魔王 の商品レビュー
『魔王』『呼吸』の二編。 いいか悪いかは別として、こういう政治家がいれば私を含め若い人達も少しは政治や日本という国に対して、考えたり興味が持てたりするんじゃないかなぁと思いました。 「G」のことを「ごきげんよう、おひさしぶり」とか 「せせらぎ」とか言っちゃうところがかわい...
『魔王』『呼吸』の二編。 いいか悪いかは別として、こういう政治家がいれば私を含め若い人達も少しは政治や日本という国に対して、考えたり興味が持てたりするんじゃないかなぁと思いました。 「G」のことを「ごきげんよう、おひさしぶり」とか 「せせらぎ」とか言っちゃうところがかわいいと思いました。
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他人に自分の考えているとおりの言葉をいわせることができるという能力をひょっと持ってしまった男性。「考えろ考えろ」が信条で、政治につられていく群集心理に疑問を持ち続ける。 『諸君はこの颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る透明な清潔な風を感じないのか』 宮澤賢治の詩の一節。 強く美し...
他人に自分の考えているとおりの言葉をいわせることができるという能力をひょっと持ってしまった男性。「考えろ考えろ」が信条で、政治につられていく群集心理に疑問を持ち続ける。 『諸君はこの颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る透明な清潔な風を感じないのか』 宮澤賢治の詩の一節。 強く美しい言葉をかかげて日本を導こうとする政治家が登場する。 美しい言葉は人間を感動させる。感じないのか?と問われれば「感じる」と答えてしまう。 一昔前に某国家が「テロは善か悪か」と問うた。そう言われれば「悪だ」と答えてしまう。
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不思議な能力に渦巻くファシズム。こういうものだったのか、ファシズムって・・・と考えてしまう。それは近くにあって、簡単に触れるんだ。 お兄ちゃんと弟の感じが、重力ピエロに繋がるものがあるような気がする。
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1月、学校の図書館。 ほとんど夢中になって読み進める。やっぱり伊坂はすごい。好き。設定はファンタジーなのに状況はやけにリアリティがあるのが不思議な感覚。
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5日初見。 考えさせられる一冊だった。 そういえば、投票してない人がどれだけ多くても問題は可決される。あれはそういう仕組みだったのか、と読んで初めて知った。公民の時間にnodonは何をしていたんだろう・・・。そう感心したけど、名前は忘れた(結局) ...
5日初見。 考えさせられる一冊だった。 そういえば、投票してない人がどれだけ多くても問題は可決される。あれはそういう仕組みだったのか、と読んで初めて知った。公民の時間にnodonは何をしていたんだろう・・・。そう感心したけど、名前は忘れた(結局) 最近タイトルに芸がないのが多いけど、コレは少なくとも3つくらいに係ってるんじゃないだろうか。素晴らしいと思う。 満点。
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読後の母との会話。 母:「あのマスターってさ、デス○ート持ってたんじゃないかな・・・・・・」 ・・・ナニ爆弾発言かましてくれるの母!思わずここに書いてしまったじゃないか!!(←・・・|||;) 阿呆話は兎も角として。群集心理って怖いよね、というお話。伊坂氏作品にしては、言葉遊び的...
読後の母との会話。 母:「あのマスターってさ、デス○ート持ってたんじゃないかな・・・・・・」 ・・・ナニ爆弾発言かましてくれるの母!思わずここに書いてしまったじゃないか!!(←・・・|||;) 阿呆話は兎も角として。群集心理って怖いよね、というお話。伊坂氏作品にしては、言葉遊び的な要素が少なくて、「もう一声!」という感じでした。
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シューベルトの魔王、あの曲の感じが、ほんとにぴったりと合う。じわじわにじり寄る魔王のような政治家の影、集団でファシズムに傾倒していく国民。ないとは言い切れない日本の未来かもしれない。
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「あなたのほうから見たらずゐぶんさんたんたる景色でせうが、わたくしから見えるのは、やっぱりきれいな青ぞらとすきとおった風ばかりです」 メッセージ性が非常に強いが、シリアスすぎず、ところどころクスリと笑える箇所がちゃんとある。澄んだ青空を思い出させるせつない読後感だ。
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伊坂さんは小説家というよりかは劇作家だよなぁと思う。話のテンポとか展開とか、すごい心地よいんだけど、小説じゃなくて劇。でも面白いんだよ。発想とか、結構安直だなぁとか思うんだけど、面白いんだよなぁ。。(06/4/30)
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『魔王』小学生のときに一大ブームになったシューベルト作品。たしかにあの作品は衝撃的だった。その音を感じながら読むと不気味な雰囲気がより味わえると思う。作品としてはなんだか中途半端に終わってしまった感じ。これからどうなるのかとか、結末というものがない。だからこそ不気味さだけが残るわ...
『魔王』小学生のときに一大ブームになったシューベルト作品。たしかにあの作品は衝撃的だった。その音を感じながら読むと不気味な雰囲気がより味わえると思う。作品としてはなんだか中途半端に終わってしまった感じ。これからどうなるのかとか、結末というものがない。だからこそ不気味さだけが残るわけなのだが、もうちょっと後味良くしてほしかった。本当に恐ろしいものというのは、こんなふうに静かに満ちていくのかもしれない。考えを手放すことなんて実はとても簡単なんだ。一つの方向しか見れないことが、どんどん自分を狭めてしまう。それが世界を小さくしてしまう。たった1人の手に握れるように。
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