きらめく船のあるところ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
旅人から海を臨む塔の話を聞いて、まだ見ぬ憧れの海を目指すキツネとオオカミ。 けれどあと少しのところで“ふあん”という名の魔物が行く手をふさぎ、二人は逃げ帰ってしまう。 “勇気をだす”がテーマの絵本は、どうしても不安を感じやすい8歳の息子と重なって前のめりの気持ちで読んでしまうな。 「おもいきってやってみなけりゃ」「勇気をだすんだ」と励ますオオカミの気持ちも、「そんなのむりだよ」と一度は弱気に勝てないキツネの気持ちもどっちにも共感。 不安から生じる絶望を乗り越えた先に待つ一際きらめく清々しい景色がいつまでも残る。
Posted by
キツネとオオカミが、谷でのんびりくらしていました。ある日、旅人がやってきて、塔のはなしをします。塔からは、きらめく海がみえるといいます。海をみよう!2ひきは、塔をめざしてでかけますが、あと少しというところで、“ふあん”という名の魔物がたちふさがります。 絵の中の陰影が、心を揺さ...
キツネとオオカミが、谷でのんびりくらしていました。ある日、旅人がやってきて、塔のはなしをします。塔からは、きらめく海がみえるといいます。海をみよう!2ひきは、塔をめざしてでかけますが、あと少しというところで、“ふあん”という名の魔物がたちふさがります。 絵の中の陰影が、心を揺さぶり、そして(旅人はだいぶ前に現れたというのに)まだ“ふあん”を乗り越えられないでいる私に、キツネとオオカミが道しるべをくれた。一緒にそれを乗り越える誰かさんと自分自身を信じて・・私もいつか、きらめく海を見れるだろうか・・。
Posted by
- 1