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ツルとタケシ の商品レビュー

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2023/01/04

母が版画、創作絵本で儀間比呂志先生に師事していました。力強い版画と沖縄の風景が素晴らしい。戦争画絵本も皆さんに読んでほしい。 楽しい昔話もたくさん有ります。 沖縄名護駅に先生の絵が飾られています。

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2015/12/10

戦時中の宮古島を舞台に、6歳でハンセン病の診断を受けたツルを主人公とした絵本。療養所に入り、乏しい食事で過酷な奉仕作業に従事するも空襲で焼け出され、引き取りに来た兄のタケシ、患者のキクと新たな生活を営むツル。だが、米軍の機銃掃射から逃げまどい、見つけた居場所は日本軍が奪ってしまう...

戦時中の宮古島を舞台に、6歳でハンセン病の診断を受けたツルを主人公とした絵本。療養所に入り、乏しい食事で過酷な奉仕作業に従事するも空襲で焼け出され、引き取りに来た兄のタケシ、患者のキクと新たな生活を営むツル。だが、米軍の機銃掃射から逃げまどい、見つけた居場所は日本軍が奪ってしまう。しまいにはマラリアで命を落とし、遺骨の受け入れさえ親戚から拒否される。ハンセン病への偏見と強制隔離に加え、すさまじい戦禍が幼い兄妹を追い詰めていくさまを、力強いタッチの版画で描いている。

Posted byブクログ

2011/02/16

以前、この本の作者儀間比呂志(ぎまひろし)さんの絵本を読み、他の本も読んでみたくなったので、取り寄せました。 私も行ったことのある、宮古島を舞台にしたお話です。 ハンセン病や戦争をテーマにした本ですが、暗く卑屈な心ではなく、前向きな不屈な心を描いています。 ハンセン病は...

以前、この本の作者儀間比呂志(ぎまひろし)さんの絵本を読み、他の本も読んでみたくなったので、取り寄せました。 私も行ったことのある、宮古島を舞台にしたお話です。 ハンセン病や戦争をテーマにした本ですが、暗く卑屈な心ではなく、前向きな不屈な心を描いています。 ハンセン病は感染力も弱く、治療すれば必ず治る病気です。しかし国は、1996年まで「らい(ハンセン)予防法」という法律で、「らい病(ハンセン病)は、一生治らない病気だ。人にうつす力も強い、恐ろしい病気だ」と国民に宣伝し、この病人たちを、むりやりにへんぴな土地の療養所に閉じ込めて、長い間患者や、家族の生きる希望と、人間としての自由を奪ってきました。 この絵本は、妹がハンセン病にかかってしまった兄弟と、その家族の物語です。 こういった、理不尽な現実から目を背ける事なく向き合い、『伝えたい』という意志の強い物語を読み、語り継いでいきたいものです。 沖縄や、戦争や、差別などの『事実』についてもっと知りたいので、他にも読んでみたいと思います。

Posted byブクログ