醜聞の館 の商品レビュー
著者の1927年発表のミステリ第三作で、日本では戦前から何度か刊行予告がありながら、これまで実現してこなかったまさに幻と言う名がふさわしい「ゴア大佐シリーズ」初の邦訳版です(ゴア大佐シリーズの第三作でもあります)。 この手の作品は得てして幻のままのほうが良かった。。。と言うことに...
著者の1927年発表のミステリ第三作で、日本では戦前から何度か刊行予告がありながら、これまで実現してこなかったまさに幻と言う名がふさわしい「ゴア大佐シリーズ」初の邦訳版です(ゴア大佐シリーズの第三作でもあります)。 この手の作品は得てして幻のままのほうが良かった。。。と言うことになりがちですが、なかなかどうして上流階級の醜聞をテーマに読み応えのあるミステリとなっています。 謎ときものとしても読めますが、本作品の一番の魅力はその真相に隠された後のロス・マクドナルドを髣髴させるような人間ドラマにあるように思います。 他の作品も是非翻訳して欲しいです!
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