魔王 の商品レビュー

伊坂幸太郎(著者)

2017/06/20

おもしろいっちゃおもしろいだけどなぁ…
モヤモヤした感じがすっごく残ってる感じがする。
ファシズムや、政治のあり方はテーマではないそうだが、どうしても気になってしまう。
続編？モダンタイムスを読めばスッキリするのかな？

2017/06/12

とても面白いんだけど。
物語としては中途半端な感じを受けてしまう。

社会的な問題を深く考える部分と
理想的であったり、ポップな感じで考える部分のバランスがいいと思う。

安藤兄弟がゴキブリについて話す機会があり、潤也が名前を「せせらぎ」等に変えるべきと主張するが、
僕はゴキブリを緑色とかに変えれば、気持ち悪くなくなるはずだと思っている。

安藤は社会がファシズムへと向かう危険性を感じ、
「腹話術」と名付けた「力」で、一人、未来党の党首と戦おうとする。
口癖は、TVドラマの主人公マクガイバーの「考えろ考えろ」。

安藤潤也（弟）は、10分の1までの確率であれば必ず当てる能力の持ち主。
じゃんけんには、必ず勝つ。
10頭立てまでの競馬で馬券を買い、世の中を良くするためにお金を貯める。

兄は潤也の「籤運の良さ」を指摘していたが、
本人がそれに気づくのは兄が死んでから。
そのため、自分のツキの良さを「兄が憑いている」からだと思っている。

伊坂幸太郎の兄弟パターン。
たびたび兄に接触する＜千葉＞は死神（文字通り）で、
「死神の精度」「死神の浮力」の主人公。

「モダンタイムス」は、「魔王」後の未来を描いた作品。

2017/02/12

　作品解説(帯より)：未来にあるのは、青空なのか、荒野なのか。　政治家の映るテレビ画面の前で目を充血させ、必死に念を送る兄。山の中で一日中、呼吸だけを感じながら鳥の出現を待つ弟。人々の心をわし掴みにする若き政治家が、日本に選択を迫る時、長い考察の果てに、兄は答えを導き出し、弟の直感と呼応する。　ひたひたと忍び寄る不穏と、青空を見上げる清々しさが共存する、圧倒的エンターテインメント！

　面白いっすよ。悪い部分は無いんじゃないでしょうか。……と、これをレビューにするわけにはいかないのでもう少し記しますが、普段から物事に対して疑問を持つ哲学的思考の方にはかなりオススメです。そのような方々は、自分が住んでいるこの日本という国に対して疑問を持ち、ある程度は考えた事があるとは思いますが、逆に、そのような思考の無い方にとっては（多少SF仕立てですが、分かりやすくポイントを絞っているので）読みやすいと思いますし、「どう考えるべきか」という一つの指標になることと思います。

2017/01/27

伊坂幸太郎さんと言うことでとても読みやすくドキドキしましたが、たくさん伏線残したまま終わるんかーいって感じでした(笑)続編？のモダンタイムス、読んでみます

追記
【モダンタイムス】にて、この【魔王】の世界観が上手いこと繋げられててめちゃくちゃ面白かった！
消灯ですよ

2017/01/14

読んだことある本だった。筆者が言わせたい台詞をキャラクターが言わせられてる感じがして、会話部分をあまり楽しめない。説明されている気分になる不思議。
ただ、現在の国際情勢のせいか、あり得なくもない、と思わせられるから怖い。

超能力系のストーリーは妄想がはかどるから好き。言わせる能力を活用できる場所をしばし検討してしまった。あまり無さそう・・・・・

2016/10/24

以前読んだ気もするけど、覚えてないので再読。
こないだ読んだ本より先に読むべきだった、と気付きたものの、後にどうなるか分かってるからこそ落ち着いて読めた。

2016/07/31

またいつか読むときには、もう少し理解できるのかなぁと思った。
他の作品とは異質で期待外れに思ってしまった。きっと自分が未熟なだけなんだろう。

2016/07/02

民主主義の危うさを静かに描いていて、派手さはないがそれがかえって恐ろしい。
自分は政治に明るくないのでそれぐらいしか分からないが単純に兄弟の絆の物語としても十分面白い。
伊坂作品ではおなじみの、登場人物たちの謎の説得力に満ちた掛け合いも面白い。

2016/05/31

2014年8月に読了。
評判悪くて避けてたけど楽しんで読めた。
モダンタイムスにも期待していたのが懐かしい。

2016/03/06

不穏な感じが好き

と筆者は述べているが、

「これならありそう」

と思わせる

スイカの種の描写などは、読んでいるほうも鳥肌が立つ