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ファシリテーター完全教本 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2009/10/04

読書会 vol.3 presented by 長谷川 題名:ファシリテーター完全教本 最強のプロが教える理論・技術・実践のすべて (原題:The Skilled Facilitator) ロジャー・シュワーツ,300ページ, 日本経済新聞社, 2005年7月25日, 2800円...

読書会 vol.3 presented by 長谷川 題名:ファシリテーター完全教本 最強のプロが教える理論・技術・実践のすべて (原題:The Skilled Facilitator) ロジャー・シュワーツ,300ページ, 日本経済新聞社, 2005年7月25日, 2800円(税抜). Abstract: ファシリテーションの本質は「対話」にある。本書はグループで高い成果を創出するために必須スキルとなったファシリテーションの解説を目的としている。本書では他書とは異なり、ファシリテ−ターのスキルではなくマインドを強く認識する点に注力している。このサマリーでは、ファシリテ−ターの理想モデルである相互学習モデルに焦点をあて、そのモデルを使用する際に必要な基本価値と基本想定、戦略、その結果得られる成果について解説する。 Keywords: ファシリテーター、対話、相互学習モデル、基本価値、基本想定 1. <プロフェッショナル・ファシリテーター>アプローチと原則 1.1 グループ・ファシリテーションの必要性 【グループ・ファシリテーション】 グループにおける問題定義、問題解決、意思決定の方法を改善させ、グループの能力を高めるために行われるプロセスである。 【現状分析】 現代社会ではグループで働くことは基本である。新たな価値を創出する手段としてグループがますます注目されている。しかし、その実態はグループの成果に不満が残る場合がしばしばある。 【目的】 ファシリテーション・スキルの目的はグループの能力を高めることにある。 【必要とする場面】 2人以上で仕事をする人は、誰もがファシリテーション・スキルを身につける必要がある。 1.2 アプローチ 【<プロフェッショナル・ファシリテーター>アプローチ】 基本価値と基本想定に基づくグループ・ファシリテーション理論を出発点として、基本価値と基本原則から導き出したテクニックと方法を含んでいる。 2. ファシリテーションモデル 2.1 一方的コントロールモデル⇒自らの言動を組立てるのに使用 2.2 コントロール放棄モデル⇒2.1から改めた際に陥りがち 2.3 相互学習モデル 特に困難条件下に置かれたファシリテーターとその協働グループが能力を高められるようにするモデル。 【基本価値】 ・ 確かな情報 ・ 情報に基づいた自由な選択 ・ 内面的コミットメント ・ 共感 【基本想定】 ・ 私は情報を持っているが、他の人たちだって情報を持っている ・ 私達は、他の人の見ていないものを見ている可能性がある ・ 相違は学びの機会である ・ 人は与えられた状況下で誠実に行動しようとする 【戦略】 1. 想定や推察を確認する 2. すべての関係情報を共有する 3. 具体例をあげ、重要な言葉の定義を確認する 4. 理由と意図を説明する 5. 「態度」ではなく「関心」に焦点を合わせる 6. 提案と質問を組み合わせる 7. 議論のプロセスと意見の相違を解消する方法を一緒に作る 8. タブーを話し合う 9. 必要水準のコミットメントを生み出す意思決定プロセスを使う 【結果】 ・ 理解を深め、対立と防御反応を減らす ・ 信頼が強まる ・ 自己達成と自己閉鎖のプロセスを減らす ・ 学びが多くなる ・ 能力を高める ・ 仕事生活の質を高める 3. まとめ グループが機能しない場合、大半のファシリテーターは自身の考え方がファシリテーションを失敗させていることに気づかないことがある。本アプローチを用いることで、自分の行動が有効でなくなる条件と、どのようにして自分の考え方が知らず知らずのうちに自らの行動を効果的でなくすのかを教えてくれる。

Posted byブクログ

2009/10/04

この本は、とにかく「現状分析―介入サイクル」という概念を頭にたたき込むためか、この概念を形を変えて(場合によっては形を変えずに)くどいほど何度も出てきます。とはいえ、こういう型を身体に埋め込むというのはそう簡単にできるものではないわけで、何度もそのサイクルを試して振り返らないとス...

この本は、とにかく「現状分析―介入サイクル」という概念を頭にたたき込むためか、この概念を形を変えて(場合によっては形を変えずに)くどいほど何度も出てきます。とはいえ、こういう型を身体に埋め込むというのはそう簡単にできるものではないわけで、何度もそのサイクルを試して振り返らないとスムーズに使うことはできないでしょうね。まさに「トライアンドエラー」です。基本的にファシリテーションの現場が想像できる人にはオススメです。「ファシリテーションってなによ?それって役に立つの??」って人は、まず、初心者向けの本を読んだほうが頭に入りやすいと思います。

Posted byブクログ