きみの友だち の商品レビュー
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友だちって何なんだろう。 自分がいま友だちと思っている人は、学生時代の派閥みたいなものからは自由になって、本当の友だちだとは思うけど、恵美と由香ほどの仲かと言われると自信がない。 でも比べることはできないし、私は私、彼女は彼女、彼は彼、と認められる存在ならどな仲だっていいのかもしれない。 それにしても、花いちもんめってシビアな遊びだ。 あの頃怖れつつも笑いながら参加していた私は、堀田ちゃん的立ち位置だったのかも。 人の痛みをちゃんと感じられる人になりたいって、いい大人な年齢で今さらだけど思う。
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「きみ」と呼ばれる短編の中に出てくる主人公がいる。きみがいるからにはきみと呼ぶ僕がいる。書き手はずっとその僕と気づくのに時間がかかってしまった。きみと一言に言っても色んなきみがある。
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友だちという言葉、クラスの子、いつも一緒にいるみんな。みんなが友だち、そう使う子がほとんど。 でも、何かあったとき、みんなのなかにいる友だちは豹変する。 だって、みんなが。と言わない子は本当の友だちと恵美は思う。 交通事故にあったのは、自分のせい。でも、きっかけはみんな。それを責...
友だちという言葉、クラスの子、いつも一緒にいるみんな。みんなが友だち、そう使う子がほとんど。 でも、何かあったとき、みんなのなかにいる友だちは豹変する。 だって、みんなが。と言わない子は本当の友だちと恵美は思う。 交通事故にあったのは、自分のせい。でも、きっかけはみんな。それを責めて、ミンナノトモダチをなくしたけれど、そうしてわかったことと。最後に残ったもの。 どっちが絶対にいい。とは思わないけど、なにかつまづいたときに、こういう見方もあるんだよと教えてあげられるような、そんな話
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恵美は10歳の時、交通事故で左膝を複雑骨折した。 そのことで、彼女も変わり、友だちとの関係も変わった。 語り部は、その15年後、彼女と結婚する小説家だ。 ひとりひとりに「君の話を描くよ」と語りかけながら、恵美との関係を交えて少年、少女の思いと現実と、本人は気づかな...
恵美は10歳の時、交通事故で左膝を複雑骨折した。 そのことで、彼女も変わり、友だちとの関係も変わった。 語り部は、その15年後、彼女と結婚する小説家だ。 ひとりひとりに「君の話を描くよ」と語りかけながら、恵美との関係を交えて少年、少女の思いと現実と、本人は気づかない事実が描かれ、読み手にいくつかの思い当たる昔を呼び起こさせる。 当たり前のことだが、みんな一生懸命生きている。誰もが悪意をもって人を傷つけようとはしない。それなのに人は傷つき、人を傷つける。 それは、誰かの意思によって解決することもある。偶然の出来事で解決してしまうこともある。また、時間がたつことで収まっていくこと、造られていくこともある。 その中で他人が「友だち」になるときがある。これだけ大勢の人間がいて、そんな関係になるというのは本当に貴重なことだし、本当は大事にしたいんだけど、なかなか難しい。 でも、そんな中でみんな生きているんだよ、という語りかけが気持ちいい。 2007-04-04
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友だち、友情ってなんだろうということを、事故で松葉杖をつくことになった恵美子のくっきりした人格と彼女のたった一人の大事な友達との時間が教えてくれる。彼女が切り取った写真の、かけがえのない一瞬にとても興味がある。最後の結婚式の場面は写真とともに思い出深い人物が揃って嬉しかった。
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この本の悪口言うと、冷たい奴…と叩かれそう。冷奴!! 何かいいとも思ったし、自分の幼少期と似ている所があったり,なくても共感できる物語ばっかりやったけど、 ちょっと線をつくって遠めに見てしまう自分がいるなぁ。 恵美ちゃんとは違うひねくれをもってるのかも 「きみの...
この本の悪口言うと、冷たい奴…と叩かれそう。冷奴!! 何かいいとも思ったし、自分の幼少期と似ている所があったり,なくても共感できる物語ばっかりやったけど、 ちょっと線をつくって遠めに見てしまう自分がいるなぁ。 恵美ちゃんとは違うひねくれをもってるのかも 「きみの話をする」 「きみの話をしよう」 と、やや上から話してくる人は誰や!?と思ってたら 恵美ちゃんの旦那でした。 それにしても、小中学生って友人関係で苦労してるんやね。 自分が無理するぐらいなら他のグループにいけばいいって思ってたから、そんな無理してバカみたいって少し思った。特に堀田氏とか三好氏とかかっこ悪いなって。 協調性という言葉を知らない時に、母から「協調性がない!」と言われたのを思い出しました。 学生までは協調性がなくても特に困ることはないけど、社会に出たら,ひとりで突っ走れへん。 若いうちに、恥ずかしくても痛いオモイをしないといけないんだなぁと改めて思いました。
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命の限り(終わり)を知っている人と関わり合うのは辛いかも知れないが、想い出がない方が辛い。忘れてもいいじゃないか。自分が辛くなった時にその人が笑いかけてくれるよ。想い出は心の洋服なんだから。
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主人公を取り巻く少年少女たちの友人関係を描いた作品。安定の泣かせに来るお話でした。思春期に陥りがちな友達という枠組みが各種登場する。主人公はその枠組みを超えたようだったが、もしも彼女の死がなければ、やっぱり枠組みの中で生きていくことになったのではないかと思う。
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感動! 泣ける! 恵美ちゃんすごくかっこいい。 むかしに読んだことがあったけど、時間がたっていろいろわかるようになってから読んで、すごく深まったと思う。 …友達ってなんだろう。
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いちばん大切な、一生忘れない友達が一人いればいい。 涙が自然に出てきた。 優しさが溢れてしまいそうな本。
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