ユージニア の商品レビュー
文体も読みやすく内容も面白い。 何度も読んでみたいと思える作品。 また、実際複数回読んでも楽しめる読みやすさ。 何点か残念なところはあるけれど、それも含め良作。
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おもしろかった。一つの事件についてそれぞれの人間の見解が一小節ごとに連なっていく。 初めは読むのに戸惑ったが読み進めていくとどんどんはまる。
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オレゴン州にユージーンという町がある。スタンドバイミーのロケ地としても有名だが、先日友人の招きがあって訪ねた。緑の眩しいすごくいい町だったが、この本を連想してしまい背筋が冷たくなった。
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最初から最後まで「不安」に彩られた本でした。 装丁からして、不安感を煽る。 微妙に斜めに本文が印刷されてるんですね。 最初読んだときは、これって印刷失敗したの?それとも計算??・・・って、はじめから不安w やはり計算だったようですね。実際効果が出てました。中身とあいまっ...
最初から最後まで「不安」に彩られた本でした。 装丁からして、不安感を煽る。 微妙に斜めに本文が印刷されてるんですね。 最初読んだときは、これって印刷失敗したの?それとも計算??・・・って、はじめから不安w やはり計算だったようですね。実際効果が出てました。中身とあいまって、不安感、恐怖感を醸し出してました。(あとで、壊れかかった不安定な本というコンセプトで作られていると知りました) 白いさるすべりの咲く夏に事件が起こります。 米寿のお祝いに運び込まれたジュースを飲んで、17人が毒殺されます。 犯人はやっぱりあの人なのか? 事件から時を経て、それぞれの関係者の口から語られる言葉は、果たしてどこまでが真実なのか。 冒頭の詩と絡み合い、どこまでも不安で、そこはかとなく美しく、でもやっぱり空恐ろしい物語が展開されていきます。 読み出したら止まらない本ですが、解決されない謎がたくさん残りますので、すっきりはっきりが好きな人にはお勧めできません。 私はこういうのも有りだなぁと思います。読み終わったあと、ユージニアから戻れず、困りました。
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恩田作品の中で一番好きかも。 いかにも恩田陸なラストが賛否両論ありそうだけど、何度も読み返すうちにしっくりきた。 祖父江さんの装丁もいい。
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昔起きたある大量毒殺事件について さまざまな証言が提示され徐々にその全貌が見えてくる。 雰囲気と言い手法と言い恩田陸らしいのだが この読後感のすっきりしなさはちょっと。
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謎がいっぱいの不思議な雰囲気で、最後まで「どうなるんだろう!?」って思いながら読めちゃう。最後にはちゃんと納得も出来た。 こまぎれの時間で毎日少しずつ読んだけど、本当はこの本は一気に読んだほうが面白いだろうなぁと思います。 こないだ読んだ同じ作者の「夜のピクニック」とは、...
謎がいっぱいの不思議な雰囲気で、最後まで「どうなるんだろう!?」って思いながら読めちゃう。最後にはちゃんと納得も出来た。 こまぎれの時間で毎日少しずつ読んだけど、本当はこの本は一気に読んだほうが面白いだろうなぁと思います。 こないだ読んだ同じ作者の「夜のピクニック」とは、またずいぶんタイプも雰囲気も違う本。これはこれで面白かったです。
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「誰が世界を手にしたの?」 そんなキャッチコピーが付いたこの本はとにかく装丁が凝ってて、読むなら絶対ハードカバーがいいと思う。綺麗な本。 恩田作品ならではの解釈を読者に委ねてしまうお話。 羨望と畏怖の対象となった盲目の美少女、咲き誇る百日紅の真っ白い花、うだるような暑さの中で起...
「誰が世界を手にしたの?」 そんなキャッチコピーが付いたこの本はとにかく装丁が凝ってて、読むなら絶対ハードカバーがいいと思う。綺麗な本。 恩田作品ならではの解釈を読者に委ねてしまうお話。 羨望と畏怖の対象となった盲目の美少女、咲き誇る百日紅の真っ白い花、うだるような暑さの中で起こった目的も分からない大量殺人事件。 読み返してこそ醍醐味を味わえる感じ。
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『日本推理作家協会賞』第59回(2006年)長編及び連作短編集部門 『直木賞』第133回(2005年上半期)候補 ----------------------------------------------------------------------------------...
『日本推理作家協会賞』第59回(2006年)長編及び連作短編集部門 『直木賞』第133回(2005年上半期)候補 -------------------------------------------------------------------------------------------- 第133回直木賞 平成17年/2005年上半期 └[ 対象期間 ]─平成16年/2004年12月1日~平成17年/2005年5月3日 (平成17年/2005年7月14日決定発表/『オール讀物』平成17年/2005年9月号選評掲載) 受賞 朱川湊人 『花まんま』 候補 絲山秋子 『逃亡くそたわけ』 恩田 陸 『ユージニア』 古川日出男 『ベルカ、吠えないのか?』 三浦しをん 『むかしのはなし』 三崎亜記 『となり町戦争』 森 絵都 『いつかパラソルの下で』
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2010/07/04 恩田陸の本だなぁという感じ。 まず、最初の手紙に魅せられて。 次に主人公の奇異さ、世間になじめぬ独特の雰囲気に引き込まれ。 登場人物の関係性や証言を頭の中で繋ぎ合わせるうちに、 物語の中でたゆたうこと自体が快感になっていた。 恩田陸さんの本にはいつ...
2010/07/04 恩田陸の本だなぁという感じ。 まず、最初の手紙に魅せられて。 次に主人公の奇異さ、世間になじめぬ独特の雰囲気に引き込まれ。 登場人物の関係性や証言を頭の中で繋ぎ合わせるうちに、 物語の中でたゆたうこと自体が快感になっていた。 恩田陸さんの本にはいつも繊細できれいなBGMが流れている。 唯一、腑に落ちなかったのは『ユージニア』の由来。 今回は行間を冷静に読むことができなかったからかもしれない。 いつかまた、読み返して恩田ワールドに浸りたいと思う。
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