他人を見下す若者たち の商品レビュー
引用【やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレる若者たち。そして、根拠のない有能感に浸る若者が増えている。】 とのことですが、若者に限らず、みんな同じような気持ちを持っていて、強弱の問題かと思いました。 2chのような匿名で、見知らぬ人には、すぐ見下すが、身近な人には、見下...
引用【やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレる若者たち。そして、根拠のない有能感に浸る若者が増えている。】 とのことですが、若者に限らず、みんな同じような気持ちを持っていて、強弱の問題かと思いました。 2chのような匿名で、見知らぬ人には、すぐ見下すが、身近な人には、見下す気持ちが薄くなります。 会社でも、若者の育成には、「見知らぬ人から身近な人になること」がモチベーション向上に重要かと思いました。 立場が出来ると段々と身近さが薄くなるので、気をつけねばならないと感じました。
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最近の若者に対する、まぁ一種の年寄りによる批判本と断じても差し支えはなさそうな感じの本。 記述は客観性に欠ける部分がいくらか目立つ。ただし、読んでいてそれほど違和感は覚えず、むしろ痛いところを突かれている印象。 書いてあることを鵜呑みにはしてはいけない気がするが、むしろ自己啓発的な意味で読むと色々得るものはありそう。
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所謂、いい年こいたオッサンの、最近の若者に対する愚痴だと思う本。 まず、挙げられるのは恣意的なアンケートである。愛知県某市で12の小中学校(小中ともに6校ずつ)の教師計68人(小学校36人、中学校32人)で面接を行ったところ、今の子どもは、30年前の子どもに比べ、「ムカつく」、「最悪」、「ウザい」などとよく言い、気持ちが不安定、我慢できないなどの特徴があると答えた者が多かった。 このアンケートは場所と人数を限定しすぎである。他県や他市で同様の面接を行うなどするべきだと思った。 本書のキーワードは「仮想的有能感」という著者の造語である。要するに、他者を軽視することで得られる、根拠なき自信、有能感のこと。これを持っていることが、最近の「他人を見下す若者たち」に共通する傾向であるそうだ。 三章P.84から「先ほど挙げた~(中略)、この類の行為(社会的迷惑行為)をする者が、若者たちの間で特に急増している。」という記述がある。 「この類の行為」が「急増している」根拠は何か。全く示されていない。少なくとも権威を持つ専門家は、論を展開する際に根拠をしっかり提示すべきである。 また、「最近の若者は関心が自分だけに集中し、社会や他者への関心はきわめて薄い。まずもって自分の欲求を充足させることだけで頭がいっぱいで、他人の行為をどう受けとめているかに、いをめぐらすことができないのである。」と述べ、「一方、昔の若者は一定の年齢以上になると他者の目が気になった。」とも述べている。 しかしながら、これらの記述にも根拠が全く提示されていない。私は本書を冒頭で、「いい年こいたオッサンの、最近の若者に対する愚痴」と評したが、その所以の一部である。 また、著者は「『子どもは純真無垢でいつも元気はつらつ』というのは昔のことかもしれない。」と言っているが、何を言いたいのか意味不明である。 子どもというのは大人と同様、喜び、楽しみといった正の感情のみならず、怒り、悲しみといった負の感情も持ち合わせている存在のはずである。そう考えれば負の感情が鬱屈し、それが限界に達すると理性を失い、時には犯罪を起こすことがある、というのは今の子どもにも昔の子どもにもありえることである。だから昔から子ども達の間の「いじめ」が無くならない。著者はそういう現実を見るべきだった。 と、ここまで私は一貫して本書に対して批判的だったが、に関する記述と、七章のP.205「個人主義の文化差」以降に共感できる記述(「個人主義というのは他者を軽視することで、集団主義は自己を卑下することであろうか」という記述、仮想的有能感からの脱却法の提言)があったので星2つとする
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新書購入 社会派 論文 なんか堅苦しいというか、抽象的。 昔賛歌的。 アンケートによる数値が出ているから、そこいらへんは資料としていい感じ。 最近の子供たちの薄い喜び。悲しみと怒りの割合の濃さ。 いやはやいやはや。 身をつままされる。感情が薄いことは、己でよくし...
新書購入 社会派 論文 なんか堅苦しいというか、抽象的。 昔賛歌的。 アンケートによる数値が出ているから、そこいらへんは資料としていい感じ。 最近の子供たちの薄い喜び。悲しみと怒りの割合の濃さ。 いやはやいやはや。 身をつままされる。感情が薄いことは、己でよくしっていたから。表現方法が薄いこともよく知っているから。 なるほど、全体傾向だったのか。 ちょっと安心した。 この本に出てくるのは「仮想優越感」。相手を馬鹿にすることで自分を守る心境について書いてある。 嫌な性格のキャラクター作成時のお手本、資料にいいかも。
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「自分を肯定化する」為に「相手を否定する」という考え方にはなるほどと思う。 が、レビューにも沢山書いてあったけど、こういったタイプの人は年代に関わらずにいるような気がするし、全体的には「今の若者は…」風を感じてしまうところもある。 自分ばかりを見つめるようにしたのは、それまでの全体主義的、団体主義的な考え方の教育から、自分探しや、個性を重視したため、だろうか…あくまで「だろうか。」でも私のは論文でないから、主観です。 そうなると、揺れ戻しが当然起こり、またしても「組織が…」とか「示しが…」とか言い出すのも、これもまた時代の流れなのか…? 結局、どこにも正解はなくって、やはり自分の目で見て自分の耳で聞いて、考えて、判断して、自分の言葉でしゃべることができる、もちろん相手の事も考えて、というのが目指すところなのかもしれない。 時代の雰囲気で教育なんてどうにでも変わるし、若者も作られて行く、というお決まりの着地点になってしまった… せめて、自分の頭で考えよう。 注:他のブログから引っ越し中のため、ここで言っている「レビュー」は「ブクログ」のものではありません。
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やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレる若者たち。そして、根拠のない有能感に浸る若者が増えている。教育心理学の研究データが示す新しい日本人像を紹介しつつ、その変化の最も根源的な要因を追究する。 (「MARC」データベースより) 読了するまでに思いの外、時間を要した。そ...
やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレる若者たち。そして、根拠のない有能感に浸る若者が増えている。教育心理学の研究データが示す新しい日本人像を紹介しつつ、その変化の最も根源的な要因を追究する。 (「MARC」データベースより) 読了するまでに思いの外、時間を要した。それは恐らく、本書の構成に問題があるように思える。理論の展開に流れがなく、論点があっちこっちへ飛び、気がつくと先ほど読んだことと同じようなことが書かれていたりする。内容を咀嚼して消化するまでにかなり時間を要する。そのせいか、途中で飽きがきてしまい、読み流してしまった。 この状態で感想を書くのは、気が進まないけれど、記録として残しておくことにする。 まずは、このタイトル。「他人を見下す若者たち」。これは失敗だと思う。このタイトルに釣られて本書をめくった人(私も含め)は、少なからず失望することになるのではないだろうか。なんとか若者の他者に対する侮蔑感情について理論づけようとしているのだけれど、読んでいるうちに「若者だけじゃないのでは? 何故に若者だけに限定するの?」との疑問が生じる。著者に言わせると、若者の持つ他者への侮蔑感情は自分の経験に裏付けされていないもの、本書で定義されるところの「仮想的有能感」であるということになる。一方、中高年が持つ他者への侮蔑感情は自分の経験に裏付けされたものである「自尊感情」からくるものだということだ。 確かに、若者たちが蔑視する対象は、具体的に自分には関係のない人たちに限定されるのかもしれない。それは芸能人であったり、あるいは政治家であったり、犯罪者であったり。自分がその立場になることがないと思われるものが対象となることが多い。自分の実際の経験と比べることがないからこそ、簡単に批判し、「死ね」などという過激な言葉を投げつけることもできるのかもしれない。 一方、中高年者がもつ蔑視感情は誰に向けられたものか。自分より格下(と本人が思っている)の若者だろうか。 自分の経験と照らし合わせて、「今の若者は・・・」とお決まりの台詞を口にするわけだ。 しかし、あたりまえだが、これを「若者」と「中高年」とに単純に分けることはできない。「若者」のなかにも「中高年」のなかにも当てはまらない人は多く存在する。ま、数で言うと少数派になるのだろうか・・・。 最近よく感じるのは、若者だろうがそうでなかろうが、「想像力」の欠如している人が多くなっているのではないか、ということ。相手の立場にたって物事を考えることが出来ないと言い換えてもよいかもしれない。 困っている人をみて、その人の気持ちを想像する。自分の行動が他人にどのように受け止められているか、それを想像する。そういう力が衰えているのでは?と思うことが頻繁にある。だからこそ、簡単に人を嗤い、平気で迷惑行動を起こす。 他人を見下すことによって、自分を持ち上げる。自分自身は変わっていないのに、それで偉くなったような気分に浸る。実態のない自信。「努力」という裏付けのない自信。 何も「若者」に限定することはない。それを世相のせいだというのであれば、あらゆる世代にいても不思議ではないのだから。 今回、図書館で借りているため再読の時間がない。機会があれば、もう一度ゆっくりと読みたいと思う。
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「最近の若者は・・・」的な論調だった。 だがあまりに根拠が脆弱すぎる。 というより根拠がないものが多い。 たとえば、社会的迷惑行為いたる若者たちが急増しているという。 しかし、本書にはいまいち根拠がしめされていない。 本書ではそうした若者が急増していることを前提に話が進められ...
「最近の若者は・・・」的な論調だった。 だがあまりに根拠が脆弱すぎる。 というより根拠がないものが多い。 たとえば、社会的迷惑行為いたる若者たちが急増しているという。 しかし、本書にはいまいち根拠がしめされていない。 本書ではそうした若者が急増していることを前提に話が進められていく。 あまり共感する部分は多くなかったかな。
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信憑性の低い数値ばかりで無理に結論へ導いていた感があり、解決策もよく聞く一般論であった。最近の若者が、他者軽視の反発によって仮想的に自尊心を高める傾向にあると著者は言っていたが、これは若者に限らないで普遍的に言える事だと思う。ちなみに私は委縮型でした。
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仮想有能感というキーワードが繰り返されている。若者に文句をいうオヤジのイメージが強く、 理不尽な考察が多く感じた。データの取り方に偏りを感じるため、参考にできない。他者の為に考えるというのはどの世代であってもできている人とそうでない人はいるだろう。
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自分に甘く、他人に厳しいすぐにいらつききれる悪いと思っても謝らない無気力、うつになりやすい
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