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ユージニア の商品レビュー

3.8

239件のお客様レビュー

  1. 5つ

    49

  2. 4つ

    92

  3. 3つ

    69

  4. 2つ

    12

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おもしろい!

ある夏の日に、ちいさな街で起きた大量殺人事件。奪われた17人の命、残された盲目の娘と一枚の手紙……。 いくつもの証言が重なり、事件は複数の顔を見せ始める。恩田陸ワールドを堪能できる一冊。装丁も見事。

abtm

2024/07/23

このk市に住んでいる。 文中にもあるように、街はどんどん変わる。 今様変わりしたが、同じように暑く、 かつてのk市の様子が蘇る。 結論がもっとすっきりしていればと思うが、 きっとかつてのk市の文学が、雰囲気が、 このようなのだ。そういう街だったわ。

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2024/07/15

装飾が素敵だったなあ。つい手にとっちゃう。◆中盤ではまったく別のお話のよう。しかしそれが伏線でもあって、一つの章ずつしっかり頭に入れておかないと後半わからなくなるかも。でも全てを記憶したうえで読破できるのなら、かなりスッキリすると思う。モヤモヤした方には再読をおすすめします

Posted byブクログ

2024/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

事件の断片が描かれていって、だんだん輪郭が見えてくる構成が面白かった!仄暗い、夏の嫌な感じがどことなく漂ってるのも良かった。 でも最後スッキリ解決!とはならなくてモヤ……。緋紗子が意図して事件を起こしたとして、最後の緋紗子ママが怪しい的な記述はなんだったんだろう。読み終わった今なんとなく思うのは、緋紗子の目が見えなくなったのはこの緋紗子ママが故意にやった……とか……?分からん、、散りばめられた謎たくさんあったと思うけど、今気になるのは泥に汚れたミニカーを誰が置いたかかな……。たぶん『忘れられた祝祭』からの抜粋ぽい雑賀満喜子視点の事件当時の様子の中で、青澤家の長男がミニカーをポケットにしまった描写があったのでその長男……?でも泥まみれなのも謎だし、長男は毒を飲んだ1人だから事件が起こることを知ってたのかも謎……。 こういうスッキリ解決できない雰囲気がいいんだろうな〜。(私の理解が及ばないだけかも!笑)

Posted byブクログ

2024/03/10

王道のミステリーもいいが、こんなはかないミステリーもいいなと感じた。真実は各々の中にあって、はっきりと語られないところはモヤモヤした。

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2023/12/09

モヤるー!! でもじわりじわりと真相に近づいていく感じ、めちゃくちゃ読み進めるのが楽しかった! ちょっとざっともう一回読んでみるか。

Posted byブクログ

2023/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

注! もしかして、ややネタバレ?(^^ゞ 『ハーシュ」の解説にあった、“ぞわぞわとした皮膚感覚が行間から立ち上がってくる”というのを読んで、「そう! そういうのが感覚を味わいたくて、ハーシュを読んだのに、全くそういう感じがないじゃん!」と、かえって不満が増した、なんてことがあったが(^^ゞ その“ぞわぞわとした皮膚感覚”というよりは、“読んでいて、ぞわぞわした不穏さを肌で感じる”といったら、『ユージニア』だよなぁーと思い出して。 久しぶりに読んでみるかと、本棚から引っ張り出してきた。 前に読んだのは、いつだったかなぁー。 10年くらい前? いや、15年くらい前か? その頃は恩田陸の小説というのは、必ず結末がどっかいっちゃうから。 「恩田陸はもう読まない!」と思ってたんだけど、たまたま回ってきたこの本を読んで、一転、大ファンになった(^^ゞ とはいえ、これって、ぶっちゃけ、いかにも恩田陸らしい、思わせぶりな、ワケわかんない話なんだよね(^^ゞ あえて読者を惑わすようなことも書かれているけど、読んでシンプルに感じたそれこそが(自分は)真相だと思う。 ていうか、そこは恩田陸だから(爆) これを書く前、頭の中で基本のストーリーをつくって。その基本のストーリーを書きながら、その場その場で思いついたエピソードを「章」として付け加えていったんじゃないのかな? そんな風に書いたら、ストーリー全体に整合性がとれない部分が出てきそうなもんだけど。 というか、整合性がとれていない部分があるんだけど、それが取れていないことで、読者は「この事件」の実像のあちこちが霧に隠されているように感じて。 事件の全体像が見えてこないことで、読者はその霧の向こうにあるものを勝手にどんどん想像していってしまう。 でも、それは読者の勝手な想像であって、真相ではないから。 読者はそこに不安を覚え、その不安がなんとも言い難い不穏さを醸成していく。 『ユージニア』の魅力って、たぶんそういうことだと思うのだ。 いや。著者はそれを狙って、これを書いたのかはわからない。 というのも、これを書いたのは恩田陸だからだ(^^ゞ これを読んで、「いかにも恩田陸らしい、思いつくままに書いて、書いて。書いた挙げ句に結末(とも思えない結末w)をつけて、終わらしちゃった話」と言ってしまうなら、まさにその通りなのだ(爆) ネットを見ると、この『ユージニア』を考察している人もいるみたいだけど。 自分としては、ここに書かれてある全てのことが整合性がとれた「真相」は、恩田陸の頭の中にだって存在しないと思う(^^ゞ 緋沙子と満喜子がまるで相似形になっているようにも描かれてもいるが、それも、たぶん著者の遊びで。ストーリー上の意味はないと思う。 ただ、繰り返すようだけど。 この『ユージニア』に関しては、そこがいい…、というよりも、だからいい!んだと思う。 「恩田陸らしく、思いつくままに書いて書いて。書いた挙げ句に結末(とも思えない結末w)をつけて終わらしちゃった」ことで、マジックが発生しちゃった……。 そういうことのように思うのだ。 この『ユージニア』同じような形式で書かれた小説としては、(自分は)宮部みゆきの『理由』が近いと思うのだが。 いや、もちろん『理由』も優れた小説(というか傑作!)だと思うし。 また、あれもかなりの不穏さを纏った小説だと思うのだが、でも、この『ユージニア』を読んでいる時に感じる、独特のゾワッと感はない。 というか、あっちは宮部みゆきだけに、全体がキッチリと作り込まれているがゆえに、読者は自分が読んでいる文章の向こうにある(かもしれない)ことを想像しないから、不安をそれほど意識しないんだと思う。 (というか。宮部みゆきは『理由』を敢えて説明過多に書いているような気がする) というわけで。 偶然の産物なのか、狙って書いたのかはわからないけれど、★は文句なく5つのとにかく傑作!(^^)/

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2023/01/06

凝った趣向アリってことで、敢えての単行本で読了。重いし持ち運びが大変だから、基本的には文庫で読みたい派なんだけど。趣向に関しては、もっとすごい仕掛けを期待していただけに、いざ体験してみるとやや拍子抜け。ある事件が、色んな視点から語られるという、個人的に好きな構成なんだけど、内容は...

凝った趣向アリってことで、敢えての単行本で読了。重いし持ち運びが大変だから、基本的には文庫で読みたい派なんだけど。趣向に関しては、もっとすごい仕掛けを期待していただけに、いざ体験してみるとやや拍子抜け。ある事件が、色んな視点から語られるという、個人的に好きな構成なんだけど、内容はそこまで惹かれるものではなかった。年またぎで読んだんだけど、残り1/5くらいで年末年始の連休に突入し、ちょっと空白の時間が出来てしまったのも良くなかった。個人的な問題だけど。

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2022/11/22

この本は一度読んだだけでは理解できないと思う。そして自分一人では、やはり理解に限界があると思う。 誰かと話したら新たな発見があって面白そう。

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2021/05/18

刑事コロンボ型のミステリー。果たしてミステリーっていっていいかどうか。それぞれの人びとからの証言と関わり。かなり複雑感があった。

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