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次の町まで、きみはどんな歌をうたうの? の商品レビュー

3.5

47件のお客様レビュー

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表題作と「エブリバデ…

表題作と「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」の2作で構成されている1冊です。私は表題作の方が断然お薦めなので、表題作についての感想を。。。。関西人3人と関東人1人が車で東京へ向かうまでの出来事と会話を綴った小説です。主人公は。自分勝手で周りの人を振り回すどうしようもない人物なの...

表題作と「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」の2作で構成されている1冊です。私は表題作の方が断然お薦めなので、表題作についての感想を。。。。関西人3人と関東人1人が車で東京へ向かうまでの出来事と会話を綴った小説です。主人公は。自分勝手で周りの人を振り回すどうしようもない人物なのですが、なぜかとてもチャーミングです。4人の関係や会話の内容がとても心地よくて、このまま永遠に4人のやりとりを聞いていたい(読んでいたい)ような気分にさせられます。←こちらは星5つ。「エブリバディ~」の方は、異常なくらい眠

文庫OFF

◎!

劇的な事件・感動的なエピソードなどの「技」はない。肌触りの良い毛布みたいな暖かさで包み、読ませる小説だ。カップルのドライブに強引に同乗するフリーター、眠り姫になった女子大生……心地よい物語を愛する人へ。

mari104

2019/01/11

あとがきにもあったが、懐かしさを感じられる一冊。夜のドライブも眠たくてしかたない大学時代、ともに懐かしい

Posted byブクログ

2018/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学生とアルバイターのテキトーで楽天的な旅。 胸に一物隠して、とか、暗い過去が、とかではなく、ただこういう来歴の人物が4人、深夜の高速の車中にいればこういう会話があるよね、という程度の話。 中高は非モテ、大学で多少なりともゼミのリア充友人と交流をして、かすみ程度にその匂いを感じたこともある身として、 ああこの人は池○くんだな、とか、ああこれは兼○くんっぽいな、とか、コロ助の妙な理屈っぽさはまぎれもなく自分か平○くんか斎○くんかというところだなー、とか、連想も楽しかった。 この日々は、きらきら輝いているわけではないが、深夜に遠くのほうでぎらっと光る遠雷がある。 それは忘れがたいのだ。 まったく、記憶の底に澱のように、その後数十年残るのだろう。 そこまで仰々しく書き立てなくとも。 @@@@@ 後半に少し日付の揺れ、一人称の揺れがあるが、ちょっとやってみましたー、という程度。 ひたすら眠いというギミックひとつを引き延ばして。 悪い意味でのJブンガク的な気取りやお洒落志向があり、若い女性の感性だから許されるっしょーという甘えがあるのでは。 オフビートな筆のすさびのように見せかけた堅牢な作風、が持ち味の作者のはずなのに、本当にすさびしてしまった。

Posted byブクログ

2017/03/29

表題作『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』は望の自由奔放すぎる部分が少し鬱陶しく感じた。 『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』は、柴崎友香さんらしさが出ている作品。ライブのシーンも好きだなぁ。 解説の「毎日がこんなにもおもしろいしこんなにきれいやのに、それを何もないっ...

表題作『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』は望の自由奔放すぎる部分が少し鬱陶しく感じた。 『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』は、柴崎友香さんらしさが出ている作品。ライブのシーンも好きだなぁ。 解説の「毎日がこんなにもおもしろいしこんなにきれいやのに、それを何もないってどうして感じるのかな」という言葉も印象的。

Posted byブクログ

2017/01/09

だーいぶ前に読んだので再読。 『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』 望くんいいな。自由で。あこがれる。 みんな文句言いつつも好きそうだし。 何度でも挑戦しよ。ってなる。 若いってそれだけでもう青春。 『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』 眠る描写がなんだか...

だーいぶ前に読んだので再読。 『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』 望くんいいな。自由で。あこがれる。 みんな文句言いつつも好きそうだし。 何度でも挑戦しよ。ってなる。 若いってそれだけでもう青春。 『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』 眠る描写がなんだか心地よくて 3日間ぐらい眠りたくなる。 周りのみんなも愛おしい。 2作ともあったかい。 冬の晴れた日の光がキラキラしてる 教室の窓際の席。って感じ。

Posted byブクログ

2016/07/29

表題作は会話文が過剰で、柴崎友香の持ち味である視線で捉えているものの丁寧な描写が少なくて個人的に残念だった。 2本目では持ち味が所々で出ていて、これだよこれと思いながら読んだ。ライブと睡眠って対極にあって普通は結びつかなそうなものだけど、ライブハウスの振動の中で眠るのは確かに気持...

表題作は会話文が過剰で、柴崎友香の持ち味である視線で捉えているものの丁寧な描写が少なくて個人的に残念だった。 2本目では持ち味が所々で出ていて、これだよこれと思いながら読んだ。ライブと睡眠って対極にあって普通は結びつかなそうなものだけど、ライブハウスの振動の中で眠るのは確かに気持ち良さそうだなあと思った。人間の両面性が面白い視点で温かく描かれていたと思う。そこが良かった。

Posted byブクログ

2016/02/23

http://tacbook.hatenablog.com/entry/2016/02/23/202140

Posted byブクログ

2015/05/06

何でもない日常は退屈そうだけど、この物語に出てくる第三者の日常は決して退屈なものじゃなくて自分を客観的に見てるような気がしてくる。起承転結があるのかないのかもよくわからないまま、物語は進むけど現実はそんなもんだ。面白いものにするのも、詰まらないものにするのも実は自分で決めているよ...

何でもない日常は退屈そうだけど、この物語に出てくる第三者の日常は決して退屈なものじゃなくて自分を客観的に見てるような気がしてくる。起承転結があるのかないのかもよくわからないまま、物語は進むけど現実はそんなもんだ。面白いものにするのも、詰まらないものにするのも実は自分で決めているような気がする。「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」は観ておきたいな、デイヴィット・ボウイが出てるならなお更。

Posted byブクログ

2015/05/02

ことばがわざとらしくなくてすき。 移動の電車であれこれわたし?わたしやん?あれ?と、半笑いになりながら読んでいました。 寝るのが好きだとかそんなに寝たら人生勿体ないよとか、そんなレベルでなく、ただただ眠たくて起き上がれなくて、だめなことはわかっているけど動けなかった自分。そういう...

ことばがわざとらしくなくてすき。 移動の電車であれこれわたし?わたしやん?あれ?と、半笑いになりながら読んでいました。 寝るのが好きだとかそんなに寝たら人生勿体ないよとか、そんなレベルでなく、ただただ眠たくて起き上がれなくて、だめなことはわかっているけど動けなかった自分。そういう時間。 負けるな。戦え。勝て。勝つんや。そうやって奮いたたせてるけど、大したことはできない自分。 負けない。まだ、負けない。

Posted byブクログ