魔王 の商品レビュー
考えさせられます
『魔王』そして続編『呼吸』。ひとつの世界を、異なる目で見つめた作品。台頭するファシズム、流される群衆。それに反抗する超能力者。これは、単純な善悪の物語ではない。「思考すること」の意味を、考えさせられる。
abtm
まずまず面白いが、やはり私は伊坂幸太郎作品にそこまで入り込めない気がした。 読みやすいものの、なんだか解釈が難しい。。
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孤高に考え続けることの重要性もさることながら、集団や匿名となると理性を失いがちな心理や、既成事実を一旦作ると、それに抗う思考を停止しがちなことなど、色々考えさせられました。 魔王は私たち一人ひとりの心の中に潜んでいるのかも。 不条理に際してなお相手を気遣い、生きていればそんな...
孤高に考え続けることの重要性もさることながら、集団や匿名となると理性を失いがちな心理や、既成事実を一旦作ると、それに抗う思考を停止しがちなことなど、色々考えさせられました。 魔王は私たち一人ひとりの心の中に潜んでいるのかも。 不条理に際してなお相手を気遣い、生きていればそんなこともあると、運命を受容するアンダーソンに強さを見ました。
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「考えろ考えろ」の兄と「考えない考えない」ように努める弟と詩織。不思議な共通点があり、んでもって、大きくかけ離れている、おかしな兄弟。自分としては、ドゥーチェのマスターの設定に引かれたなぁ。
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伊坂さんの本は何冊か読んできたけれど何だか違う路線の本だなと思った 「魔王」では1人の男が発する熱に世の中の人が影響されていく流れとその勢いの怖さを感じた。「呼吸」では特殊能力を活かして資金を貯め大多数に立ち向かう男の強さと格好良さを感じた 他の方の感想を読んでいたら続編らしい本があるみたいなので次に読んでみよう
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憲法改正の話を軸に物語が進んでいく。 喋らせたい言葉を人に喋らせたり、1/10の確率までなら当てられるといった超能力も相まって楽しい一冊になっていました。
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ファシズムがテーマとなっている作品。新たな国のリーダーが誕生しようとしている。若き政治家の扇動に対する集団心理を、苦慮した安藤家の兄と弟は行動を起こしていく。この兄弟もなかなかいい味出てる。ひたひたと忍び寄るまさしく「魔王」に挑んだ愛弟。結末の先に広がる爽快感は、さすがに伊坂作品...
ファシズムがテーマとなっている作品。新たな国のリーダーが誕生しようとしている。若き政治家の扇動に対する集団心理を、苦慮した安藤家の兄と弟は行動を起こしていく。この兄弟もなかなかいい味出てる。ひたひたと忍び寄るまさしく「魔王」に挑んだ愛弟。結末の先に広がる爽快感は、さすがに伊坂作品といったところ。
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犬養や潤也の様な、優れた能力と確固たる信念を持った者は、生まれた時代によって、魔王にも英雄にもなる。 しかし、魔王/英雄でさえ、大魔王にコントロールされてるっぽいのが、なんとも言えない無力感を感じた。
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「魔王」とはシューベルトの歌曲魔王から来ていたが、ある人には見えるがある人には見えない。あれども見えず。そして、それは時に人を死に至らしめるほどの恐ろしいものでもある。政治や憲法改正等を媒介としつつ、大衆の心理や社会の変化等について、考えさせられる一冊でした。
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世にも奇妙な物語を見たあとと同じような感じ。 結末まで読んでもそのあとの世界はどうなったかわからないけど、パラレルワールドで「あーなってるかな?」と想像してしまった。
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