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人権教育の未来 の商品レビュー

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2010/12/22

教育社会学者が声をそろえてその死を悲しむ、 そんな池田寛さんの遺稿ともいうべき本書。 なぜ死が惜しまれるのか、この書を読むと本当によくわかってくる。 私が印象に残ったのは、刈谷剛彦氏の学力低下論を、 真っ向から批判しているくだりであるが、 私がもし刈谷氏なら、こんな風に真っ向か...

教育社会学者が声をそろえてその死を悲しむ、 そんな池田寛さんの遺稿ともいうべき本書。 なぜ死が惜しまれるのか、この書を読むと本当によくわかってくる。 私が印象に残ったのは、刈谷剛彦氏の学力低下論を、 真っ向から批判しているくだりであるが、 私がもし刈谷氏なら、こんな風に真っ向からまっとうな理論で、 闘いを挑んでくる姿勢とその文筆に、感動すら覚えるであろう。 それくらい、批判されながらもエンパワーされる文章力と思いの持ち主であるなと。 思いを同じくしても決して妥協を許さない姿勢は、 真にわかる人のみがわかるといった感じの人物だったんだろうなとも。 現段階の私にとっては、自分の力量不足ゆえ理解できない部分もあったが、 それはこれからの実践と経験でもって全力でカバーしていきたいと思う。

Posted byブクログ