こゝろ の商品レビュー
心理描写、細かい設定、すぐ近くで見ているような感覚でのめりこんでいました。 登場人物は少ないけれど、まったく飽きず、主要人物のこころの隅まで思い描いてじっくり読める、大好きな本です。 …が、読んだのとコレ表紙が違うんだけど私読んだのどれだったんだろう・・・沢山出てますね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人の心は本当に欲望に弱いものだと思う。だが、誰かを傷つけて欲望を貫いて、その罪悪感の重みと共に生きていかなければならないとしたら…。それでも欲望を貫くことなんて出来るのだろうか?それは本当の幸せと言えるのだろうか。 結局、人は知らず知らず欲望に翻弄されて生きてるのかもしれない。 「欲を前にすると、それまで善い人でも、悪に変わる」というようなことを、漱石は文中で先生に言わせている。人間の欲深さや、弱さ、そして強さ。いろんな形で表現されている。先生は欲望を貫く強さがあるなら、なぜKの告白を聞いたときに、Kとまっすぐに向き合ってみようという強さを持てなかったのだろうか…。先生にとって、欲望を貫く事は、強さではなくて、弱さだったのかもしれない。 常に信念を持って行動しているKにとって、先生に秘めていた思いを打ち明けることはただならぬことだったに違いない。信念を貫くKは悲劇的な決断を選ぶ。それは先生への怒りではなく、きっと言い知れぬ虚しさがあったのではないだろうか。自分に対してもあったのかもしれない。 先生がどんどん追い詰められていく様子、苦しむ様子・・・。手紙の中の表現は、読んでいても苦しくなってくる。「死のう死のうと思って、死ぬ機会を待って居る人にとって、死ぬ機会が来るまでの生きながらえている時間と、死のうとして腹に刀を突き立てる一刹那、どちらが苦しいのか…」というような文章があるのだが、これが先生の抱えてきた事の重さを表しているような表現に思える。常に苦しみや罪悪感とともに、「死」というものを意識して生きてきたのだろう。先生は「私」に告白したことで、心を開く事が出来たのだろうか。せめてそうであってほしいと思う。 人の心の奥にあるエゴというものを色んな形で見ることが出来る。人間のこころの中に潜むくらい部分。そんな闇を書ききったこの作品は、何度読んでも、毎回いろんなことを深く考えさせられ、毎回違った感想が出てきてしまう。本当の名作だと思う。
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様々な解釈があると思いますが、 自己犠牲という利己と逃避が描かれている小説として、強く心に残っています。 私の原点かもしれません。
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今も昔も男女の三角関係は変わらないようです! 全然古い感じがしない・・・・ということは当時は新しいものだったのかも? 手紙が長すぎたかな。
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高校の時初めて授業で読んで、なんだこれ、って感じだった。 その時の気持ちが忘れられなくて久しぶりに読みました。 あの時は全然わからなかったけど今になってわかることもある。 古い作品だけど、これは是非読んでおきたい作品の一つ。
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第3章 国語の教科書に載ってたよね 教科書掲載部分だけでも 深いなぁなんて思って読んでたけど やっぱり全編読むと違いますね ぜひ 大人になった今 改めて読んでほしい本です
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Kの遺書で安心する先生はエゴイストかもしれないけど それは私だって他の人間だって一緒だと思った 誰だっていちばんは自分なんだと思う… 罪悪感を背負い続けて結局先生は自殺 それが先生の弱さの表れなのかなぁ 先生のこころはきれい 多少の汚いものも許せない だから自分も否定している ...
Kの遺書で安心する先生はエゴイストかもしれないけど それは私だって他の人間だって一緒だと思った 誰だっていちばんは自分なんだと思う… 罪悪感を背負い続けて結局先生は自殺 それが先生の弱さの表れなのかなぁ 先生のこころはきれい 多少の汚いものも許せない だから自分も否定している Kは何で死んだんだろう 奥さんはほんとに何も知らなかったのかなど 気になる点もちらほら 今年の読書感想文メモ
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『特にもう言うことないですな。。名作なだけあります。ただ、実際のところ、先生の奥手なところと偏屈さには辟易させられますが、それもまた漱石の描く先生があまりにも人間らしいからなのかもしれません。』
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正直に言おう、恐らく小生は話の半分も理解していない。思慮の浅い小生では、先生の気持ちも私の気持ちも触れただけなのだと思う。 {読書=ラノベ}の人には一寸厳しいかもしれない。と云うより、現代文学に慣れていても恐らく難しいと思う。字がびっしりだから。みっちり。 古風な表現方法も多い...
正直に言おう、恐らく小生は話の半分も理解していない。思慮の浅い小生では、先生の気持ちも私の気持ちも触れただけなのだと思う。 {読書=ラノベ}の人には一寸厳しいかもしれない。と云うより、現代文学に慣れていても恐らく難しいと思う。字がびっしりだから。みっちり。 古風な表現方法も多いし、序盤はげんなりすること確実だと思う。正直。正直。後、多少、ホモっ気が。いや、雰囲気。 しかし表現が美しい。ふつくしい。Nice Japanise。日本て何て素敵なんだ!小生英語嫌いだし。
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高校でやる前に 読んでいた本。 その感想と友達へのお薦め言葉が 「なんで、こころっていうタイトルなのか 読めばわかるよ!!」 って言ってたのを覚えてます。笑 漱石らしい文体で 時々飽きるけど、 話自体は それなりに熟考されているなぁ。 と思う。
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