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模倣犯(4) の商品レビュー

4

190件のお客様レビュー

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栗橋・高井の両名を犯…

栗橋・高井の両名を犯人とほぼ断定する記者会見が開かれ、女性ルポライター前畑滋子は事件のルポを連載し始める。世間の興味は、二人が被害者を拉致監禁し殺害したアジトの発見へと移っていた。だが、高井の妹・由美子は滋子に「兄さんは無実です」と訴える。そんな由美子の後見人として、二人の同級生...

栗橋・高井の両名を犯人とほぼ断定する記者会見が開かれ、女性ルポライター前畑滋子は事件のルポを連載し始める。世間の興味は、二人が被害者を拉致監禁し殺害したアジトの発見へと移っていた。だが、高井の妹・由美子は滋子に「兄さんは無実です」と訴える。そんな由美子の後見人として、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場し、注目を集めるようになる。本当の「悪」が、再び動き出す―。

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被害者たちの視点に戻…

被害者たちの視点に戻ります。滋子さんのルポとかも深く関わっています。いつ謎が明かされるのか、気になって読むのを止められなくなります。

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物語のネジが順調に巻…

物語のネジが順調に巻かれていきます。ここから話は駆け足に結末へと続きます。

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容疑者の妹を味方につ…

容疑者の妹を味方につけ、世間を欺き続ける真犯人。世間の注目を浴び、まるでヒーローのよう。誰も彼が真犯人だとは思わない。善人のふりをして周りの人を上手く操り、傷つけていく。この本のタイトルの意味が結末で明かされる。犯人が自分を特別だと思い、自己満足のために殺人を犯したのだと改めて感...

容疑者の妹を味方につけ、世間を欺き続ける真犯人。世間の注目を浴び、まるでヒーローのよう。誰も彼が真犯人だとは思わない。善人のふりをして周りの人を上手く操り、傷つけていく。この本のタイトルの意味が結末で明かされる。犯人が自分を特別だと思い、自己満足のために殺人を犯したのだと改めて感じた。この話は単なるミステリーではない。被害者や加害者、残された家族、事件に関わった人々それぞれの立場から描かれている。特に被害者家族の救われない思いは、犯罪や事件が多い昨今、忘れてはいけないものだ

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連続殺人事件の犯人と…

連続殺人事件の犯人とおぼしき二人の事故死の時点から、物語の視点は再び被害者の遺族と、彼らを取り巻く人々へ移行する。警察、ルポライター、マスコミが様々な視点から死んでしまった「犯人像」を論じる中、これまで背後に隠れていた真犯人が、被害者の家族や容疑者の妹に自ら接触を開始する。一体、...

連続殺人事件の犯人とおぼしき二人の事故死の時点から、物語の視点は再び被害者の遺族と、彼らを取り巻く人々へ移行する。警察、ルポライター、マスコミが様々な視点から死んでしまった「犯人像」を論じる中、これまで背後に隠れていた真犯人が、被害者の家族や容疑者の妹に自ら接触を開始する。一体、彼の目的は何なのか? 2・3巻のちとつらいストーリー展開から脱して、俄然話に引き込まれ始めてくる。

文庫OFF

2024/09/04

なんなんだよ──と読み終わった瞬間口に出しそうになった。そしてまた思った。なんなんだよこの小説、こんな長いのに全く飽きない、飽きないどころかどんどん惹きつけてくるじゃないかと。面白すぎていらいらする。笑ってしまうような表現だがそうなのだから仕方がない。 また、この本で初めて心から...

なんなんだよ──と読み終わった瞬間口に出しそうになった。そしてまた思った。なんなんだよこの小説、こんな長いのに全く飽きない、飽きないどころかどんどん惹きつけてくるじゃないかと。面白すぎていらいらする。笑ってしまうような表現だがそうなのだから仕方がない。 また、この本で初めて心から許せないと思うほどいらいらさせられるのが樋口めぐみの存在だ。出てきた瞬間読み進めるのが難しいくらい感情が揺さぶられる。こんな気持ちにさせるなんて、宮部みゆきはとんでもない。とんでもない素晴らしい書き手だ。長編で真一との付き合いが長い(こんな言い方も変だが)からこそ、その苛立ちは本物になる。これ以上彼を傷つけないでくれ──。 登場人物が多いのに、こんなにも苦にならない。そんな小説は初めてだ。あと一巻大切に読みたい。

Posted byブクログ

2024/08/31

ルポライターからの視点を中心に、連続殺人犯と思われる二人が死んでからのストーリーが進む。 ピースは何食わぬ顔でカズの妹に近づき、親切に振る舞う。 読者はピースの正体を知っているので、その嘘に騙されていく人たちをハラハラして読み進める。ジワジワした恐怖と、ワクワクする期待が募る面白...

ルポライターからの視点を中心に、連続殺人犯と思われる二人が死んでからのストーリーが進む。 ピースは何食わぬ顔でカズの妹に近づき、親切に振る舞う。 読者はピースの正体を知っているので、その嘘に騙されていく人たちをハラハラして読み進める。ジワジワした恐怖と、ワクワクする期待が募る面白い流れで、素晴らしい。

Posted byブクログ

2024/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前畑滋子すっごく嫌いだな!! ピ、ピース!!!ってなったら止まらなくなった 「栗橋と高井の事故死を天罰だと評する向きもありますが、わたしはその意見には絶対反対です。彼らは彼らのしたことにふさわしい制裁を受けませんでした。ぬけぬけと罪を免れて、時間の経過と共に消えてゆこうとしています。」 ヒロミは死にたいとは思ってなかったし和明は犯人じゃないしで今回のケースには当てはまらないけど、 実際に起きた事件で犯人が死んだ場合は本当にこれやと思う 謝るしか能がないのかこの女はってカッとなったって所、すごく女だな〜 前畑滋子もかなりなことしてるしカッとなったのも本来お門違いなことだけど、高田由美子のその動作はたしかにカッとなるわ 今回は女が女女してたな〜 それにしてもそれを際立てる、諍いを起こさせるのがピースは上手い 本を書くってwwwはよつかまれお前は

Posted byブクログ

2024/03/29

事件にまつわる人々のそれぞれの苦悩と闘い。そこに劇薬のピースが加わり混沌とした展開に。様々な副反応が次々と起こり、真実を知っていてもハラハラする。何が正しく、何が間違っているのかわからない。実際もこういう事はあるんだろうなあと感じました。最後どのような結末になるのか?楽しみです。...

事件にまつわる人々のそれぞれの苦悩と闘い。そこに劇薬のピースが加わり混沌とした展開に。様々な副反応が次々と起こり、真実を知っていてもハラハラする。何が正しく、何が間違っているのかわからない。実際もこういう事はあるんだろうなあと感じました。最後どのような結末になるのか?楽しみです。大好き度❤️❤️

Posted byブクログ

2024/01/18

最初は読みにくい。 物語は終了したのだと思っていたからだ。 だが、網川の登場からいっぺんする。 模倣犯のタイトル回収も気になりました。 特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害...

最初は読みにくい。 物語は終了したのだと思っていたからだ。 だが、網川の登場からいっぺんする。 模倣犯のタイトル回収も気になりました。 特捜本部は栗橋・高井を犯人と認める記者会見を開き、前畑滋子は事件のルポを雑誌に連載しはじめた。今や最大の焦点は、二人が女性たちを拉致監禁し殺害したアジトの発見にあった。そんな折、高井の妹・由美子は滋子に会って、「兄さんは無実です」と訴えた。さらに、二人の同級生・網川浩一がマスコミに登場、由美子の後見人として注目を集めた――。終結したはずの事件が、再び動き出す。

Posted byブクログ