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箪笥のなか の商品レビュー

3.8

53件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2012/08/17

漂う雰囲気や空気の感じはすごく良いのだけれども、どこまでが会話でどこからが地の文なのかが分かりにくい。あえてわかりにくくしているのだろうなと思うけれども、素早く勢い良く本を読みたい人には向いていない。 逆に、ゆったりとした雨の日の午後なんかにじっくりと本を読みたいときには良いかも...

漂う雰囲気や空気の感じはすごく良いのだけれども、どこまでが会話でどこからが地の文なのかが分かりにくい。あえてわかりにくくしているのだろうなと思うけれども、素早く勢い良く本を読みたい人には向いていない。 逆に、ゆったりとした雨の日の午後なんかにじっくりと本を読みたいときには良いかも。

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2012/07/03

不思議な箪笥にまつわる短編集 この世に存在する目に見えないもの、でも怖いものではなくて、どこか懐かしく、温かな気持ちになります。

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2012/06/06

弟は口笛を吹く。空気ばかり洩れている。 音が聞こえないよ。 いいんだ。だってぼく虹を吹く練習をしてるんだよ。 独身の姉と結婚して子供も生まれた弟を取り巻く現実的な人間関係も描きつつ、他所から引き取った箪笥によって導かれる日常のちょっと不可思議な話がさらりさらりと紡がれている。...

弟は口笛を吹く。空気ばかり洩れている。 音が聞こえないよ。 いいんだ。だってぼく虹を吹く練習をしてるんだよ。 独身の姉と結婚して子供も生まれた弟を取り巻く現実的な人間関係も描きつつ、他所から引き取った箪笥によって導かれる日常のちょっと不可思議な話がさらりさらりと紡がれている。回想シーンも好き。

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2012/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

出版社 / 著者からの内容紹介 長野まゆみの新境地が、いまここに拓かれる。 古い紅い箪笥をめぐる不思議ワールド 弟は少年のとなりへ布団を敷く。 久しぶりに紅い箪笥のそばで眠るのを愉快がる。 幼い日の晩のように見知らぬ人物が枕もとに佇つのを期待している。 頭からすっぽりかぶる黒い雨合羽を着たその人物は、 弟の耳に手のひらをあてた。 電車の音が聞こえてきたと云う。 小学生だった弟は、怖いだの気味悪いだのとは感じなかったらしい。 <本文より> **************

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2011/11/12

古い読書履歴より。 精霊が住み着く引出しを持つ箪笥を所有する女性と、妙にかんのいいその弟を主軸にした、和風幻想ファンタジー。 梨木果歩の「家守綺譚」に雰囲気がにている。 はじめに思ったのは、「こんなのもできるんだー。」 長野まゆみといえば、懐古レトロ調ショタもの、ときめてかか...

古い読書履歴より。 精霊が住み着く引出しを持つ箪笥を所有する女性と、妙にかんのいいその弟を主軸にした、和風幻想ファンタジー。 梨木果歩の「家守綺譚」に雰囲気がにている。 はじめに思ったのは、「こんなのもできるんだー。」 長野まゆみといえば、懐古レトロ調ショタもの、ときめてかかっていたので、ずいぶん本作の読み心地があっさりさっぱりして胸焼けしなかったことに驚いた覚えがあります。

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2011/09/02

飾り金具と木目に人ならざるものと、妖艶な空気が滲んでいる。 漆の箪笥を軸に訥々と時間が進んでいく。 生まれた子が歩けるようになるくらいまで時間は流れているのに、 まるで時間が止まっているかのような繰り返しの世界に閉じ込められたかのような錯覚を覚える。 かといって、息苦しさはまるで...

飾り金具と木目に人ならざるものと、妖艶な空気が滲んでいる。 漆の箪笥を軸に訥々と時間が進んでいく。 生まれた子が歩けるようになるくらいまで時間は流れているのに、 まるで時間が止まっているかのような繰り返しの世界に閉じ込められたかのような錯覚を覚える。 かといって、息苦しさはまるで感じない。 何度も読み返すうちに世界が広がるようなそんな予感がする。

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2011/07/20

長野まゆみさんは苦手だったのだけど、これは面白かった。 親戚の家に遺された骨董の箪笥を手に入れたことから始まる不思議譚。

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2011/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

旧家からいただいた箪笥にまつわる不思議な話。 主人公はマイペース。弟は霊感くん。昭和の風景を楽しみながらのんびり読んだ。

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2010/11/23

箪笥にまつわる、兄弟の不思議なお話。 文体が、ふんわりとしていて、完全に時系列的でなく、とりとめも無く描写されているのが小説の内容にマッチしていて面白い。 こっちの世界ではない、魂の、霊の、異次元の不思議な体験が怖いと感じさせずどこか懐かしさを思い起こさせるような作品で、読了後も...

箪笥にまつわる、兄弟の不思議なお話。 文体が、ふんわりとしていて、完全に時系列的でなく、とりとめも無く描写されているのが小説の内容にマッチしていて面白い。 こっちの世界ではない、魂の、霊の、異次元の不思議な体験が怖いと感じさせずどこか懐かしさを思い起こさせるような作品で、読了後も、どこか、ふんわりと暖かいまましばらく余韻を噛締められるそんな作品です。

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2010/10/18

箪笥をめぐって様々なことが起こる。 普通に考えたらホラーだけど、 登場人物たちは平然と受け入れるからちっとも怖くない。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-4.html

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