しいことだったんだろうなと思う。
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心中相手に埋められたのに、それを掘り起こした少年がいた。 彼が言うには、残された時間は後7日しかない、らしい。 その時間を心中相手に使うべきか、別に使うべきか。 まさに淡々というか、流されているというか そんな状態です。 もちろん要所要所では、己で選択しているわけですが 何とな...
心中相手に埋められたのに、それを掘り起こした少年がいた。 彼が言うには、残された時間は後7日しかない、らしい。 その時間を心中相手に使うべきか、別に使うべきか。 まさに淡々というか、流されているというか そんな状態です。 もちろん要所要所では、己で選択しているわけですが 何となく…と言われてもそんな感じがする流れ、な気がします。 読みやすくて、内容は分かりやすかったのですが 面白いかと言われると…どうなのでしょう? ただ生きていた人生が、最後では生きよう、と思い始めたような そんな感じはしましたけれど。
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