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生物から見た世界 の商品レビュー

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104件のお客様レビュー

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2021/12/08

中野中央図書館で借りた。 これはめちゃくちゃ面白い!!!! 1時間やそこらで読めてなんと楽しい本だ! その名の通り人間以外の生物から見た世界について。 序章 環境と環世界 一章 環世界の諸空間 二章 最遠平面 三章 知覚時間 四章 単純な環世界 五章 知覚標識としての形と運...

中野中央図書館で借りた。 これはめちゃくちゃ面白い!!!! 1時間やそこらで読めてなんと楽しい本だ! その名の通り人間以外の生物から見た世界について。 序章 環境と環世界 一章 環世界の諸空間 二章 最遠平面 三章 知覚時間 四章 単純な環世界 五章 知覚標識としての形と運動 六章 目的と設計(プラン) 七章 知覚像と作用像 八章 なじみの道 九章 家(ハイム)と故郷(ハイマート) 一〇章 仲間 一一章 探索像と探索トーン 一二章 魔術的環世界 一三章 同じ主体が異なる環世界で客体となる場合 一四章 結び

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2021/10/07

about umweld.知覚能力による環環境の捉え方の違い。意味の付与は無理してするのものではないのかも。そのままでよいのかも。

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2021/09/21

環世界や魔術的環世界など、日常生活では耳にしないような小難しい概念が度々登場する。 内容としては、新たな視点から生き物、および生き物が捉えてる世界を解明しようとするものであり、示唆に富んでいる。 相手の主観を通して世界を捉えようとする行為は、動物に限って重要なのではなく、人と人の...

環世界や魔術的環世界など、日常生活では耳にしないような小難しい概念が度々登場する。 内容としては、新たな視点から生き物、および生き物が捉えてる世界を解明しようとするものであり、示唆に富んでいる。 相手の主観を通して世界を捉えようとする行為は、動物に限って重要なのではなく、人と人の関係性の中でも重要なものである気がする。 主体によって世界は変わる。

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2021/09/12

「環世界」という言葉に既視感があり、手にとった一冊。 この言葉に初めて遭遇したのは、『目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)』 という本を読んだときだったかと思います。 環世界は、人間だけでなく、他の生物も当たり前のように持っています。 人間の視点、ハエの視...

「環世界」という言葉に既視感があり、手にとった一冊。 この言葉に初めて遭遇したのは、『目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)』 という本を読んだときだったかと思います。 環世界は、人間だけでなく、他の生物も当たり前のように持っています。 人間の視点、ハエの視点など、様々な感覚知について、端的にわかりやすく書かれているこの本は、確かに一部古い学説が掲載されておりますが、それでもワクワクさせられる一冊でした。 自分の見えている世界が全てではない、ということに気づいた後の、もう一歩の好奇心を、満足させてくれる、軽やかな読み応えのある一冊でした。 今年も読書の秋がやってきました。 今年は、古典に触れてみようかと思います。

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2021/05/22

人間を含む生物の感覚と、そこから見える主観的な世界。自分が見ている世界も主観であることを免れ得ない。そういうものの見方を鮮やかに示している。 最近出版される本にもしばしば引用されているが、気軽に原本に触れられるのはありがたい。良書。

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2021/04/26

人間が見ている世界が全てではないことを教えてくれる。動物の世界がいかに自分と違うのかこの本でもわかることにはわかるが、これをVRを使って誰もが体験できるようになれば、多様性への共感が高まるし、環世界に生きているという実感がわいて面白いなと感じた。

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2021/04/10

・「環境」は、あくまで客体であり、主体の周りに存在しているだけのもの。 ・一方で「環世界」は、主体が意味づけをして構築した世界を指す。 環境問題はあくまで人間が起こした侵略のしっぺ返しであって、それが動物やら自然やらに貢献するものだという文脈はあまりに身勝手になるのだと。

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2020/11/04

甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす"環世界"の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激に対する物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初...

甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす"環世界"の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激に対する物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。 我々が見ている世界だけが唯一無二ではないことがわかる良書です。例えば、知能の高い人類もマダニの他力本願な生存本能を嗤えない。それは彼らがきちんと生存し続けている事実を見れば明らかである。

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2020/07/26

同じ部屋の中にいても、虫には光のみが浮かんで見えていて、人には光に照らされた家具などが見えている。 同じ環境にいても、どのように見えるかは客観性ではなく、主体性であるという環世界という考え方を基に、生き物の多種多様な行動をカテゴリーごとに丁寧に紐解いていく。 見たいものが見えてい...

同じ部屋の中にいても、虫には光のみが浮かんで見えていて、人には光に照らされた家具などが見えている。 同じ環境にいても、どのように見えるかは客観性ではなく、主体性であるという環世界という考え方を基に、生き物の多種多様な行動をカテゴリーごとに丁寧に紐解いていく。 見たいものが見えているということ、そして同じ場所にいてもひとりひとり見えているのが違うことは、日々も同じではないか。 あふれる情報の中で自分は何を見出しているのか、見出していきたいのか、生活のヒントにもなる本。

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2020/07/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そのときぼくは中学二年生。説明はとてもむずかしかったが、とにかく動物には世界がどう見えているのかということではなくて、彼らが世界をどう見ているかを述べていることはわかった。 訳者あとがきより 当時、戦時中の工場で本書(神波比良夫氏訳)を手に取った訳者がこうやって新たに(といっても2005年刊)訳すのはなんだか運命的。ユクスキュルが環世界の発想が「科学的」でないと思われ、フリーの身で苦労しながら研究を続けた、という背景もあとがきから知ることができました。たしかに主体を様々な生物に置き換え、見ている世界を研究するのだから、どこか哲学的にすら思えます。明確な答え合わせというより、検証して想像するしかありませんし。 しかし、さらに多くの経験から判断すると、コクマルガラスはそもそも静止しているバッタの姿を知らず、動く姿にしかセットされていないらしい。多くの昆虫の「死んだふり」はこれで説明できよう。つけまわす敵の知覚世界に昆虫の静止した姿というものがないのであれば、昆虫は「死んだふり」をすることによって、その敵の知覚世界から確実に抜け落ちてしまい、敵が探しても見つかるはずがないのである。 5章 知覚標識としての形と運動より 横を通り過ぎる蝶には蝶道が見えていて、地面を啄む雀には自身にとっての食料が見えていて、案外都会の鳩にしたら我々人間のことは無害な生物として見えている。同じ環境にいながら異なる環世界を見ている。それは時に想像の手助けになり、新たな視座を得たような気分です。話は変わるけれど、こういう本をたまにしか読まないので、じゃあ、ゾンビは? エイリアンは? プレデターは? レプリカントは? 巨神兵は? とフィクションの世界の生物の環世界に思いを馳せてしまいます。

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