チルドレン の商品レビュー
確かめたら4年前、刊行時に「サブマリン」を読んでいた。そして改めてこの作品を手に取る。 陣内さんが若い。武藤は若い頃から陣内さんに振り回されてるんだな。永瀬とは銀行強盗の現場で出会ったんだ。それもまた奇縁なことで。 そして軽妙な会話が最高過ぎる。まぁサブマリンでもだったけど、...
確かめたら4年前、刊行時に「サブマリン」を読んでいた。そして改めてこの作品を手に取る。 陣内さんが若い。武藤は若い頃から陣内さんに振り回されてるんだな。永瀬とは銀行強盗の現場で出会ったんだ。それもまた奇縁なことで。 そして軽妙な会話が最高過ぎる。まぁサブマリンでもだったけど、陣内さんがかっこよすぎる。現実にこんな魅力的な人はいない。 昨今クセがない方が良いとされている世間。これぐらいクセのある人がいた方が人間的に成長できるんじゃないかな。マネしようとしてもマネできない、唯一無二の存在、それが陣内!ちなみに連作短編です。
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20190913 家裁調査官の話、というより、常識はずれで、マイペースで、適当で、周囲をぎょっとさせるが、まっすぐ「正しい」陣内くんと振り回される仲間たち。 陣内くん、すごくいい。日常的に付き合うのはかなりしんどそうだが、一番大事なことは間違わず、嘘をつかない。すごくいいなぁー。...
20190913 家裁調査官の話、というより、常識はずれで、マイペースで、適当で、周囲をぎょっとさせるが、まっすぐ「正しい」陣内くんと振り回される仲間たち。 陣内くん、すごくいい。日常的に付き合うのはかなりしんどそうだが、一番大事なことは間違わず、嘘をつかない。すごくいいなぁー。目の見えない永瀬には、それが直接見えるのだろうし、周囲もそれだからついつい、バカを見るかもと思いつつも付き合ってしまう。 永瀬が知らない人から金を握らされたときの陣内くんの反応、ここ最近で一番愉快な気持ちになった。
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短編集ですが、すべての話がつながる長編としても読めます。 めちゃくちゃでぶっ飛んでいる陣内はじめ、一人ひとりキャラがしっかりしてて、面白かったな。さすがです。
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陣内がいい味を出している。 陣内は、伊坂作品に必ず一人は出てくるキャラ(傲岸不遜、唯我独尊、ゴーイングマイウェイ)で、何回も笑わせてもらった。 目の見えない永瀬が通りすがりの婦人にお金をもらって、陣内がずるい!と叫んだところがよかった。ノーマライゼーションなんて言葉を、陣内はきっ...
陣内がいい味を出している。 陣内は、伊坂作品に必ず一人は出てくるキャラ(傲岸不遜、唯我独尊、ゴーイングマイウェイ)で、何回も笑わせてもらった。 目の見えない永瀬が通りすがりの婦人にお金をもらって、陣内がずるい!と叫んだところがよかった。ノーマライゼーションなんて言葉を、陣内はきっと知らない。だが、それがいい。
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奇想天外で自由な発想と行動の家裁調査官の陣内が周囲に迷惑を振りまきながら、犯罪を犯した少年の更生(など)を描く。 対象的に描かれる真面目だけど及ばないキャラの武藤や全盲だからこそ本質を見抜く永瀬がいい仕事をしている。 不自然に散りばめられた伏線はそれぞれの短編エピソードでは...
奇想天外で自由な発想と行動の家裁調査官の陣内が周囲に迷惑を振りまきながら、犯罪を犯した少年の更生(など)を描く。 対象的に描かれる真面目だけど及ばないキャラの武藤や全盲だからこそ本質を見抜く永瀬がいい仕事をしている。 不自然に散りばめられた伏線はそれぞれの短編エピソードでは回収、完結しつつ、自然な伏線は始めから終わりまで長編として回収されていて、短編集としても長編としても読める構成になっている。伊坂ワールド全開。
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2002から2004にかけて書かれた5編の短編を一つの物語にした伊坂ワールドです♪ こういうのホント好きです。柱は真面目な鴨居と騒がしい陣内と理知的で目の不自由な永瀬の3人ですが そもそも始まりが奇妙な銀行強盗事件での被害者仲間で、その後 何故だか鴨居と陣内は家裁調査官になって...
2002から2004にかけて書かれた5編の短編を一つの物語にした伊坂ワールドです♪ こういうのホント好きです。柱は真面目な鴨居と騒がしい陣内と理知的で目の不自由な永瀬の3人ですが そもそも始まりが奇妙な銀行強盗事件での被害者仲間で、その後 何故だか鴨居と陣内は家裁調査官になっている。 5編の中ではタイトルにもされているチルドレンが良いかな。
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心地良い気持ちになれる作品でした。 面倒くさい友人、朗らかな彼女、バディの盲導犬。 この作品では色々な事件が起きますが、テーマは「素敵な仲間」と言うことだと思います。 友人は多ければ良いわけではない、たった一人でも生涯付き合える友人がいればいいという言葉をどこかで聞きました...
心地良い気持ちになれる作品でした。 面倒くさい友人、朗らかな彼女、バディの盲導犬。 この作品では色々な事件が起きますが、テーマは「素敵な仲間」と言うことだと思います。 友人は多ければ良いわけではない、たった一人でも生涯付き合える友人がいればいいという言葉をどこかで聞きました。 永瀬が、いつまでも素敵な仲間に囲まれて生きていけることを願ってます。 ps. この作品も映像化されてるらしいけど、なんだか違う雰囲気らしく、ちょっと観る気にはなれないです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で。刊行時以来の久しぶりの、再読。今回も面白く読めました。陣内さんいいなぁ。ナイスキャラ。伊坂さんの作品はどの作品も登場人物が秀逸だな。陣内さんだからきっと子ども達の心の芯のど真ん中に近づけるんだろうな。色々考えたり体裁を繕ったりしないから。『チルドレンⅡ』の最後にやられた。明くんの、お父さん、やりますな♪
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登場人物が同じだけど、一人称が毎回違う短編集(その内の一つは年齢まで違う)。 続編の「サブマリン」も是非読みたい。
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陣内、鴨居、永瀬 3人でも、ひとりでもみんな素敵な人達 続編ないのかな… もっと、3人の話を読みたいと思いました
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