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ララピポ の商品レビュー

3.3

175件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    84

  4. 2つ

    19

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2014/01/07

貧窮するフリーライター。 キャバクラのスカウトマン。 AV女優になる主婦。 カラオケ店のフリーター。 買春するポルノ作家。 裏DVDを撮って売るデブ女。 6つの短編集で、それぞれ冴えない人生を歩んでいる主人公たち。 性欲と金に溺れる彼らに、気が滅入ってしまった。 6編はそれぞ...

貧窮するフリーライター。 キャバクラのスカウトマン。 AV女優になる主婦。 カラオケ店のフリーター。 買春するポルノ作家。 裏DVDを撮って売るデブ女。 6つの短編集で、それぞれ冴えない人生を歩んでいる主人公たち。 性欲と金に溺れる彼らに、気が滅入ってしまった。 6編はそれぞれ繋がっていて、最後には【ララピポ】の意味もわかってスッキリ。 いろんな人がいて、いろんな人生があるのだなぁと、つくづく思った。

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2013/09/17

この本の中に生きている人には、希望という言葉がない。 風俗の客引きや、官能小説家や、AVに出てはまってしまったふつーの主婦とか。社会の表の部分があるなら裏もある。可能性とか、成功とか、希望とか、そんな言葉のかけらも見えない世界。絶望はしていないけど、希望もない。 短編集で、主...

この本の中に生きている人には、希望という言葉がない。 風俗の客引きや、官能小説家や、AVに出てはまってしまったふつーの主婦とか。社会の表の部分があるなら裏もある。可能性とか、成功とか、希望とか、そんな言葉のかけらも見えない世界。絶望はしていないけど、希望もない。 短編集で、主人公がそれぞれの話でどこかでつながるという手法。 作家によって、フォーカスしている世界が違う。 最底辺に生きている人の中でお金は周り、どこかでつながっていて、全ての人がコンプレックスを抱えている。コンプレックス、希望のなさから目をそらすように、性欲の中で溺れてゆく。 なんだか、救いようがないなーと、、いう気持ちになった。 先日読んだ「フリーター家を、買う」は、フリーターの成功物語。 そこには、いけない人もいる。 ふつーの人々の心の機微を書く著者の本が好き。

Posted byブクログ

2013/08/09

図書館で「ララピポ」と言うタイトルが気になり、立ち読みすると「なんかエロい・・・」と邪念から借りました。 「伊良部先生の暴走治療シリーズ」?の奥田さんの著書「ララピポ」です。 正直言うと、かなり邪(よこしま)な思いで借りたのですが、以外にエロは大した事なく以外に内容があり、面白...

図書館で「ララピポ」と言うタイトルが気になり、立ち読みすると「なんかエロい・・・」と邪念から借りました。 「伊良部先生の暴走治療シリーズ」?の奥田さんの著書「ララピポ」です。 正直言うと、かなり邪(よこしま)な思いで借りたのですが、以外にエロは大した事なく以外に内容があり、面白かった。 タイトルの「ララピポ」は、“a lot of people”の空耳です。読んだら分かります。 短編集って事ですが、伊坂作品のように短編が絶妙に重なっています。コレは実は、短編ではなく視点を変えながらの長編です。 妙に人間臭い、愛すべき人達。でも近くにいたら、かなりウザイ。いや、こんな奴は普通居ない・・・ 何だかよく分かりませんが、知らずに借りて当り引いたって感じです。

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2013/07/28

内容(「BOOK」データベースより) 対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)。NO!と言えないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)。AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治(23歳)。文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。専業主婦にして一応AV女優、佐藤良...

内容(「BOOK」データベースより) 対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)。NO!と言えないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)。AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治(23歳)。文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。専業主婦にして一応AV女優、佐藤良枝(43歳)。デブ専裏DVD女優のテープリライター、玉木小百合(28歳)。選りすぐりの負け犬たち、ここに集合。最新爆笑小説。 内容(「MARC」データベースより) 勝ち組なんて、いない。神はなぜ、この者たちに生を与えたもうたのか? 「しあわせ」って何だっけ? 選りすぐりの負け犬たち、ここに集合! 『ポンツーン』掲載を単行本化。

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2013/06/27

えげつないわ。よくよくみたら表紙絵からえげつなかったわ。「GIRL」のDVDをたまたま見て、すごくよかったから、原作者としてインプットされた奥田秀朗さんを図書館で探して手にとってみたが。。。どうなの。何ジャンルなの。人として失格なやつしか出てこないじゃん。これだけ性描写の羅列でな...

えげつないわ。よくよくみたら表紙絵からえげつなかったわ。「GIRL」のDVDをたまたま見て、すごくよかったから、原作者としてインプットされた奥田秀朗さんを図書館で探して手にとってみたが。。。どうなの。何ジャンルなの。人として失格なやつしか出てこないじゃん。これだけ性描写の羅列でなんの興奮もなく眉をひそめ鼻にしわを寄せて読んだのも貴重な体験だわ。愛のない性を時代に乗せて描きたかったとかそういうことか。いやな気分になっただけでまったく面白さがわからなかったんだけど。これが成宮くんで映画化されてるというから驚く。男なら、おもしろいの?さくっと読めて、あー、ありがち、あるある、っていう感じ?それとも、あー、よのなかひどいやつだめなやつこんないるんならー、自分はまだまだマシだねー、ていうのを得るため?わからん。苦手かも奥田さん。けっこう映像化、漫画家されてる作品もあるし、受賞歴も多い作家さんらしいんだが。唯一タイトルだけが、「いろんなやついるよねー」感をこめてa lot of people=ララピポ ってのはハイセンスだと思った。そこだけ。まあ、また、別のやつ、いつか読んでみよ。受賞してる作品が万人に面白いかっつーとそれはないのが文学界(出版界?)だからな。よい引きに出会えればまたいずれ。これは勧めないです、とくに。読書してるよーでちょいエロ内容が読めるとおもえば、小中学生にはいいんじゃないの。読書感想文は書きにくいだろうけどね。

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2013/05/09

短編かと思ったら最後には繋がるんだー♪ そういう話のつくりは大好き(*^o^*) ちょっとエロエロすぎるけど(笑) おもしろさ求めて読むならオススメかなー?

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2013/03/25

ひきこもりのフリーライター チンピラスカウトマン 熟女アダルト女優 弱いフリーター 純文学くずれの官能作家 太め専門ウラ女優のテープリライター 社会的に成功者とはいえない人々の可笑しくも哀しい短編六つ。 これらが少しずつリンクして、最後にわっか。 この中に社会...

ひきこもりのフリーライター チンピラスカウトマン 熟女アダルト女優 弱いフリーター 純文学くずれの官能作家 太め専門ウラ女優のテープリライター 社会的に成功者とはいえない人々の可笑しくも哀しい短編六つ。 これらが少しずつリンクして、最後にわっか。 この中に社会の規範にのっとっている方はいません。 なるようになっちゃったヒトたち。 プライドの残りかすのようなお話。 そう感じると、自虐的で辛かったり。

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2013/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

奥田英朗は大好きな作家さん。なんかこの方の小説を読むと、人が愛しくなります。 でもこの本は衝撃的でした。 あまりにも下品すぎてw 帯に「いや〜んお下劣※紳士淑女のみなさまにはお薦めできません。(作者)」と書いてあったのも納得です。 単行本のカバーを外してみて下さい。唖然とするからw はっきり言います。嫌いな人のが多いのではないでしょうか。(この後に他の方々のレビューを読むのが楽しみです) でも相変わらず奥田さんの快活な文体が躍動的でジェットコースターに乗ってるようなスピード感を感じました。 登場人物が濃すぎて最後の方は胃もたれを感じるくらいでした。 でもなんだか最後のシーンで納得してしまったんですよね。 ららぴぽ。 このタイトルの意味を知った時に人間がまた愛しくなりました。 奥田マジックですね。

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2013/01/23

普通に生活する上で、すれ違ったり関わったりする人間の数って、たくさんあると思うけど、 それぞれに世界があって、ちょっとした瞬間だけ関わって自分の生活の一部になる事… 無意識だけど…毎日頻繁にある。 その一部を掻い摘まんでそれぞれの人間の日常を描いたお話。 「a lot of ...

普通に生活する上で、すれ違ったり関わったりする人間の数って、たくさんあると思うけど、 それぞれに世界があって、ちょっとした瞬間だけ関わって自分の生活の一部になる事… 無意識だけど…毎日頻繁にある。 その一部を掻い摘まんでそれぞれの人間の日常を描いたお話。 「a lot of people」=ララピポ たくさんの人がごった返す渋谷での、他人だけど関わりがある人たちの人間模様を淡々と描いたお話。 読んでたら、自分が色んな人間関係で悩む事が、多少馬鹿らしくなった… 何で繋がっているのか…AV、官能小説家、ポン引き、フリーライター… ちょっと下ネタ満載だから、抵抗ある人は読まない方がよい。

Posted byブクログ

2013/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「家日和」「我が家の問題」がよい短編集だったので、同作家の別の短編集を図書館から借りて読んだ。途中、やたらシミがついて汚いページがあったなぁ。 6話からなる短編集だが、登場人物がリンクしていて、次の短編では脇役だった人が主役になるという手法。第2話を読み始めたとき、すぐにそれに気づき、章が変わるたび次の主役は誰かなと推理を楽しんだ。正解率は5割くらいだったかな。 6話の話はサークルを描いていて、丸くおさまる。(かな?) 各短編とも必ずや秘密を含んでいる。それは些事だったり重大な問題だったり。伏線は物語中にある、かならずや。 例えば、ネタバレですが、私は第1話の主人公が巨漢肥満体とは全然気づかなかった。マスコミのライターというだけで、こじゃれた都会風の青年を頭の中に描いていた。W稲田を出ているというエリート意識もしっかり持っているし。物語中、肥満女性から「あなたと私は似たもの同士」といったような言葉を吐かれるのだが、ぜんぜん気にせずスキップしていた。 こんな感じの秘密はストーリーの中で必ず明かされる。 凝った作りのトリッキーな短編集といったところで、面白く読めました。アダルトや下ネタに満ち満ちているので、苦手な人は苦手かも。

Posted byブクログ