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死の仕立屋 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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作中の主人公の心理と…

作中の主人公の心理と、犯人の心理の混ざり具合がとてもいい。ミステリーや推理小説好きには早くから犯人が解ってしまうかもしれないが、それなりにおもしろく読める本だと思います。

文庫OFF

同作家の他の作品に比…

同作家の他の作品に比べるとちと弱いかな。それでも十分に楽しめますが。

文庫OFF

犯人は身近にいる?!…

犯人は身近にいる?!やがて、犯人の魔手はマルセル自身にも及び…幾重にも伏線を張った叙述トリックの妙と怒涛の展開をみせる驚愕の本格サスペンス。

文庫OFF

2023/08/10

フランスの作家ブリジット・オベールの長篇ミステリ作品『死の仕立屋(原題:Le couturier de la mort)』を読みました。 『マーチ博士の四人の息子』、『森の死神』に続き、ブリジット・オベールの作品です。 -----story------------- 夏のコート...

フランスの作家ブリジット・オベールの長篇ミステリ作品『死の仕立屋(原題:Le couturier de la mort)』を読みました。 『マーチ博士の四人の息子』、『森の死神』に続き、ブリジット・オベールの作品です。 -----story------------- 夏のコートダジュールを襲った惨劇。 複数の死体を頭部、四肢、胴体と切断し、それぞれ縫合して街角に飾る猟奇事件が起きた。 第一発見者のマルセル巡査は昇進を狙い事件を追うが、そんな彼を嘲笑うかのように、なぜかマルセルの担当区域でばかり縫合死体が続々と見つかる。 犯人は身近にいる?!やがて、犯人の魔手はマルセル自身にも及び...幾重にも伏線を張った叙述トリックの妙と怒涛の展開をみせる驚愕の本格サスペンス。 ----------------------- 2000年(平成12年)に刊行された死に至るリヴィエラ・シリーズの第1作です。 マルセル・ブラン巡査の担当区域で発見された死体はただの死体ではなかった… 複数の死体をバラバラに切断し、それをひとつの身体になるようにつなぎ合わせるというとんでもないもの、、、 妻・マドレーヌとの離婚協議や北アフリカ系の未亡人・ナジャとの出会い等、マルセルの身辺も騒がしい中、犯人を特定できる材料が次第に揃っていき追い詰められた犯人は…… 。 複数の死体を頭部、四肢、胴体と切断し、それぞれの異なる部位を縫合してオブジェを造り上げる猟奇殺人鬼… 殺害シーンを含め、あまりにもグロテスクな場面が頻出し、とても映像化できない(頭の中でも想像したくない)事件、、、 しかも犯人は身近にいて、断片的な証拠が散りばめられているにもかかわらず、警察官たちはお世辞にも有能とはいえず、警察が機能不全に陥っている間に犯人は犯行をエスカレートさせていく… というもどかしい展開、、、 だけど、テンポが良くて意外と読みやすかったですねー 犯人が、とても不愉快な人物として描かれているので、歯がゆいほど無能な警察側に共感して読めたのも良かったのかな… 好きなジャンルじゃないけど、意外と愉しめました。

Posted byブクログ

2023/08/10

「早川海外ミステリハンドブック2015」で英米以外のものとして「マーチ博士の四人の息子」が紹介されていたが、こちらが図書館にあったので手に取った。・・・なんともはやグロテスク。 「小男」は人を何人か殺し頭部、胴体、四肢を「仕立て」それを見つけてくれと表に晒す。人を殺めるのに快感...

「早川海外ミステリハンドブック2015」で英米以外のものとして「マーチ博士の四人の息子」が紹介されていたが、こちらが図書館にあったので手に取った。・・・なんともはやグロテスク。 「小男」は人を何人か殺し頭部、胴体、四肢を「仕立て」それを見つけてくれと表に晒す。人を殺めるのに快感を覚える設定。物語は小男の独白と警察官たちの行動が交互に語られる。この警官たちがなんとも魅力がない。主人公は犯人側。刑事や探偵が主役だと、いかに捜査するかが主眼で、殺人者の心理はあまり描かれないが、こちらは殺人者の心境は描かれてはいる。が、殺してる時の状況はちょっと気分が悪くなる。 著者のブリジット・オベールは1956年フランス・カンヌ生まれ。ハンドブックに上がっていた「マーチ博士~」も殺人者の日記とジニーというお屋敷のメイドの日記が交互に進むとある。 2000発表 フランス 2004.6.15発行 図書館

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2020/09/04

夏のコ-トダジュ-ルを舞台に展開するハンニバル・レクタ-を凌ぐ連続猟奇事件は、犯人の独白から始まります。その犯人は誰もが知る人物というだけで、名前が明らかにされません。よって最後の大団円まで翻弄されながら、サスペンスフルな謎解きが楽しめる仕掛けになっています。鳥肌立つ闇の世界に読...

夏のコ-トダジュ-ルを舞台に展開するハンニバル・レクタ-を凌ぐ連続猟奇事件は、犯人の独白から始まります。その犯人は誰もが知る人物というだけで、名前が明らかにされません。よって最後の大団円まで翻弄されながら、サスペンスフルな謎解きが楽しめる仕掛けになっています。鳥肌立つ闇の世界に読者を釘付けにして離さない、ブリジッド・オベ-ルの饒舌ミステリに酔い痴れながら・・・乾杯!

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2010/01/31

なかなかにシュールでぶっとんだ作品でした。でも意外性とかはそんなにないなあ。犯人は最初から二択で分かっているようなものだし……とはいえ、この展開と終わり方は意外といえば意外。 これ、この一作品でどうこういえるものじゃないですね。とりあえず続編、というより後編っぽい「神のはらわた」...

なかなかにシュールでぶっとんだ作品でした。でも意外性とかはそんなにないなあ。犯人は最初から二択で分かっているようなものだし……とはいえ、この展開と終わり方は意外といえば意外。 これ、この一作品でどうこういえるものじゃないですね。とりあえず続編、というより後編っぽい「神のはらわた」を読まなくては。

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2009/10/04

切り刻まれた死体がどのように縫い合わされるか、というのは主題ではなくて(もちろんそうだろう)過去の陰惨な経験が現在そして未来(?)へも及ぼす、と。巻末の解説読むとシリーズ化されるような雰囲気。ただね、死体のインパクトとしては、『夜の音楽』より劣るかな。最初から犯人がわかってるわり...

切り刻まれた死体がどのように縫い合わされるか、というのは主題ではなくて(もちろんそうだろう)過去の陰惨な経験が現在そして未来(?)へも及ぼす、と。巻末の解説読むとシリーズ化されるような雰囲気。ただね、死体のインパクトとしては、『夜の音楽』より劣るかな。最初から犯人がわかってるわりにはどうにか読めた感じ。

Posted byブクログ