他人を見下す若者たち の商品レビュー
いつの時代でも言われる、「私たちの時代は○○だったのにー」という根本的な要因などを客観的に分析した内容を掲載しているように感じます。また、他人を見下すようになってきているといわれる最近の人達がなぜ、そういった行動に出るのか?根本的なところは周囲との表面的な付き合いから他人をよく知...
いつの時代でも言われる、「私たちの時代は○○だったのにー」という根本的な要因などを客観的に分析した内容を掲載しているように感じます。また、他人を見下すようになってきているといわれる最近の人達がなぜ、そういった行動に出るのか?根本的なところは周囲との表面的な付き合いから他人をよく知らぬままに、かつ自分をよく見られたいという感情の芽生え等からなのではないかと感じさせられますが、納得する点としては自分自身を成長させるためには自分より能力の上の人達を目指すだけでなく、時に自分より能力の低い人達に対して自己の優越感を感じることでモチベーションを保つといった内容が記載されていた点でした。確かに目標を高く持つことはエネルギーを相当に費やすことになり、時に挫折感を味わうこともあるかと思います。が、自身が厳しい状況にあるときこそ、強い信念を持ってこの壁を乗り越えていきたいものだと感じました
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ちょっと刺激的なタイトルが目について購入。教育心理学者である著者が現代の若者を中心に性格を4パターンに分けて考察。 大した実力もないくせに他人を見下すことで、自分の有能感に浸る傾向が顕著になりつつあるというのが、著者の大筋の見解。 原因として希薄になったコミュニケーションをあ...
ちょっと刺激的なタイトルが目について購入。教育心理学者である著者が現代の若者を中心に性格を4パターンに分けて考察。 大した実力もないくせに他人を見下すことで、自分の有能感に浸る傾向が顕著になりつつあるというのが、著者の大筋の見解。 原因として希薄になったコミュニケーションをあげ、その復活を望むという、この手の批判書にありがちな傾向をもっている本なので、それほど大きな刺激はなかった。 しかしながら、上記のような傾向が少なからず自分にもあり、その反省も含めたうえで、他者と自己の関係性を今一度考えるきっかけにはなった。新書というジャンルを考慮すれば、考察した資料の文献先を明記している点なども含め、良質の本だといえる。
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やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレる若者たち。そして、根拠のない有能感に浸る若者が増えている-。教育心理学の研究データが示す新しい日本人像を紹介しつつ、その変化の最も根源的な要因を追究する。 この若者たちの時代の後がどうなるかが心配でもアリ、楽しみでもあります...
やる気がなく、謝まらず、他人を軽視し、すぐキレる若者たち。そして、根拠のない有能感に浸る若者が増えている-。教育心理学の研究データが示す新しい日本人像を紹介しつつ、その変化の最も根源的な要因を追究する。 この若者たちの時代の後がどうなるかが心配でもアリ、楽しみでもありますよね。 もしかしたら、この方がいいのかもしれませんしね。。。 僕にドラえもんが知り合いだったらなぁ・・・ なんて思ったりもしてしまいます。。。
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久しぶりに、早く読み終わらないかな、と思いつつ読んだ。 自分は、もしかして当てはまるのではないかと思って 父の本棚から拝借。 最初のほうで挫折して積んでおいたんだけど、 最近入ったアルバイトがあまりにも上から目線で、 同じ立場の先輩を敬わないから、 どんなふうに対応していったら...
久しぶりに、早く読み終わらないかな、と思いつつ読んだ。 自分は、もしかして当てはまるのではないかと思って 父の本棚から拝借。 最初のほうで挫折して積んでおいたんだけど、 最近入ったアルバイトがあまりにも上から目線で、 同じ立場の先輩を敬わないから、 どんなふうに対応していったらいいのか知りたくて、引っ張り出してきた。 はじまったばかりの研究ということで、 そういうものなんだと思うんだけど、 それにしても、分析するための定義はいろいろなところから 資料を引っ張ってきているけど、肝心なところは著者の主観のみ。 どんなふうに見下す若者に対応していけばいいのか、という本ではなかった。 新書のタイトルって、ちょっと大げさ。
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他者軽視と仮想的有能感 確かに、個を優先することに目がいって、 社会性(協調性)を身につけることを軽視しがちな部分が見られる昨今。 以前の日本は、正反対であったから バランスよく中庸に近づけるような、教育が求められそうです。
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キレて、人を殺してしまうような若者たちの卑劣な犯罪が続いている。現代の若者たちはなぜこのような行動に走ってしまうのかを、社会学や心理学の立場から解説しているのが本著。読んでいて、30を越えた僕でも分かるというか、共感できる部分が多数ある。本著のキーワードとして出てくる仮想的有能感...
キレて、人を殺してしまうような若者たちの卑劣な犯罪が続いている。現代の若者たちはなぜこのような行動に走ってしまうのかを、社会学や心理学の立場から解説しているのが本著。読んでいて、30を越えた僕でも分かるというか、共感できる部分が多数ある。本著のキーワードとして出てくる仮想的有能感という、他人を見下して、自分を一つの高みに押し上げるような感覚は正直に僕も抱くことがある。自分は何ていい人間で、周りは何てこうも分からずで、センスがなく、思いやりもない人間ばかりなのか、、表面には出さなくても心の奥底でそういう思いがよぎることは多少なりともある人もいるのではないかと思う。本著が学問分野でアンケートを使って詳細に分析しているが、僕が思うにディスコミュニケーションの進化と教育における感動不足ではないかと考える。インターネットが一般的になり、お年寄りでもケータイを操る時代。仲間内での即時的なコミュニケーションは進化したが、コミュニケーション力は昔よりも鈍化したのではないかと思うのだ。同じ空間に居合わせても、親しい友人以外の人とのコミュニケーションはないに等しい。悪口や感謝の念も面と向かってではなく、メールという活字に置き換えてしまう。元来、コミュニケーションはもっと泥臭いものだと思う。人前で憤慨して、赤面して、涙して、初めて人に本当の想いが伝えることができるのだ。恥をかいても許されるべき学校社会でも、建前先行で人前で本音を出すことはカッコ悪いことと思われたり、弱みを見せるといじめの対象になったりする。そういった本音のコミュニケーションは感動する教育から始まるのだと僕は思う。是非、それを今の学校で実践してもらいたいと心から願う。
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これは学校の課題で読んだ本なのですが、とても勉強になりました。 私は本のタイトルのように、他人を見下し、「自分が1番」だと考えているので、内容も興味が持てるものでした。 また私は、このような物語ではなく、結果論みたいな本は大嫌いなのですが、意外にも面白いものでした。 内容は… ...
これは学校の課題で読んだ本なのですが、とても勉強になりました。 私は本のタイトルのように、他人を見下し、「自分が1番」だと考えているので、内容も興味が持てるものでした。 また私は、このような物語ではなく、結果論みたいな本は大嫌いなのですが、意外にも面白いものでした。 内容は… 現代の人間の感情ややる気の持ち方にどのような特徴があるか。 最近のニュースでは小さなことが大きな事件に発展していたり、些細な発言や行動で相手をひどく傷つけていることがある。また近頃、悲しみに沈む人間を暗いと一喝し、ポジティブ思考を求める世の中については、外人の「Noproblem精神」が参考となっている。 しかし最も伝えたいことは、「現代の感情ややる気の変化の背後にある心性を突き止める」ということだ。現代の日本人は自由から自己中心的になっていて、自分の立場ばかり気にし、他人の立場を見られなくなっている。これにより、いとも簡単に他者軽視や軽蔑をするようになった。親たちの、学校や先生をバカにする問題行動や、叱られても素直に謝らない子どもとその親、マンガ・スヌーピーの登場人物「ルーシー」と「チャーリー」の比較などがある。 他にも、物をなくしても「悲しみ」にくい子どもと、勝利を勝ち取っても大げさに「喜び」を表す子どもがいないや、集団を避ける若者たち、自信のない日本の若者など、自分自身で気をつけていくものが多い。 といった感じです。お勧めしたい方は… 最近の子どもの感情変化について、「すぐにキレる」、「物を無くしてもあまり悲しまない」など感じたことがある人。 「他人を見下す若者たち」のことや「やる気が低下している若者たち」に興味がある人。 このようなことを少しでも感じている若者、また心理学に興味がある方にお勧めしたいです♪
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あぁ、これはわかる、と思いました。自分も含めて「他の人はなーんにも考えてないっ」と思う人が増えたように感じます。だから平気で傷付けるし、その結果避けられたりしても、よくて逆切れ、悪いと避けられていることにも気付かない。 相手にも気持があったり、当然そこには自分にもあるようにムラや...
あぁ、これはわかる、と思いました。自分も含めて「他の人はなーんにも考えてないっ」と思う人が増えたように感じます。だから平気で傷付けるし、その結果避けられたりしても、よくて逆切れ、悪いと避けられていることにも気付かない。 相手にも気持があったり、当然そこには自分にもあるようにムラや機嫌なんかもあったりする・・・そのことを忘れがちなことを考えてしまいました。
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仮想的有能感というものを使って今の若者の実態について解き明かす一冊……なのだが、僕がその若者の一人であるからなのか、どういうわけか読めば読むほど「あれ、これはおかしくない?」という感覚が沸いてくる。 おそらく原因は、「~ではないだろうか」「~かもしれない」という言葉の使用頻度、つ...
仮想的有能感というものを使って今の若者の実態について解き明かす一冊……なのだが、僕がその若者の一人であるからなのか、どういうわけか読めば読むほど「あれ、これはおかしくない?」という感覚が沸いてくる。 おそらく原因は、「~ではないだろうか」「~かもしれない」という言葉の使用頻度、つまり仮定する頻度の多さ。仮定しすぎて本当はどうなのか分からない。 また、せっかくの数多くの調査も、中途半端なものや研究中なものが多いせいで、いまいち説得力を持たない。 それに、いくら本の中であろうとも、「最近の若者はみな仮想的有能感を持っている」という言葉のあとに、「仮想的有能感を持っている人たちは社会に適応できない」という言葉をつなげられると、さすがに書かれた側の気分が悪くなるる。さらに、明らかに「最近の若者」に対しての評価が惨い。まるで著者自身が他人の欠点ばかりしか見ていないようでもある。 そういうわけで、僕個人としては、しっかり読もうにも説得力もなく、文章だけさらりと読むにしてもイライラしてしまう一冊といった印象を受けた。 せっかく多くの取材をしているのだから、もうすこししっかりとデータを分析して欲しいかな、と思った。
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この本を読んでみて他人ごとではないように感じられた。 読みながらこれは自分じゃないのか?と疑問を感じさせ られる場面が多々あり、知らず知らずのうちに、私という 一人の人間が現代に侵されているんじゃないかなと思っ た。この本の題名の通り、私も他人を見下してしまったこ とがあるような...
この本を読んでみて他人ごとではないように感じられた。 読みながらこれは自分じゃないのか?と疑問を感じさせ られる場面が多々あり、知らず知らずのうちに、私という 一人の人間が現代に侵されているんじゃないかなと思っ た。この本の題名の通り、私も他人を見下してしまったこ とがあるような気がする。だからこれからは他人軽視せず、 同じ心をもった人間なんだと自覚してすごしていきたい。
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