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模倣犯(4) の商品レビュー

4

190件のお客様レビュー

  1. 5つ

    50

  2. 4つ

    92

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2019/06/14

読んでいるうちに、自分の中で作り上げたそれぞれの人物像がどんどん壊れていき、恐ろしくなっています。ライターの滋子に反感を覚え、由美子とめぐみが同じ位置になってしまったことに恐怖し。ピースが彼女を彼の台本の中のキャストに選んでしまったためにさらにねじれる関係者たちの思い。想像もでき...

読んでいるうちに、自分の中で作り上げたそれぞれの人物像がどんどん壊れていき、恐ろしくなっています。ライターの滋子に反感を覚え、由美子とめぐみが同じ位置になってしまったことに恐怖し。ピースが彼女を彼の台本の中のキャストに選んでしまったためにさらにねじれる関係者たちの思い。想像もできなかったラストのピースの言葉にさらに先が見えなくなりながらも、あの彼からのメールを希望にして5へ。

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2019/03/20

やっぱり網川が怖い… 塚田真一くんはそんな網川に気づき始めている… 和明の妹、由美子は兄の無実を信じ続ける! 早く5巻でみんなが網川の本性を知って欲しい笑笑

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2023/09/30

宮部みゆき『模倣犯』新潮文庫 読了。連続誘拐殺人事件を描く社会派ミステリ。未曾有の犯罪劇を演出し独創の悦に入る犯人を断罪する題名が良い。愚かな大衆を嘲笑うが、それは幻想であることが登場人物の圧倒的な記述量によって証明されている。その反面、胸糞悪い場面も捨象せず否応なく突き付ける。...

宮部みゆき『模倣犯』新潮文庫 読了。連続誘拐殺人事件を描く社会派ミステリ。未曾有の犯罪劇を演出し独創の悦に入る犯人を断罪する題名が良い。愚かな大衆を嘲笑うが、それは幻想であることが登場人物の圧倒的な記述量によって証明されている。その反面、胸糞悪い場面も捨象せず否応なく突き付ける。 2017/10/14

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2018/10/27

網川(ピース)の狡猾さと有馬氏の人間力に目を見張る第4巻。 飯田橋ホテルの一件で, 前畑滋子の脆さも出てきて, 登場人物全員が建前ではなく, 本音で大川公園を発端とする事件に向き合うという印象を受けた。 ピースはこの事件をどこに帰着させようとしているんだろうか。第1巻からは想像も...

網川(ピース)の狡猾さと有馬氏の人間力に目を見張る第4巻。 飯田橋ホテルの一件で, 前畑滋子の脆さも出てきて, 登場人物全員が建前ではなく, 本音で大川公園を発端とする事件に向き合うという印象を受けた。 ピースはこの事件をどこに帰着させようとしているんだろうか。第1巻からは想像もしていなかったストーリーの展開と登場人物同士の偶然の出会いや繋がりに, ページを捲る手が止まらない。 何より, 有馬氏の聡明さと冷静さは本当に頭が下がる。次で最終巻となるわけだけど, 他の誰よりもこの有馬氏との別れが寂しい。

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2018/06/24

特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミ...

特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めたー。終結したはずの事件が、再び動き出す。

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2017/11/30

事件がまた動き出す。漸く表に出てきたピースを、警察や滋子は追い詰めることができるのか。案外有馬が本命かもしれない。 文句なしに面白いのだが、ピースや高井由美子に腹が立って仕方ない。由美子は、真実を訴えているのだし、冤罪をかけられた者の家族とすれば当然の振る舞いなのかも知れないが、...

事件がまた動き出す。漸く表に出てきたピースを、警察や滋子は追い詰めることができるのか。案外有馬が本命かもしれない。 文句なしに面白いのだが、ピースや高井由美子に腹が立って仕方ない。由美子は、真実を訴えているのだし、冤罪をかけられた者の家族とすれば当然の振る舞いなのかも知れないが、やることなすこと考えなしで人を傷つけてばかりいる。その降るまいというより、ピースにいいようにされていることや、端々から滲み出る悪意に気がつかない愚かさがつらい。ピースについては、裁きが下るのを祈るばかり。一番度量があるのは明らかに有馬。

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2017/10/21

2017.10.21再読了。 この巻で起こる出来事は、ほとんど記憶に残ってなかった。 ただ、ピースにコントロールされていく由美子については、最初に読んだ時にもやりきれなさを感じたんだろうな... 救いの手が必要な場面で、見た目がいい優しい人の言葉は、何よりも響いただろうし。 ...

2017.10.21再読了。 この巻で起こる出来事は、ほとんど記憶に残ってなかった。 ただ、ピースにコントロールされていく由美子については、最初に読んだ時にもやりきれなさを感じたんだろうな... 救いの手が必要な場面で、見た目がいい優しい人の言葉は、何よりも響いただろうし。 コントロールするのが浩美から由美子に変わる様が、不快ではあるけれど、これがピースだと思わざるを得ない。

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2017/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

義男さんは、読者の心の癒やしポイント。 真知子達が駄目になった本当の理由がありそう。 正しい人が居てくれるだけで安心する。 由美子。そんな馬鹿な子じゃなかったはずなのに。 多分、ピースのせいなんだろうけど。 おばさんの、由美子達への職場がなんか怪しい。売られそうというか。疑いすぎかな。 相手を窮地に追いやって、いい人のふりして手に入れたり、操ったり。そういう人、現実でもいるんだろうな。普通に生活してるんだろうな。 私は嫌。 真一が、事件や樋口に、生活ずたずたにされてるのに、ちゃんと労働しててまっとうで安心する。その感覚が大事。

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2017/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めた―。終結したはずの事件が、再び動き出す。 【感想】

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2016/12/30

第4巻。 一つの犯罪の報道について加害者、被害者、野次馬それぞれの捉え方がある。当たり前だけど。 たとえ事実と違っていても一般的な真実としてい通ってしまう恐ろしさがある。 加害者がなにを感じ、どういった経緯で犯罪を行なったかなんて、真相は本人から語るしかない。 本人ですら、...

第4巻。 一つの犯罪の報道について加害者、被害者、野次馬それぞれの捉え方がある。当たり前だけど。 たとえ事実と違っていても一般的な真実としてい通ってしまう恐ろしさがある。 加害者がなにを感じ、どういった経緯で犯罪を行なったかなんて、真相は本人から語るしかない。 本人ですら、曖昧なことだってある。 第三者がいくら主張したってそれはあくまで憶測でしかない。 むしろそんな憶測をベースに警察が、マスコミが、世間が動かざるを得ないことに改めて気付かされる。 結構危いものなんだ。

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