誘拐の果実(下) の商品レビュー
ミステリー長編。 第二の誘拐事件が発生。人質は19才の男子大学生。犯人の要求は七千万円分の株券だった。前代未聞の二つの誘拐事件。この事件の裏には、驚天動地の真実が隠されていた・・・!! ・・・おしぃ!!めちゃくちゃおしいっ!!上下巻で800ページ近くあるにもかかわらず、冗長...
ミステリー長編。 第二の誘拐事件が発生。人質は19才の男子大学生。犯人の要求は七千万円分の株券だった。前代未聞の二つの誘拐事件。この事件の裏には、驚天動地の真実が隠されていた・・・!! ・・・おしぃ!!めちゃくちゃおしいっ!!上下巻で800ページ近くあるにもかかわらず、冗長になることなく、続きから目が離せなくなるほど読ませる。しかし、下巻の後半あたりからは・・・「え?・・・」って感じの展開。急に失速したっていうか・・・。 それまでは、様々な複雑な事情が絡み合い、とっても重層的な話で臨場感もたっぷりだったのですが、後半で急にありきたりで、みえみえで、美談ちっくな結末へと向かってしまうのです。オチがあまりにもひどいっていうか、私にはとっても違和感が。 あそこまで周到で緻密な犯罪計画を、果たして犯人にたてうるのか?ここにも違和感があって、奇を衒いすぎた気がしないでもない。そして、犯人の動機と彼らが迎えた終末。えーーー?って感じ。動機がそもそもしっくり来ない。こんな純粋で美しい心の持ち主が、同時に佞奸で奸智に長けた人物であるなんて。その人物像に懸隔がありすぎてどうもイラっとさせられる。 百歩譲って動機に納得したとしても、終末が。こんなに綺麗に、犯人の思惑通り美談にまとまるのなら、はなからこんな奸計をめぐらす必要性があったのか?疑問を禁じ得ない。
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午前中を費やし一気に読了。犯行の動機に伴うオチは、言ってしまえば青臭い。が、やはり仕掛けは秀逸。 巻末の書評にあるとおり真保さんの前半の集大成といった感じ。
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上巻で仕込みに仕込まれたネタが着々と解明されていく下巻。緻密なストーリー。あまりにも緻密。完璧すぎて、人間描写に物足りなさを感じた。
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上巻のときは、動機なんてどうでもいいよ、みたいに書いたけど、やっぱりこの犯人たちの動機には納得できない。で、動機の希薄さよりも気になったのは、犯人が善人だってこと。犯人だけじゃないか。あんまり善い人だらけで、目眩がしそう。 まあ、面白いっていえば面白いんだけど、鼻に付くとい...
上巻のときは、動機なんてどうでもいいよ、みたいに書いたけど、やっぱりこの犯人たちの動機には納得できない。で、動機の希薄さよりも気になったのは、犯人が善人だってこと。犯人だけじゃないか。あんまり善い人だらけで、目眩がしそう。 まあ、面白いっていえば面白いんだけど、鼻に付くといえば鼻にも付く。通勤にはもってこいの良書なのかもしれないけど。
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と思いきや。解決編はちょっと無理がありすぎたかなー。個人的には、実父に気づくってとこと動機の部分が好きではないです。
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最後の最後まで誘拐の目的がわからなくて、じれったい思いをしながらの読まされることとなりました。 結末には、一応の謎解きを見せてもらえたとはいうものの、やはりちょっと無理(現実感に乏しい)かなの感。2006/5/22
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真保祐一の小説はいつもよく書けてることに感心してしまう。深く心を動かされることはなかなかないけど、推理小説としてはかなり面白い。
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