1,800円以上の注文で送料無料

ある秘密 の商品レビュー

3.8

31件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/02/01

読書会のおすすめ本。 海外モノ歴史モノ苦手なので残念ながら良さを味わえませんでした。 こういう本をじっくり読める人になりたい…

Posted byブクログ

2010/10/14

高校生が選ぶゴングール賞、及び「エル」読者大賞を受賞した作品。 ひとりっこで病弱なぼくは、想像上の兄を作って遊んでいたが、ある日屋根裏部屋でかつて本当の兄が存在していた形跡を見つける。 両親の秘密とは何か。 ナチスによる弾圧と虐殺のはざまで、二人に何が起こったのか。 1...

高校生が選ぶゴングール賞、及び「エル」読者大賞を受賞した作品。 ひとりっこで病弱なぼくは、想像上の兄を作って遊んでいたが、ある日屋根裏部屋でかつて本当の兄が存在していた形跡を見つける。 両親の秘密とは何か。 ナチスによる弾圧と虐殺のはざまで、二人に何が起こったのか。 1950年代のパリを舞台にした自伝的長編。 全ての肉をこそげ落とし、骨組みだけのシンプルな文章で描かれた、胸を打つ美しい作品。 この作品を選んだフランスの学生達のセンスが伺える。

Posted byブクログ

2010/08/29

読んでいる間、ずっと緊張していた。 文体がほとんど、「~する」「~である」「行く」など、現在形ですすむ。 物語をつむぐことによって著者は、語り手の少年のように自分とりもどした。 ロラン・バルトの「テクストの快楽」を思い出す。

Posted byブクログ

2012/01/03

1950年代のパリを舞台にした自伝的小説。 想像上の兄と遊ぶ「ぼく」。 それを困惑した表情でみつめる両親。 父と母の秘密、それは、「ぼく」にほんとうの兄がいたこと、そしてー。 ユダヤ人である著者が、両親の過去を探るうちに知る、戦争に翻弄された人々の運命と、自分のルーツ。淡々と...

1950年代のパリを舞台にした自伝的小説。 想像上の兄と遊ぶ「ぼく」。 それを困惑した表情でみつめる両親。 父と母の秘密、それは、「ぼく」にほんとうの兄がいたこと、そしてー。 ユダヤ人である著者が、両親の過去を探るうちに知る、戦争に翻弄された人々の運命と、自分のルーツ。淡々と語るスタイルが、過去の事実をしっかりと受け止めていく著者の姿勢を感じさせます。そのせいか、悲しい物語でありながらも、どこか清々しい気持で読み終えることができました。 装丁にもこだわりのある本です。ぜひカバーの中身も見て、本の質感を楽しんでください。 【今月のおすすめ/2010年9月】

Posted byブクログ

2010/03/18

初 新潮社のクレストブックス シリーズ 少年の創作と現実と両親の苦悩。 あまりにも淡泊な文章ゆえに、業火にも似た激しさを覚える。 忘れてはならない記憶。 徐々に失われていく歴史。 澄み切った少年(作者)の計り知れない懊悩に 心がうずいた。 フランスの高校生の眼はすごい。

Posted byブクログ

2010/01/28

フランスの高校生が選ぶゴンクール賞受賞作。やっぱり哲学的? ユダヤ人の少年がだんだん明かしていく両親の秘密。少年の妄想と現実の重なり合いが不気味、でも読みづらかった。

Posted byブクログ

2009/10/07

2004年の作品。 高校生の選ぶゴンクール賞を受賞。 高校生の判断も意外に正しいというか隅に置けないらしい。 体格がよく美しい両親の元に生まれた一人っ子の主人公は、ひ弱で青白く不器用。屋根裏で古いヌイグルミを見つけ、たくましい兄がいると空想して、しだいに兄が実在感を持ち始める。 ...

2004年の作品。 高校生の選ぶゴンクール賞を受賞。 高校生の判断も意外に正しいというか隅に置けないらしい。 体格がよく美しい両親の元に生まれた一人っ子の主人公は、ひ弱で青白く不器用。屋根裏で古いヌイグルミを見つけ、たくましい兄がいると空想して、しだいに兄が実在感を持ち始める。 ある時、両親には何か秘密があると気づく… 第二次大戦後すぐの年代設定が暗示するもの。 少年が想像をめぐらしながら少しずつ突き止めていく過去のいきさつとは… 作者フィリップ・グランベールの自伝的な作品であるという重さ。 抑えた筆致で書き続けるのは自制が必要だったことでしょう。

Posted byブクログ

2009/10/04

壮絶で、強いリアリティを放つ、戦争と愛と家族のものがたり。 心理学者フィリップ・グランベールの自伝的小説である。 それは、言葉少なに、しかし鋭利な刃物の様な鋭さで語られる。 読者は張り詰めた緊迫感の中で、まるで読むことに没頭することを強いられるような、そんな文章の力を感じずにはい...

壮絶で、強いリアリティを放つ、戦争と愛と家族のものがたり。 心理学者フィリップ・グランベールの自伝的小説である。 それは、言葉少なに、しかし鋭利な刃物の様な鋭さで語られる。 読者は張り詰めた緊迫感の中で、まるで読むことに没頭することを強いられるような、そんな文章の力を感じずにはいられない。 家族の、そして民族の、歴史と悲劇、愛憎と絶望。 過去を紡いでゆく、その行為が奇しくも若者の苦しみを解き放つ。 重くのしかかる「秘密」を背負い、それでも生きてゆこうとする主人公の強い意志の力が読者に大きな力を与えてくれる。

Posted byブクログ

2009/10/04

2004年フランスの『高校生の選ぶゴンクール賞』受賞作。 それに惹かれて読んでみましたが、ズッシリとした感動がありました。 空想の兄、両親の秘密、ナチスの弾圧・・・ 少しずつ明らかになっていく秘密が悲しすぎるものでした。 最後まで、一気に読んでしまいました。 本当にかなりお勧めの...

2004年フランスの『高校生の選ぶゴンクール賞』受賞作。 それに惹かれて読んでみましたが、ズッシリとした感動がありました。 空想の兄、両親の秘密、ナチスの弾圧・・・ 少しずつ明らかになっていく秘密が悲しすぎるものでした。 最後まで、一気に読んでしまいました。 本当にかなりお勧めの一冊です。

Posted byブクログ

2009/10/04

フランスの自伝的小説。 装丁が綺麗で、文章も簡潔だと思います。 物語の背景にある、第二次世界対戦の悲しさが伝わってきます。

Posted byブクログ