日本の伝統 の商品レビュー
結論、自分向けの本ではなかったです。 岡本太郎の本は好きなのですが、さすがに庭とかの石とかの解説されてもピントきませんでした。 全体として、伝統を徹底的に見返すという目的の本です。写真付きで解説などされています。 チェックした点 ・知覚の恒常性という説 ・伝統というものは我...
結論、自分向けの本ではなかったです。 岡本太郎の本は好きなのですが、さすがに庭とかの石とかの解説されてもピントきませんでした。 全体として、伝統を徹底的に見返すという目的の本です。写真付きで解説などされています。 チェックした点 ・知覚の恒常性という説 ・伝統というものは我々が現在において新しく作るものです。
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縄文土器、光琳、庭園の3つを取り上げて繰り広げる伝統論。興味がないひとにはやや読み進めにくい内容ではあるものの、岡本太郎の視点を通して語られる日本の伝統には、爆発的に新鮮な発見が満ちている。
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伝統とは創造である。過去を見直し、現在を正しくとらえるためのもの 過去は現在が未来に飛躍するための契機に過ぎない 受け継がれるものは形式ではなく業 縄文土器は、狩猟生活時の、我々が忘れた空間感覚で作られている
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太郎さんは怒っている。伝統と言われるものにあぐらをかいて、それをなぞってさえいれば結構とされる体質に。 庭について語られるところは特に興味深い。わたしが感じた龍安寺のしんとした感じ、銀閣寺のひんやりした感じ。太郎さんの語りは、鋭く、深く、細部にまでわたります。
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痛快&力強く&的確に、伝統に対する挑戦を訴えています。 文中には、様々な「日本の庭」に足を運んで、太郎自身が 撮影した写真で、彼独自の考察が述べられています。 紹介されている庭に行ったときには、この文庫本を手にして、 岡本太郎と自分の感覚を比較してみるのも面白...
痛快&力強く&的確に、伝統に対する挑戦を訴えています。 文中には、様々な「日本の庭」に足を運んで、太郎自身が 撮影した写真で、彼独自の考察が述べられています。 紹介されている庭に行ったときには、この文庫本を手にして、 岡本太郎と自分の感覚を比較してみるのも面白いかも♪
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縄文の中に日本人が忘れかけた想像力の原点を見る。 岡本太郎は飼いならされた芸術に牙を剝き日本人の 感性の泉である縄文を古代遺跡ではなくアートとして 紹介する。 作品として縄文土器を見た時、自由な表現力と未知 のエネルギーに満ちた作品群に圧倒される。 それは狩猟民族であった頃...
縄文の中に日本人が忘れかけた想像力の原点を見る。 岡本太郎は飼いならされた芸術に牙を剝き日本人の 感性の泉である縄文を古代遺跡ではなくアートとして 紹介する。 作品として縄文土器を見た時、自由な表現力と未知 のエネルギーに満ちた作品群に圧倒される。 それは狩猟民族であった頃の日本人の空間認識や 野性的な本能の爆発であった。 伝統に唾を吐きかけ、怒りにも似た憤りをまき散らす。 表現に対する真剣さ、芸術に対する意志の強さ。
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TOIROの安丸です。 日本の文化を、もっと気軽に生活の中に活かそう! そんな想いではじめたTOIROですが、なんとまったく 同じ考えを55年ほど前に記した本に出会いました。 それは、 岡本太郎の 『日本の伝統 』 痛快&力強く&的確に、伝統に対する挑戦を...
TOIROの安丸です。 日本の文化を、もっと気軽に生活の中に活かそう! そんな想いではじめたTOIROですが、なんとまったく 同じ考えを55年ほど前に記した本に出会いました。 それは、 岡本太郎の 『日本の伝統 』 痛快&力強く&的確に、伝統に対する挑戦を訴えています。 文中には、様々な「日本の庭」に足を運んで、太郎自身が 撮影した写真で、彼独自の考察が述べられています。 紹介されている庭に行ったときには、この文庫本を手にして、 岡本太郎と自分の感覚を比較してみるのも面白いかも♪
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とても刺激的で痛快! 二日半で読み終えてしまった。また、文化財とか文化行政の道に進もうとしている自分にとっても、大切な言葉が並んでいた。読んでよかった、と心から思う。 取り違えてはいけないのは、岡本太郎は過去の伝統を否定しているのではなく、克服すべき対象として肯定しているのだ、...
とても刺激的で痛快! 二日半で読み終えてしまった。また、文化財とか文化行政の道に進もうとしている自分にとっても、大切な言葉が並んでいた。読んでよかった、と心から思う。 取り違えてはいけないのは、岡本太郎は過去の伝統を否定しているのではなく、克服すべき対象として肯定しているのだ、ということ。
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芸術でも何でもそうだけど。伝家の宝刀があって。「自然に勝るものはない。」といったら9人は頷く。ボクもそう思っている。ただたった1人だけ納得いかない顔をするだけ。10人の納得を得るために芸術があるわけではない。たった1人だけのために芸術家がいるんだと。そう考える方が芸術にも自分のた...
芸術でも何でもそうだけど。伝家の宝刀があって。「自然に勝るものはない。」といったら9人は頷く。ボクもそう思っている。ただたった1人だけ納得いかない顔をするだけ。10人の納得を得るために芸術があるわけではない。たった1人だけのために芸術家がいるんだと。そう考える方が芸術にも自分のためにもなる。弥生式土器を見てこれが芸術だと言っても爆発は始まらない。これを創造した人を思い浮かべるとマグマが動く。庭はいい。眺めているだけで時間を忘れてしまう。ふと目をやると石が組まれている。そのときに我に返って時を意識する。そういうもんだ。
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「古典はその時代のモダンアートだった」という言葉に納得。 日本の芸術をどうにかしなくては、という使命感のためか、文章にパワーがある感じ。 昭和20〜30年代に書かれた文章なのに、言うことが全然古くなってないのがスゴイ。
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