ユージニア の商品レビュー

恩田陸(著者)

2009/10/04

町の権威の家で起こった毒殺事件。事件に関わった人々が織り成す会話や回想。事件関係者によって綴られた「忘れられた祝祭」。最後は、で、なに？な感じだけど、この本が「忘れられた祝祭」そのものなのかもしれない。
観察して観察して観察して。私も誰かを理解したくて誰かになりたいと思うことがあります。それは不幸なことなんでしょうかね･･･。

2009/10/04

最初の方はわかりづらくて読みにくかったけど、後半は先がどんどん知りたくなってきます。それでも、謎が多い。私にとっては難しかった。

2011/09/07

微熱がある中、元旦に読書。昨年中に読んだら、2005年度マイ・ベストにランクインしていたのに。"とある凄惨な殺人事件について、関係者にインタビューする”というスタイルは、かつて『Ｑ＆Ａ』で試みた手法をより深化させたもの。年齢も性別もさまざま、距離感もさまざま。「真相」を求めて、いろんな角度から事件を検証することによって、薄っぺらい新聞記事からは見えてこない＆見落とされた、思わぬ人間の悪意が浮かび上がってくるところが小説を読む面白さであり醍醐味なんだと思う。堪能しました。このラストは賛否両論あるようですが、私は好き。許容範囲です。装幀がものすごく凝ってるのよね。文庫化されるとき、どうするのかな？（2006.1.1読了）

2009/10/04

恩田さんらしい、世界観と構成。結局露骨に誰が悪者で首犯人でってのは私にはわかりえない。複雑なようで読みやすいです。装丁が凝ってる！！

2009/10/07

　毒殺犯は単独犯だったのか。真犯人がいるのか。ユージニアとは何のことを言っているのか。
　装丁が凝っていてすごいなと思いました。インタビューに答えている口調でそのまま書かれているのがほとんどです。私はこういう形式は苦手だと気付きました。あと、結末がきっちりしていないのがやはりもやもやして嫌です。読み終わってから振り返ってぱらぱら見てみると気付くこともあって、もう一度読んでも楽しめそうだと思いました。

2009/10/25

タイトルの響きに惹かれて。作中の詩が私には魅力的だった。その分、真相が見えた時のぞっとした感覚といったら・・・

2009/10/07

奥深い。人を、しかも、たくさんの、罪のない人を毒殺した、その理由は？はかりしれぬ心情を、何度、読み返しても、理解はできないだろう。作品の持つ、独特な世界だけは、楽しむ事ができた。

2009/10/04

なんだか不思議なお話でした。
それぞれの人物の奥行きみたいなのがちゃんとあって、立体的なものに感じました。読後の印象は、もやあっ。面白かったです。

2009/10/04

Ｑ＆Ａの作風と同じくインタビューや捜査メモ、新聞記事などを組み合わせながら事件の真相を読み手が考えていく作風。
ラストは賛否両論あるらしいが、わたしは余韻の残る終わり方が好きだった。こういう終わり方の方が読み手側には印象深いんだなぁ・・・

2009/10/04

これもラストが恩田陸。作者は腹八分目までしかしてくれないから、自分で満腹になるしかない。それでもやっぱりこの人の作風は大好きです。それと恩田陸の本は装丁が力入ってて買う方も嬉しいんだけど、ユージニアはかなり革新的！