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シュメル の商品レビュー

3.5

17件のお客様レビュー

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2024/08/19

シュメル文明単独で書かれた本というのは意外と少ないです。そんな中でシュメル文明とは何かということの全体像をわかりやすく語ってくれる本書は非常にありがたい作品です。 今から5000年前にこんな世界があったのかと読んでいて驚くばかりでした。 楔形文字の発明や神話というメジャーな話...

シュメル文明単独で書かれた本というのは意外と少ないです。そんな中でシュメル文明とは何かということの全体像をわかりやすく語ってくれる本書は非常にありがたい作品です。 今から5000年前にこんな世界があったのかと読んでいて驚くばかりでした。 楔形文字の発明や神話というメジャーな話題だけでなく、気候や地理、政治経済などそれらが生まれてくる背景も語られるのでこれは非常に興味深いものがありました。

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2023/07/03

シュメールの始まりからウル第三王朝までの歴史を書いた本。 シュメールについての書籍は限られているので貴重です。 シュメールは地政学的に紛争が尽きない場所なため、現代の戦争や移民問題などのヒントが詰まっています。

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2022/11/22

僕みたいな世界史を教養程度に学び直しする人にとっては詳細すぎる。逆にそこを専門にしている人にとっては素晴らしい本だなとも思う

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2021/01/06

最古の法典「ウルナンム「法典」」 やられてもやりかえさない。同害復讐法は採用していなかった。障害は賠償、銀を量って支払いする。 ハンムラビ法典は、遊牧民社会の掟である「同害復讐法」になっている。 裁判は、神明裁判。川に放り投げて、川の神が助けてくれれば、無実。

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2020/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シュメル人の存在を初めて知った。古代を研究する人たちの、人類の歴史を知りたい、という気持ちが伝わってくる熱い本だった。 今から約5千年前、初めての文字や文明だと考えられているシュメル人の歴史が書かれている。ロマンを感じるところとしては、それが人類で初めてだ、ということと、そして発掘されたものの資料から当時の人たちの気持ちを自由に想像することができる点だろう。 古代の絵は、世界史で見たかな、くらいだったけれど、こういうことをしている人です、と解説を受けると、なんだか可愛らしく思えてくる。 コロコロ転がす判子も面白かった。当時の職人たちは、きっとふつうに彫っているだけだと楽しくなくなってきて、だんだん凝っていったんだろう、なんかそれは今に通じるところがあるように思えた。 王朝の栄枯盛衰とかの歴史の部分は、少し難しかった。カタカナの固有名詞の羅列に圧倒されてしまった。でも史料も少ない大昔のことなんだから、それだけを解読するまでにもきっと膨大な手間がかかっているんだろう。 大昔のことを知りたい、私たちがどこから来たのか知りたい、という気持ちは、自分たちのことを覚えていて欲しい、という気持ちとも通じる。 知った私たちも、いずれは消えてしまう。 では、なぜ、なんのために歴史を知っておく必要があるのか。 知ってしまったらそれを役立てなければいけない、と思うのが人間の性だと思う。知らないよりも、知っている人はそこから教訓を得ようとするものである。歴史そのものよりも、その事実を私は知っている、ということが大切なのかもしれない。

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2018/11/24

メソポタミア5冊目 ポテロの本は、書かれた記録をもとに言えることを限定する歴史学者としてとても偉い姿勢で書いてあるけど、こっちは、考古学的なところへの視線が豊か あとは、シュメルにしぼってあるのも良い ポテロは抽象化、一般化しようとしており、そういう部分にすばらしい洞察が働いて...

メソポタミア5冊目 ポテロの本は、書かれた記録をもとに言えることを限定する歴史学者としてとても偉い姿勢で書いてあるけど、こっちは、考古学的なところへの視線が豊か あとは、シュメルにしぼってあるのも良い ポテロは抽象化、一般化しようとしており、そういう部分にすばらしい洞察が働いているし、いろんなヒントを提示はするけど、そこから先の、歴史化としての余計な言葉には敏感 ヨーロッパ人っぽい こっちは日本人なだけあってちょっとそのへん緩さがあるんだけど、基本的には事実の列挙や特徴的な事象の紹介になってて、一般化をされておらず、正直、ちょっと散漫 でも、具体的、という良さはある というわけで、そういうことがあるから、一冊の本で何かを完結させるのはよくないなーと改めて思った 次はついにギルガメッシュに入って、エジプトか、視線を変えて考古学か文字へいくかね

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2017/08/24

チグリス川とユーフラテス川に挟まれたメソポタミアの南部。 世界最古の文明の地は歴史の教科書でもおなじみだ。 その文明に一大変革を与えたのがシュメルである。本書は発掘 された遺跡や遺物からシュメルの文化・社会制度・宗教などを 読み解き、解説している。 時代を遡ること5...

チグリス川とユーフラテス川に挟まれたメソポタミアの南部。 世界最古の文明の地は歴史の教科書でもおなじみだ。 その文明に一大変革を与えたのがシュメルである。本書は発掘 された遺跡や遺物からシュメルの文化・社会制度・宗教などを 読み解き、解説している。 時代を遡ること5000年から3000年前に文字を持ち、通商を行い、 法典を作り、戦争をして、奴隷を持ち、神々を崇めて、学校では 読み書きのできる書記を育てていたんだよな。 しかも、日本の判子に通じる円筒印章まで作成している。 この時代に既にビールが飲まれていたことも興味深かったが、 何故、これほど時代が経っても情報が残っているかだった。 粘土板なんだよね。この時代に紙はない。情報を記すのは粘土板 のみ。それが乾燥した土地であったことや、火災にあっても紙の ように焼失しなかったことが大きい。 持ち歩いたりするには不便だが、保存という観点で考えたのなら 粘土板は紙よりも優れているような気になった。 ただし、保管するには場所を必要とするけれどね。 古代文明は教科書で習ったことくらいしか知らないし、ともすると オカルトネタになってしまうのだが、本書は出土品の解説が多く、 「へぇ、こんな文化を持った人たちがいたのか」と面白く読めた。 尚、文字を書くのに使用されたのは葦だそうだが、メソポタミアの 葦は日本の葦と違い太くて丈夫なのだそうだ。その葦のペンの 使い方のコラムが楽しかった。私も書いてみたいけど、葦が手に 入らないよね。 イラク戦争の際に、貴重な出土品が博物館から盗まれてしまった のは哀しい。戻って来たものもあるようだが、破損した部分もあった とか。 遥か昔ではあっても、歴史を刻んだ資料は盗んだり壊したりしない で欲しいな。

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2016/10/31

 現在分かっている限りのシュメール文化について解説してくれる一冊。  文字・教育・戦争・儀礼・信仰など、あらゆる側面からシュメール人を浮き彫りにしていく。

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2015/06/27

簡にして要を得た記述。シュメルなんてとおーい昔の話でありながら、なんだかロマンを感じたりするんだよね。 にしても、未解読の粘土板が数十万個あるとか。いやあ、コンピュータの発達によって、なんか突然一気に解析できたりせんのかのう。

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2015/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

五千年前のイラクの地で、当時すでに文字やハン コ、学校、法律などを創り出していた民族がい る。それが、今までほとんどその実像が明らかに されてこなかったシュメル民族である。本書は、 シュメル文明の遺物を一つ一つ紹介しながら、そ の歴史や文化を丹念に解説するものである。人類 最古の文明にして現代社会の礎を築いた彼らの知 られざる素顔とは―。多様かつ膨大な記録から、 シュメルの人々の息づかいを今に伝える。

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