プロポーズは唐突に の商品レビュー

キャロル・マリネッリ(著者),青海まこ(訳者)

2013/07/07

父の経営するリゾートホテルを安く買い叩き、ろくでもない支配人マシューを送り込んできた憎むべきホテルチェーンの所有者ルカのベッドで、ある朝、目が覚めたヒロインのフェリシティ。ルカは、フェリシティの家庭の事情やマシューの卑劣な行為を知り、彼女に救いの手を差し伸べてくれます。
お互いに惹かれあうものを感じた二人は、フェリシティがルカに純潔を捧げたことと、ルカ側の事情で、急遽便宜上の結婚をすることに…。
ここまでは、話のテンポも良く、ヒーローも素敵に感じられました。
ですが、ヒーローの元カノが、ヒーローのお父さんの親友と結婚していて、家族ぐるみの付き合いが続いていたり、仕事上でもヒーローの会社の広報担当者として彼にべったり（未練たっぷり）だったりと、なかなかイヤな感じでヒロインに絡んできます。
女性経験は豊富そうなヒーローですが、おぼっちゃま育ちのせいなのか、人の気持ちに鈍く、元カノの策略には気付かないし、ヒロインの孤独やヤキモチにも気付いてあげられません。「この傲慢鈍感ヒーローめ！」と、イライラしてしまいました。
後半は、精神的にどんどん追い詰められていくヒロインがかわいそうでたまりませんでした。ヒーローに関してもろくに見せ場が無いふがいない状態で、それほど大きな見せ場も無し。
ヒーローには最後、もうちょっと活躍して欲しかったなぁ…。

2009/10/04

【メモ】便宜結婚

【あらすじ】
父のため好きでもない男と婚約をしなければならない・・そんな日のディナーでアルコールで不安を紛らわせるつもりが、相手の男の策略で思うより多くの酒を飲まされ、気がつけば見知らぬ男性に助けを求め、その男性の部屋で目覚めた。
相手の男が父の窮地の原因の男だとしり、その不満をぶつけたが、実情をしり改善すると約束し、そしてヒロインをも救うため便宜結婚を申し出たのだった。

【感想】
表面上は便宜結婚だけれども、ヒーローの方は心が決まっていて、お互いの気持ちがわからないためのすれ違いの結婚生活。
ヒーローの元恋人の策略でヒロインが立ち去るシーンのヒーローにほろりときました。
しかし、いつも思うけど元恋人がいくら秘書として有能でも、その後もしつこく雇い続けられるのかな、と不思議だ。実力主義の社会では、それはそれ、これはこれってわけられるほどクールなだけなのか。