チルドレン の商品レビュー

伊坂幸太郎(著者)

2015/06/02

陣内さんすごい。いいキャラです。身近にいると困りますが誰かの知り合いの話とか、作品中の人物としてこんなに魅力的な人も珍しいかも。居酒屋のシーン「その奇跡を起こしてるんだよ。お前たちの仕事で奇跡は起こせるか？」に感動。その他にもはちゃめちゃ&支離滅裂な言動に何度も笑ったり感動したりしました。目の見えない永瀬さんに対して、陣内さんや鴨井さんが余りに普通だったのも感動的でした。一緒に服選びに行こうとか、普通は言えない気がする。こんな出会いなら銀行強盗も悪くない…こともないけど。とても面白かったです♪

2015/05/22

全短編を通して登場する陣内というキャラクターが愛らしい。
予想のつかない台詞返しや行動に思わず笑ってしまう。こんな人が周りに居たら、友達だったら楽しいだろうな。
元気になれる本なので、また読みたいと思った。

2015/02/09

陣内みたいな人いそうでいない。

個性が強くて枠をはみ出す人と枠におさまるように自分を変化させられる人どっちも大事だと思う。

表紙が可愛くて最初は購入したけど中身も好き。

2014/11/22

『陽気なギャングが地球を回す』の響野とキャラがかぶる陣内を第二主人公とした短編シリーズ。
短編毎に主人公はいるのだが、どれも陣内の話であるという設定が面白い。
軽妙快活で捻りの効いたストーリー。伊坂幸太郎の小説に求める髄がここにある。
TWISTED SISTERの『STILL HUNGRY』を大音響で鳴らしながら読んでいたら、'84のオリジナルリリース時にはボツになった‘Never Say Never’が「チルドレンⅡ」のクライマックス、ライブハウスのシーンと重なった。
偶々なんだろうが、シンクロニシティだと思いたいんだ。おれは。

2014/09/06

読みやすくて面白かった。

3人の男の子が銀行強盗事件に巻き込まれ、事件の後も友達になって再会する。そのうちの一人陣内と言う少年は家裁調査官として働く。

彼は変わっているし、なんかウザい、ひどい、って思ってしまう所もあるけれど、日本人独特のみんなと一緒にしなくちゃ。周りの目を気にしないと…。みたいな所が全くない。清々しいほどに。日本にもっと彼のような人が増えたら、これからの日本はもしかしたらよくなって行くんじゃないかな。

でも家族に陣内のような人がいたら正直嫌かもしれない。親戚やクラスメイト、職場にいて欲しい。でもこんなお父さんがいたら今の私はもっと違った価値観をもって生きていたかもしれない。

2014/06/07

「あと一冊だけ、なんか読も。」と、手に取った本。
思ったより、断然面白い。
短編集と思いきや、短編同士がゆるくつながっている。
チルドレン（子どもたち）という本なんだけど、子どもたちを更生させるために奇跡を起こす大人たちが主人公。
お勧めです。

2014/03/22

☆以前に読了

短編集の長編集。
伏線回収はいつものごとく秀逸。
何も考えずスラスラ読めるのもたまにはいいのだ。

2014/03/13

短編集(のフリをした長編小説)ということもあり、これ以前の物語より、ずいぶん読みやすかった。
陣内の様な人になりたいと思いつつも、色んな社会に触れて、どんどん、あまりなりたくない大人になって行くんだろう。

とりあえず今日は、ジャズでも聴こうか。

2014/02/16

短編だけど、主人公は同じ。
ストーリも複雑でなく単純に楽しめました。

ちょっとした息抜き本としてオススメです。

2016/05/20

家裁調査官。大学生。少年。銀行強盗。離婚調停。非行。バンド。ビートルズ。はちゃめちゃな陣内。音楽は人を救う。伏線が紡がれてつながれていく感じが強い方の伊坂作品。ハッピーエンド。