項羽と劉邦(中) の商品レビュー
ようやく劉邦を中心に話が回りだし、小説としては盛り上がってきた…が、劉邦は良いとこあったか?と思うほどの活躍(がないぶり)。ちょこちょこ「寛容さだけが取り柄」みたいな話が出てくるのが面白い。ここからどうやって項羽を倒して漢の皇帝となるのか、引き続き下巻が楽しみ。
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韓信登場。有名な鴻門の会の場面がある。 張良や范増が何をしているか、イマイチわからない… 最後の紀信と周苛あたりがドラマティック。
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劉邦の元にたくさんの優秀な人材が現れる。 項羽にあまり重用されず劉邦の元に行き大仕事をなす韓信。劉邦の右腕として、様々な戦略を考える天才軍師張良。また、誰彼構わず官位をくれる劉邦を頼りに属することになる陳平など。魅力的な人物ばかりが登場した。 一方項羽は自分の親族にしか良い官位は与えず、亜父と慕っていた范増をも陳平の策に溺れ手放してしまう。いつでも弱音を吐いたり、すぐ意見が変わる劉邦だが、そんな男だからこそと仲間になる人たちがいて、リーダーシップとは面白いなとより感じた。 まだまだ項羽の勢力は衰えていないのでここからどう劉邦が天下を取るのか、しかし、だんだんと心が離れていく項羽兵。方向性の違うリーダーだが一体どうなるのか。下巻に続く
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新たな参謀・張良が登場した。そして、有名な「鴻門の会」の場面へと進む。しかし、劉邦の劣勢を思うと、この伝説は一味違った視座が与えられた。中巻では、やがて項羽の天下とはならないことが判っていても、劉邦軍の潰走・敗走に気が沈む。劉邦を慕うが故に身代わりとなった紀信とその友・周苛の最期...
新たな参謀・張良が登場した。そして、有名な「鴻門の会」の場面へと進む。しかし、劉邦の劣勢を思うと、この伝説は一味違った視座が与えられた。中巻では、やがて項羽の天下とはならないことが判っていても、劉邦軍の潰走・敗走に気が沈む。劉邦を慕うが故に身代わりとなった紀信とその友・周苛の最期が凄まじい! 劉邦はつくづく良い家臣に恵まれた、天が選んだ逸材なのだと感じた。
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逃げてばかりの劉邦。 恐ろしい項羽。 面白い。 たくさんでてくる将たちの人間性たちも面白い。 そして紀信と周苛・・すごい。
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けい陽城落城まで。劉邦の動きを中心に。劉邦が人をよく使ったとはよく言われれるが、ではどのように人をひきつけて人を使ったのかというのはなかなか難しく、わかりにくい。本を読んでも分かったとは思えないところがいいかも。一方の項羽はある意味分かりやすい。力がすべてという点で現代に至るまで...
けい陽城落城まで。劉邦の動きを中心に。劉邦が人をよく使ったとはよく言われれるが、ではどのように人をひきつけて人を使ったのかというのはなかなか難しく、わかりにくい。本を読んでも分かったとは思えないところがいいかも。一方の項羽はある意味分かりやすい。力がすべてという点で現代に至るまでよくいるタイプかと感じた。
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いよいよ、劉邦たつ! 集う仲間たちとその死を乗り越えて、下巻に続く! この巻では、エピソードを入れながら、いろんな武将が出てくるよ。張良、韓信をはじめとして、陳平の某策、黥布裏切りのお話と紀信の身代わりのお話など、劉邦を取り巻く、個性豊かな人物が紹介されていきます。
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※このレビューにはネタバレを含みます
劉邦の関中制覇、鴻門の会での項羽への屈従、彭城への進軍、つかの間の勝利と大敗北、滎陽での籠城戦、そして撤退。今巻も事件が頻発し、見所も多い。 張良や陳平といった軍師の活躍も面白いけれど、巻末に登場する紀信の存在感が心に残る。悪口癖のある、特に取り柄もなさそうな男だけれど実は、この世に誰か一人だけ、好きな人間を持ちたくて仕方がない心を隠している、と描かれる紀信の潜めた感情の熱さ、そしてそれが表現されるときの、自身を焼き尽くすほどの激しさが悲しく、しかし静かに胸に迫る。
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中巻読了。 劉邦陣営は、各自の役割分担がハマってきつつあり、部下たちの働きぶりが光っています。 対して、項羽側は、項羽自身が軍そのものみたいな感じなので、凄く強靭なのですが、ツメの甘さもみられます。 今後の漢VS楚がどのような展開になるのか、下巻に期待です!
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漢文の授業でやった「鴻門の会」がついに! 白文を読んだ後なので司馬遼太郎の臨場感あふれる書き方にさらに引き込まれました。 紀信と周笴の最期がまさに壮士なり。 2人ともかっこよかった…
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