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雪のマズルカ の商品レビュー

3.5

15件のお客様レビュー

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2011/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最高! 好みの1冊に久々のヒット。 女性私立探偵のハードボイルドもの。短編が4作。 解説の方によると、これまでの日本ミステリで「女性私立探偵ハードボイルド」というのはほとんどなかったそうだ。だからこの『雪のマズルカ』の登場には、思わず諸手をあげて「これよ!」と叫んだという。同感。 著者の芦原すなおさんの作品は、『ミミズクとオリーブ』や『嫁洗い池』などを読んできた。専業主婦が、持ち込まれた事件の話を聞いただけで謎を解いてしまう。あとは美味しい料理を食べる、という軽めの安楽椅子系ミステリだった。 ところが本書では、作風がガラッと変わる。夫の死をきっかけに、保母を辞め、私立探偵になった笹野里子。現在41歳。気に入らない依頼者にはお帰りいただく主義。ジムで格闘技を習い、部屋では4キロの鉄アレイで鍛えている。仕事にはリボルバーを携帯し、いざとなれば躊躇なくぬく。迷わない。そんな具合でストレートにカッコいい。テンポよく、スピード感ある展開。主人公の心の葛藤も適度に織り交ぜ、ほど良い固さに茹で上がっている。 続編はあるのか? ぜひ読みたい。

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2010/12/23

「雪のマズルカ」芦原すなお ソフトボイルド。ライラック。 @電子書籍8冊目。 夫に先立たれた女探偵のドライで冷徹な事件簿。 芦原すなおさんはこういったものも書くんだーと思いつつ、 やっぱし物語の色がワンクッションあってソフトだなあという印象。 探偵小説としてはリアリティにかけ...

「雪のマズルカ」芦原すなお ソフトボイルド。ライラック。 @電子書籍8冊目。 夫に先立たれた女探偵のドライで冷徹な事件簿。 芦原すなおさんはこういったものも書くんだーと思いつつ、 やっぱし物語の色がワンクッションあってソフトだなあという印象。 探偵小説としてはリアリティにかける短編集でしたが、 サクッと読めていいかんじでした。(3)

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2009/12/29

これぞ女性版ハードボイルド。たしかにカッコいいのだけれど、かなりハード。ええ、ここまでやっちゃうのっ!? と正直びっくりしました。しかしこんだけカッコいい女性が、なんでそんなしょうもない男と結婚しますかね(苦笑)。 お気に入りは「氷の炎」。やりきれない物語なのだけれど、この冒頭と...

これぞ女性版ハードボイルド。たしかにカッコいいのだけれど、かなりハード。ええ、ここまでやっちゃうのっ!? と正直びっくりしました。しかしこんだけカッコいい女性が、なんでそんなしょうもない男と結婚しますかね(苦笑)。 お気に入りは「氷の炎」。やりきれない物語なのだけれど、この冒頭と結末には非常な美しさを感じました。 「月夜の晩に火事がいて」のあの人も登場してますね。必見。

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2011/08/01

解説にもあったのだけど、日本の小説で女性探偵が主人公でハードボイルドというのは珍しいと思う。 そういえば大薮春彦で読んだかも?ぐらい。「女豹シリーズ」は女殺し屋だったから、思い違いかもしれないし。 今まで読んできた芦原すなおとは一風変わった作風で、でもところどころ芦原風な表現もあ...

解説にもあったのだけど、日本の小説で女性探偵が主人公でハードボイルドというのは珍しいと思う。 そういえば大薮春彦で読んだかも?ぐらい。「女豹シリーズ」は女殺し屋だったから、思い違いかもしれないし。 今まで読んできた芦原すなおとは一風変わった作風で、でもところどころ芦原風な表現もあって。 なんだかそれがこの作品を中途半端にしているような気もする。もっとぎりぎりまで削いだハードボイルドでもよかったんじゃないかと思う。 でもそうするとこの作品を葦原すなおが書く意味もなくなってしまうよなぁ。難しい。 主人公は魅力的だし、周りも芦原ワールドの住民で且つこの世界に違和感のない配置になっているのはよかった。 続編があれば読んでみたいかも。

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2009/10/04

夫の残していったものは、滞納した事務所の家賃とリボルバー、そして苦い思い出だけ。 夫のあとを継ぎ、私立探偵となった笹野里子の活躍を描く、ハードボイルド連作集。 さすがは直木賞作家。 こんなにカッコイイ、女性ハードボイルドは久々のヒットです。 いや、満塁ホームランかもww...

夫の残していったものは、滞納した事務所の家賃とリボルバー、そして苦い思い出だけ。 夫のあとを継ぎ、私立探偵となった笹野里子の活躍を描く、ハードボイルド連作集。 さすがは直木賞作家。 こんなにカッコイイ、女性ハードボイルドは久々のヒットです。 いや、満塁ホームランかもww 気になったのはリボルバーの弾はいずこから?? 位なものでw 続き!!としばらくジタバタしそうです。

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