イエスの生涯 の商品レビュー
遠藤周作の考える「同…
遠藤周作の考える「同伴者イエス」の考えが凝縮された一冊。「キリストの誕生」と併せて読むと尚よしかと。
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聖書に書かれている奇…
聖書に書かれている奇跡や逸話などを取り上げ、その意味するところを解釈しつつ、著者なりのイエスの実像ひいてはキリスト教信仰を明らかにしていく。様々な資料を引きつつ書かれているので、クリスチャンでない自分でも抵抗をあまり感じずに読めた。
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イエスがなぜ殺されな…
イエスがなぜ殺されなければならなかったのか。その真実に迫る本です。
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キリスト教に興味がな…
キリスト教に興味がなくても読みやすいと思います。遠藤周作のキリスト教感がよくわかるのでは?
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聖書を読むなら先にこ…
聖書を読むなら先にこれを読んだほうが、だいたいの流れが分かる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
自分の思い描いていたイエスの姿とは全く違った印象を持った。 神の愛を伝えたいイエスと目の前の見える奇跡を求める民衆とのギャップ。 イエスがここまでの孤独を抱えていたことを知らなかった。 イエスの苦しみはまさに人間が抱える様な苦しみで、神の子にも関わらず人間の苦しみも分かち合ってくださる。 自分の中では勝手にイエスは「思い悩むことのない、完璧な存在」と思っていたが実はそうではない。 無力だったからこそ、弟子たちに伝えられたことがあったのだ。 地上に来てくださり、神であり人でもある神の子に感謝する気持ちがより一層強まった。
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日本人からみたイエス像をリサーチや情景を含めてよく言語化されており読んで楽しかったし、弟子像についても多くを新しく認識することができた。 最後になるにしたがって、はっきりとすることが難しくなってきていたけれど言いたいことは書いてあったと思う。どうにか書かずしていられなかったと思う...
日本人からみたイエス像をリサーチや情景を含めてよく言語化されており読んで楽しかったし、弟子像についても多くを新しく認識することができた。 最後になるにしたがって、はっきりとすることが難しくなってきていたけれど言いたいことは書いてあったと思う。どうにか書かずしていられなかったと思うしいい仕事をしてくれたと感謝の気持ちが湧きました。日本人の自分にとってもしっくりくるイエス像だったが、自分の心に従って様々イエス像が作られる。また弱者については永遠のテーマなのかな?この作者の他の本も読んでみたいです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
私は本書にイエスの天涯孤独を読んだ。 「汝等は徴と奇蹟を見ざれば信ぜず」(ヨハネ、4・48)とあるが、民衆はおろか、弟子たちですらもイエスの真意には寄り添わず、ひたむきに「愛」を説くイエスに、病を治す奇跡や、ユダヤ民族主義のリーダーとして立ち上がることを期待していた。 「裏切り者」ユダに、イエスの意図を理解したうえで、民衆が求める者へと路線を変えてほしいと切に願い、幻滅した「哀しき男」[第8章]としての像を見たのは斬新な指摘であると感じた。 お伽噺のような「物語」を基にして、説得的な「事実」を論理的に追及しているというある種の矛盾がとても面白かった。
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231109049 愛されないもの悲しいもの、救われぬものが必要なものは「奇跡」ではなく「愛」であり「寄り添い」である。
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人間は神の愛よりも奇跡や効果ばかりを求める。著者の言葉を借りるなら、私たちのほとんどは卑怯で弱虫だ。私にもイエス様の哀しげな顔が見える気がした
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